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第16話 肩コリ妖怪

 ◇


 昼の奈寺。


「見つけた!! 見つけたぞー!!」


 奈寺のダンジョンに汚れているハンマー頭がいて喜んでいる。

 イカリーダーのところでいくら働いてもダメなのでダンジョンにきて、宝探しをしていた。

 彼が見つけたのは三枚の白い湿布が貼ってある小さいフタつきのカメだった。


「どんな宝かな?」


 よく調べずに宝と決めつけ、フタをとろうとしたが、湿布のせいでとれない。


「邪魔だ」


 ハンマー頭は三枚の湿布をはがす。


「ええい! なかなかはがれない!」


 いらつきながら、はがれにくい湿布に苦戦し、ゆっくりはがしていき捨てた。


「さあ中には」


 フタがとれるようになり、とった瞬間、白い煙が出た。


「ワアアアアアア!!」


 驚いたハンマー頭はカメを落としてしまい、割れた。白い煙は銀色の金属のようなゴリラになった。


「カタコリラ!!」


 自己紹介のように鳴いて走り去る。


「宝じゃなかった。無駄骨だ!! 帰る!!」


 ハンマー頭は悲しくなり、怒ってダンジョンから出た。悪党なので、なにもしない。

 このダンジョンに封印されていた妖怪 カタコリラが復活してしまった。


 ◇


 復活したカタコリラは街で領民達を苦しめている。連絡で念気が駆けつけた。


「何者だ!?」

「カタコリラ!!」


 妖怪は自己紹介のように鳴いた。彼でも知らない妖怪はおり、警戒し、両手にオーラをまとい、銀色にして構えた。


「カタコリラ!!」


 重そうな体だが機敏で襲いかかってきた。激しい殴り合いになり、念気の攻撃がよく当たっており、カタコリラは押されている。

 しかし妖怪には恐ろしい能力がある。


「カタコリラ!!」


 頭頂部が虹色の水晶のようになっており、虹色の光を放った。


「なっ!? 肩が!? 腕が!?」


 光を浴びた念気は両肩が痛くなり、両腕が重くなって動かなくなった。領民の中に同じように苦しんでいる者達がいる。

 カタコリラは肩コリをひどくする妖怪で人間を苦しめたので封印された。

 動かなくなっただけでなくオーラの流れが悪くなり、両手が元に戻った。


「カタコリラ!!」


 カタコリラは喜び、念気を殴る。


「くっ!!」


 両腕とオーラが使えず、肩コリで動きも悪くなり、一方的に殴られている。


「念気!!」


 朝奈がやってきた。手には無数の白い湿布を持っている。


「くらえ、カタコリラ!!」


 妖怪のことを知っており、彼女は無数の湿布を手裏剣のように投げた。回転しながら飛び、カタコリラの体に貼りついた。


「カタコリラー!!」


 カタコリラは苦しんだ。


「私のオーラをこめた弱点の湿布はどう!?」


 朝奈はドヤ顔をした。カタコリラの弱点を知っていたので湿布を手に入れ、オーラをこめて倍増させた。


「カタコリラー!!」


 湿布は封印に使われていたほどの弱点で苦しんでいる。オーラで貼りついているのではがすことができず倒れた。


「カタコリー!!」


 肩コリをひどくする光を出す余裕がなく悶えており、無数の湿布から白い煙が出ている。


「カタコリー!! カタコリー!!」


 無数の湿布に火がつき、カタコリラは苦しみながら燃えて消えた。


「肩が!!」


 妖怪が死んで念気達の肩はよくなった。

 カタコリラを復活させてしまったハンマー頭は雑用をしており、肩コリと腰痛で苦しんでいた。



 









 カタコリラの名前は肩コリとゴリラです。

 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

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