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第15話 泥棒魔物

 ◇


 奈寺にある古い家。その家に二人の老人が住んでいる。体が若い感じのおじいさんとおばあさんは晩ご飯を食べていた。

 食事中、ドアをノックする音が聞こえたので、おじいさんは玄関へ向かった。


「だれですか?」


 ドアを開けると気持ち悪い笑顔の赤い団員服姿の若い男性団員が入ってきた。


「アハハ。魔物と戦闘をしていた団員です。魔物が近くにいるかもしれないので朝まで泊めてください」


 魔物との戦闘で団員は疲れており、防衛のために泊まる。


「それは大変だ! さあ、あがってください」

「アハハハ。ありがとうございます」


 おじいさんは領民達のために働く団員を歓迎し、団員は笑いながら感謝して黒いブーツを脱いであがった。


「なにか食べさせてください」

「お口にあうかどうか」


 団員は二人が食事をしていた部屋に座り、おばあさんは自分達の晩ご飯と同じものを用意した。


「アハハハ。いただきます」


 笑いながらご飯を食べる。しかし米の味がしなくて、みそ汁を飲んだ。


「ん?」


 いくら食べても味がしなくて変な食感で一瞬笑みが消えた。


「んん?」


 煮物を口に入れると石のようにかたく、歯が折れるような音がした。


「んん!!」


 口の中で爆発し、口を開けると煙が出た。


「おいしいですか?」

「おいしいです」


 おばあさんが笑顔で聞いたので団員はひきつった笑みを浮かべて答え、我慢して残さず食べた。


 ◇


 晩ご飯を食べた団員は別の部屋に案内され、布団を敷いてもらった。彼は布団に座っており、笑いながら魔物を警戒している。


「団員さん。おやすみさない」


 風呂に入ってパジャマに着替えたおじいさんとおばあさんは寝室に移動した。


「アハハハ。おやすみなさい」


 団員は眠らなかった。おじいさんとおばあさんが眠って静かになると気持ち悪い笑顔が消えた。


「眠ったか」


 立ちあがった団員は狼の獣人になった。人間に変身できる泥棒の魔物で団員に変身してだました。


「変なものを食わせやがって。あの老いぼれどもを殺してやりたいが、金目の物を探さないと」


 晩ご飯のことを根に持っており、静かに移動して金目の物を探す。

 暗くても見えており、タンスを見つけたので開けて調べる。


「なにもない。この家はハズレか」


 金目の物が見つからないので手間取っている。


「現れたな、泥棒魔物」

「覚悟しなさい」


 おじいさんとおばあさんと同じだが若い声に驚き、振り向いた。団員服姿の念気と朝奈がいた。


「老いぼれどもが若返ったのか!?」


 見つかってしまったので動揺している。


「人間に変身してだまし、金目の物を盗む泥棒魔物。老人に変装して、お前がくるのを待ってた」


 泥棒魔物を退治するために念気と朝奈は老人に変装して生活していた。寝室には立体映像マスクがふたつあり、これで老人の顔になっていた。

 そして若い団員がきたのでオーラをこめた晩ご飯を食べさせて確認した。人間なら平気で魔物や妖怪なら苦しくてダメージを受ける。


「おのれ!!」


 魔物は逃げるために襲いかかる。


「悪霊退散!!」


 念気の両手はオーラをまとって銀色になり、チョップで切った。


「オーラ!!」


 体にオーラをためている朝奈は指先を向け、光線のように放った。くらった魔物は消滅した。


「ナームー」


 念気は両目を閉じて合掌した。

 魔物がいなくなり、この生活は終わりでともに特訓をしている清らかな関係の二人は一緒に眠った。









 「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。

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