第12話 哀愁の甲板掃除
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空中帆船が逃げた後。ハンマー頭は同じ形の赤い空中帆船の甲板にいる。
「なんでおれがこんなことを」
愚痴をこぼし、デッキブラシをバケツの水につけて、甲板を磨いている。
彼の空中帆船は海に落ちて沈んでしまった。新しい空中帆船を買うために同じ悪の組織で働いて金を稼ぐことにした。
「おい、ハンマー頭。ちゃんと掃除をしろ」
若い男性がバケツを蹴って、磨いたところに汚い水を流した。
「なっ!?」
ハンマー頭は怒りそうになったが我慢した。
若い男性はイケメンで髪が無数の白いゲソ。白い海賊の服装と黒いブーツ。腰に錨のような剣をさげていた。
彼の名前はイカリーダー。ハンマー頭と同じことをしている新進気鋭の悪党で彼より優秀だ。
「なんだ、その顔は? 文句でもあるのか?」
怒りを我慢しているハンマー頭の顔を見て、イカリーダーは見下しており挑発した。見た目が若くてもイカリーダーは半分イカの魔物で彼より年上だった。
「い、いえ!」
金を稼ぐため、ぎこちない笑みを浮かべた。
「だったら早くしろ! このノロマ!」
「は、はい!」
イカリーダーに怒られてデッキブラシで甲板を必死に磨く。
「ハハッ! ダッセー!」
「クスクス! ああいうオヤジにはなりたくないな!」
掃除をしているハンマー頭を見て、イカリーダーの部下達はバカにして笑っている。中年男性が嫌いな若者達で入ったばかりのハンマー頭は底辺のお荷物だった。
「グウウウウウウ!!」
バカにされた怒りを汚れにぶつけており、その姿を見て、イカリーダー達は笑っている。
(ここでも!!)
ハンマー頭は心の中で泣いている。彼は無能な中年男性で若者にバカにされたので悪党になった。
しかし悪党になっても同じことになっており、彼を雇ったのがここしかなかったので我慢するしかない。
(こうなったのは、すべてあの若造のせいだ!!)
自分がこうなったのは邪魔をした念気のせいにして恨んでいる。
「ここはもういいから中を掃除しろ」
「はい」
イカリーダーの命令でバケツを持ち、下に移動した。
「くそっ!!」
だれもいないのでハンマー頭は怒り、バケツをたたきつけた。
部下達は殺せるが、イカリーダーは強く、部下達とのチームワークでやられてしまうので勝てない。
「今は掃除だ」
冷静になって掃除をする。彼の仕事は掃除ばかりで部下達がわざと汚し、安い給料でこき使われている。それでも働きながらチャンスを待つ。
「必ずはいあがってやる!!」
いくら働いても新しい空中帆船は買えない。新進気鋭の悪党なので稼いでおり、ハンマー頭はそれを横取りしようとしている。
イカリーダーの名前はイカと錨とリーダーです。ハンマー頭は転落しました。
「美女能力者のお腹にある別空間で特訓をして強くなった中途半端な能力者」と「名門貴族の男の娘の残酷オスガキ無双」と「非正規団員の小事件集」も連載中です。




