110話 意図せぬ再会
初めて、1日で1万PV突破しました。
アクセスしてくれた方に感謝です。
どこにも告知してないんですけどね。
見つけていただいてうれしいです。
「うぅ・・飲み過ぎた・・誰だよエールの大樽買って来たバカは・・」
酒好きは、酒に飲まれ失敗し苦行の寝起きを経験して、二度と繰り返さないと心に誓っても再び同じ過ちを繰り返す。
「・・水・・早く水を飲まないと」
目覚めたリュートは、全身から水分が枯渇しているため直ちに水を飲めと本能が警鐘しているため布団から出てリビングへ行こうとするも、ガシッと捕まれ身動きが取れないことに気付く。
「ミヤ、カナなのか?」
そう呟きながら掛け布団を退かすと、白く細い腕を回しスヤスヤ寝ている金髪少女の姿があった。
「クリスティーネ様?」
「んみ?・・わたしのりゅーとぉ?」
「はい、貴方様のリュートです」
「にひひ・・りゅーとだ・・クンカクンカ・・お酒くさい・・」
「す、すいません・・昨日飲みすぎてですね・・それと水が飲みたいので腕を離してくれませんか?」
「んぅ〜りゅーと喉渇いたの?」
「はい、もうカラカラです」
「いいよ・・はいどうぞ」
クリスティーネは、リュートの口元に右手の人差し指を近づける。
「・・クリスティーネ様・・あの、どういうことでしょうか?」
「むぅ〜わからないの?」
「は、はい・・すいませ・・んむ」
「コールド・ウォーター」
「んぐ・・」
ゴクゴクゴク・・・・
クリスティーネは自身の指先をリュートの口に突っ込むと水魔法を詠唱し、冷水を出現させ大好きなリュートに好きなだけ愛情をこめて飲ませる。
「んふーふふふ」
「はぁ〜い。キュキュッ」
ゴクッ・・
「ぷはぁ・・はぁ・・はぁ・・クリスティーネ様は、水魔法が使えたのですね」
「違うよリュート。私は魔無しだから魔法は使えないはずだったの。でも使えちゃった・・昨日リュートが私の身体に魔力をたくさん注いで満たしてくれたから」
クリスティーネは嬉しそうな表情でリュートを見上げたまま膝の上に座る。
「でも、どうして水魔法が使えたのでしょう・・魔法行使は初めてですよね?」
「うん・・リュートにお水を飲ませてあげたいと思ったら、できちゃった」
「クリスティーネ様、これで魔無しだと言われなくなりますね」
「うん・・リュートのおかげ」
クリスティーネは、感謝の気持ちをリュートに伝えるため立ち上がりながら口付けをする・・その行為が魔力譲渡になるということを知らない。
「んふぅ・・」
冷水を飲んだばかりのリュートの冷たい口に気づいたクリスティーネは、ほんの興味本位に自らの舌をリュートの口の中へと入れて大人のキスを経験したと同時に、濃密な魔力譲渡が瞬間的に実行され一気に精神が快感へと昇天し気絶してしまった。
「やべ・・これじゃ今日中に目覚めるかわかんないな・・」
全身を脱力させたクリスティーネ王女は、他の者に見られてはいけない状態になってしまっていたため、リュートは酔い覚ましを兼ねて朝風呂に入ってからリビングへと向かった。
「おはよう・・」
リビングにクリスティーネを抱き抱え入ったリュートは、ルカ達に挨拶をしてソファに王女を寝かす。
「リュート様、お風呂に入られたのですか?」
「あぁ、王女様が不意打ちの魔力譲渡でちょっとね・・」
「そういうことですか・・こんな幸せそうな表情ならば、王女様はしばらく起きそうにないですね」
「ゴメン・・」
「大丈夫ですよ。起きるまで、私が見守っていますね」
「ありがとう、ルカ」
リュートは、いつも頼りになるルカをギュッと抱きしめて、キスをして離れると見ていたレナ達から求められ結局全員とキスをしてから朝食を食べて、開店準備へと向かう。
前夜祭が終わり、王都全体がお祭り状態になっているせいか通りを歩く住人達の他に騎士団の姿をよく見かけるのを店番をするリュートは、我が家のリビングで寝ている王女様のせいなんだと思い憂鬱になっていると、背後からミウに声をかけられた。
「リュートさん、交代の時間ですよ・・」
「ん?ありがとうミウ。今日は、騎士団が通りをウロチョロしているから気をつけてな」
「そうですね・・バレると私たち処刑ものですよね?」
「問答無用で斬首刑確定だよ・・」
「ヒィッ・・」
「まぁ、そんな簡単にさせないからいつも通り店番よろしくな?ミウ」
「はい、お任せください。何かあったらすぐ呼びますから」
ミウと店番を交代したリュートは、店先でいつものように遊んでいるミヤとカナに遠くに行かないよう伝えた後に奥の部屋で寝転がりゴロゴロしていると、何組かの客がポーションを買いに来ているのを感じながらいつも通り過ごしていると、突然大きな声でミウを脅す声が響き渡る。
「だから何度も聞いているだろーが!この瓶はどこで手に入れたんだよ!答えろクソアマが!」
「あわわわ・・私にそんなこと言われても・・きゃっ」
リュートは、ミウに危険が及ぶ前に起き上がり、急いでミウの背後へと立ち腰に腕を回し背後に回して怒鳴り散らす男とリュートは対面する。
「お客さん!当店に何か文句でも?」
「お前が責任者か?この店のポーション瓶は、どこで仕入れたんだよ!?」
冒険者の男はフードを被っているためリュートは男の顔を認識できないまま、とりあえず対応する。
「お客さん、怒鳴られても彼女が怖がるだけですから冷静に・・」
「俺は、いつも冷静だ!」
問いかけの答えを聞けない冒険者の男は、リュートの言葉にさらに苛立ちを感じ睨みつけるように対応するリュートの顔を見て目を見開いて固まる。
「おまっ・・・・お前は!」
「ん?・・・・なんだ、お前だったのか・・バーナス・・クスッ」
「・・リュート・・テメェ!」
忘れかけていた復讐という感情が一気に膨らむと思っていたリュートは、実際に突然現れたバーナスを見ても珍しい奴がいた程度にしか感情が変化しないことに笑ってしまい、陥れた側にいたハズのバーナスは、リュートの反応をみて怒りの感情が爆発寸前だった・・・・。
今日の投稿はこれで終わりです。
次回は平日ではなく週末に投稿予定です。
余裕があれば1話投稿するかもレベルです。
これからもお付き合いお願いします。




