101話 商人ギルド職員クレラの訪問と出頭要請
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黒髪少女マイカが商店リューノスで気を失って、その彼女を連れ戻しに来た黒髪の少年少女達と揉めた翌日の朝に、商人ギルド職員クレラが訪れて来た。
「朝早くにすいません、リュートさん」
「クレラさん、どうしたんですか?」
「昨日、お店で揉めているとの通報がギルドにありまして。よければ、状況を教えてくれませんか?」
「あ〜・・たしかに揉めましたね。簡単に言うと、1人の女の子が店に来てから急に気絶して店で介抱していると知人の少年少女達が騒ぎ始めてから揉めたって感じですかねー」
「ざっくりですね・・・・えっと、リュートさん達に怪我はありませんでしたか?」
「かすり傷も無いですよーこっちとしては、早く連れて帰って欲しかっただけですからね」
「なるほど・・それとその子達は何人いました?」
「・・5人でしたよ」
リュートの言葉をメモに書いていたクレラは、人数が5人と聞いて手を止めてリュートを見て呟く。
「5人・・もしかして、黒髪でしたか?」
「はい。俺と同じ黒髪黒目でした」
「・・・・」
ギルド職員クレアは、リュートから視線を落として黙り込む。
「どうしました?急に黙って・・」
「・・リュートさん。その子達は、もしかしたら召喚者達だったかもしれません」
「はい?・・召喚者って、あの勇者って呼ばれる存在ですか?」
「そうです。2ヶ月程前に王族が召喚の儀を行い、この国に召喚者を招待したと情報がありました。それに・・」
「それに?」
「あっいえ、私の勘違いです。急でありますが、今日のお昼過ぎ頃にギルドへ来てくれませんか?」
「今日・・ですか?それって出頭命令?」
「要請ですが、拒否されると場合によって出頭命令が出される可能性が・・」
「・・わかりました」
「ありがとうございます、リュートさん」
リュートに深く一例したクレラは商人ギルドへと帰って行き、その後ろ姿を見送ってからリュートは2階のリビングへ戻り朝食の支度を終えていたルカ達に今日は店を休みにして昼に商人ギルドへ行くことを伝え全員で家を出る。
「こんにちは、クレアさん」
商人ギルドへと着いたリュートは、受付業務ではなく事務所で仕事をしているクレアに声をかけると、リュートの声に反応した彼女は、急いだ足取りでリュートの前に立つ。
「・・・・お待ちしていました。今から別室に案内します」
クレアに連れられて事務所横のドアから奥へと入りリュート達は個室へと案内され中に入ると会議室のようなテーブルと椅子がたくさん並べられた部屋だった。
「どうぞ、前の方に座ってお待ちください。私は、ギルドマスターを呼んで来ます」
クレラはそう伝えると、商人ギルドマスターのアキン=ゴールダーを呼ぶため部屋から出て行ったのだった・・・・。




