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99話 突然の訪問者と目覚めない彼女

アクセスありがとうございます。

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 1階の店舗スペース中央の鎮座しているローテーブルを囲んで座るリュート達4人と、無邪気にリュートの後ろで寝転がっているミアとカナは、相反する雰囲気を醸し出していた・・・・。


「・・・・それでは諸君、緊急の会議を始める」


「「「 ・・・・・ 」」」


「ミヤが使う魔法の・・」


「暗黒魔法だよ〜」


「ミ、ミヤ・・今は俺が喋ってるから・・」


「ごめんなさい、リュート兄様」


「いいよ、よしよし・・」


 ローテーブルに肘をついていたリュートの腕の隙間から、ミヤは顔を出してリュートを見上げながら呟くと、リュートに注意されるも、頭を撫でなれていた。


「まぁ、話は戻って・・今からミヤのステータスを確認したいと思う」


「みてみて〜リュート兄様」


「はいはい、待っててね。それで、ステータスがどんな結果でも今まで通り接すること・・いいかな?」


「「「 はい 」」」


 リュートの言葉にルカ達3人は、返事をして頷いた。


「ミヤ、ここに座って。今からステータスを見るから」


「はぁ〜い」


 

ステータス



名    ミヤ(10才)女

職業   (まるちどぉーる)

HP    400

MP    ∞

スキル  暗黒魔法Lv ∞  

加護   ???



 ミヤのステータスを最初に見たリュートは、初めて目にする文字に困惑しルカ達に視線を向けて聞こうと思うも答えは出ないと思い言葉を飲み込んだ。


「・・リュート様?」


 視線を合わせるも何も喋らないリュートにルカは思わず問いかける。


「悪い・・あまりにも理解できなくて・・」


「リュート兄様?・・ミヤは変なの?」


「違うよ、凄くて驚いたんだ・・」


「そうなんだ・・良かった。カナちゃんのも見るの?」


「あぁ、カナが見ていいっていうならね」


「いいよ、リュート兄様。カナのもみて」


「ありがと、カナ」



ステータス



名   カナ

職業  (まるちどぉーる)

HP   400

MP   ∞

スキル  補助魔法Lv ∞

加護   ???


「ありがとう、カナ。さすが双子だけあって、ミヤと似てるね」


「うん。ミヤちゃんとカナは仲良しだからね」


「もう、2人は遊びに行っていいよ」


「「 うん、行ってくるね 」」


 リュートから許しをもらったミヤとカナは、店先で遊び始めるのを4人は見送ってから最初にリュートが話しを再開する。


「・・見た目の容姿から物凄く駆け離れたステータスだよ。HPは400でルカとレナより低いけど、MPが理解できない」


「リュート様、理解できないとは?」


「なんかね・・ゼロが2つ小さく並んでくっついているというか、数字の8が横になっているような表示なんだよ」


 たまたまローテーブルの上にあった紙切れに数字の8を書いてから横にしてルカ達に見せる。


「たしかに不思議な表示ですね、リュート様。ゼロでもなく8でもない・・いったいどんな意味をなのでしょうか・・」


「レナとミウは、わかる?」


 レナとミウは首を振って、わからないと意思表示しながらもリュートの書いた数字に視線を落とす。


「まぁ、わからないことを考えても解決できそうにないし、営業を再開でもしよう」


 リュートは考えることを諦めて立ち上がり、店のドアに掲げていた木札を営業中に変えてドアを閉めようとしたら、ミヤとカナを見守る役のレナが狭い隙間をスッと通り抜けて軒先のベンチへと座り、リュートはドアを閉めて店番専用の椅子に座り窓を開けて来客を待ち店先で遊ぶミヤとカナの楽しそうな会話を聞いていると、ふと忘れていたことを思い出す。


「あっ・・・・アンドリュー!」


 リュートは、レナに意識を刈り取られ店先で倒れたSランク冒険者アンドリューの存在を思い出し立ち上がり、窓から上半身を乗り出すも、姿は無く楽しそうに地面に絵を描いているミヤとカナの姿しかなかった。


「「 リュート兄様?? 」」


 上の窓からリュートが覗いている事に気付いたミヤとカナは、同時に顔を上げてリュートを見て口を開いた。


「なぁ、ここに男が倒れてなかったっけ?」


「「 いなかったよ〜 」」


「そう・・ならいいけど・・」



「よくありません!!」



 ミヤとカナが、倒れていたはずのアンドリューのことを知らないと聞いたリュートは、気のせいだったと強引に決めつけ、窓から外に出していた顔を中へ引っ込ませた直後に聞いたことのない女の声を耳にしたリュートは再び窓から顔を出して通りを見渡すと、右の方に少し睨みつける女剣士が立っている姿が視界に入った。


「・・・・えっと、どちら様で?」


「ちょっと、貴方ね!アンドリューさんに酷いことをしたのは!」


「・・・・ん?」


 ドスドスと足音が聞こえそうな歩き方でリュートが顔を出している窓の前まで歩いて来た女騎士は、少しだけ前屈みの姿勢となりリュートと視線を合わせる。


「い、いらっしゃいませ?」


「ここは、貴方のお店であってる?」


「はい、当店リューノス店主のリュートです」


「リュート君ね・・私は、マイカ=キサラギ」


「き、貴族様でしたか・・大変失礼しました・・」


「家名があるけど、別に貴族じゃないわ。それよりも、どうしてアンドリューさんが店先で気絶していたか教えてくれる?」


「はぁ・・記憶が曖昧でして・・。それよりも、黒髪黒目のお姿は・・勇者様ですか?」


「・・勇者は、私じゃないわ・・剣聖よ。それよりも今気付いたけど、あなたも同じじゃない!いつ召喚されたの?」


「いえ、地方の街で生まれ育ったので黒髪黒目ですけど召喚者じゃありません・・」


「嘘よ!・・この世界で黒髪黒目は生まれる可能性はゼロだもの」


「そう言われましても・・」


 リュートが召喚者じゃないと否定すると、マイカは足元近くで遊んでいるミヤとカナを気にすることなく右にある商店のドアへと歩き出し中へ入ろうとしたところで、ベンチに座っていたレナが制止する。


「このドアから先に入ることは、ご遠慮願いたい・・召喚者殿」


「くっ・・」


(は、速いわ・・この子の動きが全然見えなかった・・剣聖チートの私が対応できないなんて)


 黒髪黒目のマイカは、入口ドア前でレナに制止され次の行動を取れなくなったため後退り自分の間合いを取る。


「「 レナお姉様、何かあったの?? 」」


 レナの僅かな殺気に気付いたミヤとカナは、いつのまにかマイカの背後に立ち視線をレナに向けている。


「この者が不用意に主様の敷地を跨ごうとしたから止めたのだ」


 剣士モードのレナは、普段とは違う口調になりミヤとカナの質問に答える。


「そうなんだ・・消しちゃう?ミヤなら一瞬だよ〜レナお姉様」


「それは、主様の判断を仰ぐ必要があるから認知できぬ」


「それなら、カナの出番だよ〜レナお姉様・・・・えいッ!」


「カナ、なにを!?」

 

 カナは、目の前にいるマイカの左足を手のひらで押す。


「んぁぁ!」


 全身をビクつかせ喘ぎ声を急に漏らしたマイカは、下半身の力が抜けたように地面に倒れこむ。


 ガチャ・・


 そのタイミングで、商店のドアが開きリュートが姿を現すも、既に黒髪黒目の剣聖マイカは白目をむいて倒れた後で意識を刈り取られていた。


「なっ!なにが・・あったのかな?」


「主様、この女が急に家に入ろうとしたため私が制止しました・・そして、カナが触れると今の状態に・・」


「カナ、なにをしたの?」


「ん〜とね、この人は殺しちゃダメってなったから、カナの魔法でHPとMPを一気にドレインして最高の快楽と最悪の不快を一緒に感じてもらったんだ・・だから、まだ生きてるよ?」


「・・・・カナの補助魔法で、そんなことができるの?」


「うん。カナの魔法は、いろんなことができるの。だから、リュート兄様にコレあげるね」


 カナはドアの前で倒れているマイカを踏まないようリュートへと近付き、そっとリュートの足に触れると暖かい何かがリュートは流れ込んでいくのを感じた。


「おぉ・・コレは凄いな・・いやいや、とりあえずこのままだといろいろ不味いから、この子を中に運ぶよ」


 リュートは、気絶しているマイカをお姫様抱っこすると、彼女の下半身を支える右腕に冷んやりと冷たいモノを感じ彼女に大変なことが起きてしまっている事に気づくもなにもできないため、そのまま床に寝かせ毛布を被せ目覚めるまで店番をして待つ事にしたのだった・・・・。


誤字指摘ありがとうございます。



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― 新着の感想 ―
[一言] 滅茶苦茶な展開だ
2021/01/07 20:01 退会済み
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