97話 双子のミヤとカナ
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ドタドタドタ・・
「「 キャキャッ・・ 」」
バタバタバタ・・
双子のまるちどぉーるのミヤとカナは、リュートに命名荒れてからずっと1階と2階を飽きることなく騒ぎながら走り回っている。
「・・・・あいつら、止まんねーな」
「リュート様、まだまだ2人は子供ですから」
「それでも、長過ぎないか?・・もう夜だぞルカ?」
「たしかに・・そうですね。そろそろ夕飯の時間ですし、止めてきますね」
「いや、俺が止めてくるよ」
「お願いします」
「あぁ・・」
リュートはソファから立ち上がりリビングから出る。今夜はレナとミウが夕飯の当番のため2人はキッチンで夕食作りに苦戦している。
「ミヤ〜!カナ〜!そろそろ飯の時間だから、リビングに戻っておいで〜!」
「「 はぁ〜い!! 」」
下から2人の可愛い返事が聞こえ、リュートは階段で待っていると軽い足音を立てながらミヤとカナが長い銀髪を揺らしながら駆け上がり、3段を残したところでシュッ!と跳躍しリュートに飛びついた。
「「 リュート兄様!! 」」
「おかえり・・ミヤ、カナ。楽しかったかい?」
「「 うん、楽しかった!! 」」
「それは良かったね」
ミヤとカナは、迎えに来たリュートにスリスリと顔を押し付けて甘えている。その可愛さにリュートは2人をギュッと抱きしめながら歩きリビングへと戻った。
「おまたせ〜連れて帰ってきたよ」
「主様・・今夜は、肉と野菜のスープをミウと作りました」
「リュートさん、食べてみてください」
「ありがとう。レナ、ミウ・・美味しそうな香りがするから、これは期待できるね」
リュートは、抱いていたミヤとカナをソファに座らせると、その間に自分も座り向かい側にルカとレナそしてミウが座り和やかな夕食を共にして後は寝るだけとなった。
「「 リュート兄様、まだ遊んでもいい?? 」」
ソファでルカが出してくれた紅茶を飲んで寛いでいるリュートの膝の上にミヤとカナが座り見上げ見つめている。
「いいよ。呼んだらお風呂の時間だからね?」
「「 はぁ〜い 」」
2人はリビングを出て再び遊び始め、リュート達はテーブルを囲んで談笑をしていると不意にミヤとカナが走り回っていた音がしなくなる事にレナが先に気付いた。
「主様、静かですね・・」
「ん?・・ホントだ・・ちょっと見てくる」
「リュート様、私も行きます」
「うん」
リュートとルカはリビングから出ると、2階の寝室や風呂場を開けるも2人の姿は見当たらないため1階へと降りようと薄暗い階段に備えつけてある照明を明るくするため魔力を注ぎ混むため触れようとしたリュートの視界の端に頭を上に向けて倒れている2人の姿があり驚き声をあげてしまい、その声に驚いたルカも短い悲鳴をあげた。
「うわぁ!」
「きゃっ!」
「「 うぅぅ〜・・・・ 」」
ミヤとカナは同時に震える右手を上げながら唸り声を出し何かを訴えている。その姿は、まるでゾンビのようでリュートとルカはすぐに動けずにいたのだった・・。
冷静さを取り戻したリュートとルカは、ゆっくりと階段を降りて力尽き倒れている2人の元へと移動する。
「お前ら、大丈夫か?」
「「 リュート兄様・・突然、動けなくなったの・・」
「急に?さっき飯を食べただろ?」
「リュート様・・」
「どうしたルカ?」
「ミヤとカナも、まるちどぉーるですから・・口から摂取した食べ物は活動源になりません。リュート様の魔力で、私達は活動しているのです」
「おぉ・・そうだったね・・でも、速くない?」
「2人は生まれてから、まだリュート様から直接魔力譲渡を受けていませんから・・」
「そうだけど・・10才の女の子にスルのは・・ねぇ?」
「人族の子供であれば、間違いなく咎人・・いえ、変態野郎ですが・・まるちどぉーるの2人は例外です」
「・・・・」
リュートはルカの言葉に納得するも、気持ちの整理ができず迷っているとミヤとカナが階段を這いずり上り、リュートの足を掴む。
「ミヤ、カナ?」
グイッ・・カプッ!!
ミヤとカナは、最後の力を振り絞り無防備なリュートに飛びつき首元を甘噛みする。
「いっ・・・・」
首元にチクリと痛みを感じたリュートは、声を漏らし身構えるもすぐに擽ったさを感じたため脱力し2人にされるがままとなる。
「リュート様!?」
「うん、大丈夫だよルカ・・なんとも言えない気持ちだけど・・言わなくていいからね」
「はい・・」
「「 んぱぁ〜・・・・まっぱだよ!! 」」
「まっぱ?」
「「 うん。まっぱなの!リュート兄様の魔力をたくさん貰ったから!! 」」
「ルカ、まっぱって何?」
「・・私もわかりません。ミヤ、カナ。まっぱとは、どういう意味か教えなさい」
「「 ルカお姉様・・・・ま、まっぱはまっぱなのです 」」
ルカの冷たい言葉にミヤとカナは恐怖で下を向く。
「わかりやすく言いなさい」
「「 えっと、とにかく元気いっぱいになったってことなのです。ルカお姉様・・グスッ 」」
「ルカ、これ以上は止めよう」
「はい、そうですね」
「じゃー元気になったことだし、お風呂に入って寝るよ」
「「 は〜い!! 」」
涙目になっていたミヤとカナは、ルカから逃げるようにリビングへと戻りその背をため息をついて見送るルカの頭を優しくリュートが撫でると、廊下で2人きりになったルカはリュートに体を委ね静かに甘えたのだった。
ややあって、ルカの指導で初めての風呂に入ったミヤとカナは、濡れた身体を拭くことなく全裸でリビングへと飛び込み、ソファで横になっていたリュートに抱きつき助けを求める。
「うぉっ・・いったいどうした?ってビショビショじゃないか!?」
「「 リュート兄様!!ルカお姉様が・・」」
バタンッ!
リビングのドアが勢いよく開き、少しオコなルカが大きなタオルを持って現れる。
「ミヤ・・カナ・・濡れたままお風呂から出ないの!」
「「 ひっ!! 」」
ルカから放たれる威圧にミヤとカナは小さな体を縮めさらに小さくなる。
「ルカさん・・」
「ルカお姉様・・」
ルカの怒る姿に、レナとミウは大人気ないという視線でルカを見る。その2人の視線に気付いたルカは、自分は間違っていないのにと思い視線を床へと向けると、リュートの言葉で心が救われる。
「ミヤ、カナ・・ルカが入っていることは正しいんだよ?だから、ちゃんとルカの言うことを素直に聞かないとダメだからな?」
「「 はい、リュート兄様 」」
「わかったなら、ルカに謝ること」
「「 はい 」」
互いに顔を合わせたミヤとカナは、頷いてからリュートから離れ全裸のままルカの前に立ち見上げる。
「「 ルカお姉様、ごめんなさいです 」」
「良いのよ、わかってくれれば。さぁ早く身体を拭いて、寝間着を着ましょうね」
「「 はいです 」」
ルカに連れて行かれたミヤとカナは、寝間着姿になりリビングへと戻るとルカが作ってくれた甘い香りがする温かい紅茶をちびちび飲んだ後にテーブルとソファの間で力尽きたように横になり活動休止状態へと移行していた。
ミヤとカナがリュートの家に現れて、賑やかっだた時間も2人が寝たことで静かになりリュート達も寝支度を済ませ、それぞれの寝室で眠りについたのだった・・・・。




