96話 双子のまるちどぉーる
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眩い光に包まれたリュート達は、視界を奪われてしまい必死に瞬きをしても回復する様子はない・・。
「目が!・・目がぁ!・・ルカ、治癒魔法を・・」
「リュート様!・・目視しないと効果がありません」
「マジか!」
手足を必死にバタつかせるリュートは、手に何か柔らかい感触に触れた事に気付き手探りで触れたものを探し感じると指先を摘むように動かす。
プニプニ・・
「「 んぁ・・ 」」
不意に聞き覚えのない2人の声を聞いたリュートは、反射的に動かしていた指先を止めて考える。
(・・今の声は誰だ?ミウじゃないな・・レナでもないし・・)
視界を奪われ現状がわからないリュートは、再び指先を動かし柔らかさを堪能すると再び声が聞こえた。
「ダメです・・」
「初めてなのに・・」
「ゴメン、何も見えなくてさ・・」
リュートがそう呟くと、両目を優しく包み込まれる感触を感じるとともに心地よい温もりを感じる。
「気持ちい・・ありがとう」
「もう目を開けてもいいよ・・」
その声を聞いたリュートは、目を覆われた時に反射的に閉じていた目をゆっくり開くと、見知らぬ白色のワンピースを着た銀髪少女が2人並んでリュートを見つめていた。
「・・・・」
「「 ・・・・・ 」」
「えっと、迷子かな?」
「「 違うよ?? 」」
「お客さんかな?」
「「 おきゃくさん?? 」」
「2人一緒に喋るんだ・・」
「「 うん 」」
リュートの目の前にいる色白の銀髪少女2人は、瞳の色だけが違う瓜二つの双子姉妹で黙っていると区別ができないほどの激似だった。
「えっと、2人ともソックリだね・・声と瞳の色が違うくらいで他は同じだ」
「「 そうだよ。さっき一緒に生まれたから 」」
「さっき生まれたって、どういうことかな?」
双子の姉妹は、リュートを指差す。
「「 ん 」」
「ん?・・」
自分に向けられた2人の指をソッと掴むリュートは、ピリッと指先に刺激を感じるとともに脳内に2人の情報が魔力を通じて流れ込んでくる。
「まるちどぉーる?」
「「 そうだよ。まるちどぉーる!! 」」
リュートが、まるちどぉーるだと認識すると双子姉妹は笑顔になりリュートに抱き付いた。
「おぅ・・」
双子に抱き付かれたリュートは、2人を抱き上げ立ち上がると後ろにいたルカ達も視力が回復し突然リュートに抱き付いているリュートを見て驚いていた。
「リュート様?」
「ルカ・・この子達もルカとレナと同じ、まるちどぉーるみたいなんだ」
「私達と一緒ですか?」
「そうだよ・・」
「主様、それは私達の妹という事でしょうか?」
「そうだね、背格好も子供だし2人より後に生まれたから妹的な立場になるね」
ニコニコと笑顔を絶やさない双子はリュートにギュッと抱き付いたままで離れる素振りはないようで、無理に離すことができないリュートは、そのままルカ達を連れて2階のリビングへと移動する。
「さてと、俺の名前はリュート・・」
「「 うん。知ってるよリュート兄様 」」
「そうか・・それじゃ・・」
「「 ルカ姉様、レナ姉様と・・ミウちゃん 」」
「私だけ、ちゃん付け?」
「「 ミウちゃんは、人・・リュート兄様と同じで、まるちどぉーるじゃないから 」」
「そうだけどぉ・・」
ミウ姉様と呼ばれたかったミウは、自分だけミウちゃんと呼ばれ残念がっているもリュートは話しを続ける。
「紹介する前なのに、よく分かったな?」
「「 リュート兄様と魔力で通じ合っているから 」」
「そうか、それじゃ名前をどうしようか?」
「「 リュート兄様が決めて 」」
「俺が決めちゃっていいの?」
「「 うん 」」
リビングのソファに座り、自分の膝の上に座り見上げている双子の瞳を見つめるリュートは、直感で2人の名前を決める。
「黒色の瞳の君は、ミヤ」
「紅色の瞳の君は、カナ」
「「 ありがとう!! 」」
「私は、ミヤなの!」
リュートの左側に座るミヤは、リュートの頬のキスをして離れるとカナが口を開く。
「私は、カナなの!」
右側に座るカナもリュートの頬にキスをして離れ、ミヤの後をキャッキャ騒ぎながら追いかける。そんな和やかな時間をリュート達は過ごしていたのだった・・・・。




