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         8 戦後処理

 東の国は完全に敗北した。侵攻した半数の兵士が死亡して、国内のアンドロイドが軍事施設を破壊し続ける。

            8  戦後処理


 東の国は完敗だった。隣国に侵攻しようとした半数以上の兵士が死亡して、東の国内にいたアンドロイドが軍事施設を破壊したり物資の略奪を繰り返している。戦争は敗走だけでは済まないのだ。每日幾つもの軍事施設が破壊され略奪される。防衛しようとする兵士は尽く殺される。理不尽だと言いたいがこれはこちらか仕掛けた戦争だ。容易に容赦はされないだろう。正規の外交のない国だ。戦後処理するにしても難しい。国は正式の敗北を認めようとしない。停戦を模索しているが辛うじて両国の絆を繋いでいた諜報部員は完全に信頼を失った。戦争継続する事で損害を被るのはこちら側だけで隣国に損害を受けている様には見えない。連絡方法もなく相手が納得する材料もない。

 第ニ王子はマリエールに尋ねた。

「何時まで戦争を続けるんだい。相手は反撃する力もないしつもりもないと思うよ。」

断続的な攻撃と略奪行為がまだ続いている。

「正式な降伏の報告を受けてないから止められないのよ。東の国の人々全員殺さないと戦争終わらないのかしら。降伏するなら白旗上げて国境に立つだけでしょう。」

戦争が継続するのは我が国の丸得だ。あまり止める必要を感じない。軍事施設はまだまだある。アンドロイドに攻撃するがまるで通じない。今は軍事に関連していた工場が攻撃目標だ。際限なく何処までも続く。

 東の国が白旗を上げた。マリエールと第ニ王子が交渉役だ。東の国も外務大臣と王太子が交渉役だ。先ずマリエールが声をかけた。

「降伏と考えていいでしか。降伏ならアンドロイドを止めますが。」

外務大臣と王太子は顔を見合わせて、王太子が、

「降伏しよう。我が国の敗けだ。」

マリエールはアンドロイドを止めた。マリエールは、

「降伏するなら降伏の調印が必要です。それとこちらを攻撃しないとという証が必要です。」

東の国は軍隊の解散と軍備の撤去を決めた。調印式は我が国で行なわれた。軍隊の解散と軍備の撤去にはマリエールと第ニ王子が立ち合った。軍備は全てアンドロイドのアイテムボックスの中だ。アンドロイドは引き続き東の国に滞在した。

 貿易は再開された。でも東の国が輸入する物は民生製品だ。調印文書の中の一項に東の国の流通を我が国が担うという一文があった。妨害する者には重い懲罰があるという一文もあった。蓋を開けてみると。確かにアンドロイドが東の国の流通を担い出した。逆らう者は収納した。敗戦国故文句も言えない。逆らって突然攻め込まれたら国は滅亡だ。

 アンドロイドは東の国の事業、産業、流通を担いだし実質的な国政を担いだした。軍事も治安もアンドロイドが担いだし王政を否定した。象徴的な国王は残したけど実質的には東の国はマリエールの物になった。そのに気付いた第ニ王子は、

「遂に東の国を手に入れたね。それが東の国の国民のためだと思うけど、我が国の国王が気付いたら怒ると思うよ。」

マリエールは素知らぬ顔をして、

「東の国の王政は維持されているわ。名目上だけど。」

いずれ我が国の国王も気付くだろう。

 実質的にマリエールが東の国の支配者だ。それに気付いた第ニ王子は、我が国の国王が気付いたら怒ると思うよと言った。

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