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095⚫️晩飯
「なるほど。あなたの言うのはもっともだ。」
カナタは長の目を見ながら、はっきりと言った。
もう日は暮れかけている。
「では、その言い分を今の王に伝えよう。気持ちとしては独立したいのか?」
その言葉を聞き、長は少なからず困惑した。
「なんだよ、反論せんのか?」
「いや、ワレも異国から来たんでな。知らんことが多かった。特に先王とあなたたちの親世代とが交わした約束というのは、すまん、初めて聞いた。聞いて、もっともだと感じた。だから、反論はせん。」
長の顔に、驚きと、わずかな笑みが浮かんだ。
「ふぅん・・・。兄ちゃん、さっき聞いたが忘れちまった。もう一回、名前、教えろや。」
「カナタ。カナタ・エーデルマンだ。」
「そうか。オレは名乗ってなかったよな。ガルドンだ。」
ガルドンは鼻を鳴らし、しかしどこか楽しげに言った。
「おう、晩飯、食ってけ。あんたともう少し、話してみたくなった。」




