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092⚫️ひとりでいくの?
ヴィンチ村の住民は排他的であった。
到着したカナタ一行は、どこか刺々しい雰囲気の中にいた。
野営地の設営が終わり、それぞれの分担が一通り終わる。
「さて。では、あいさつにまわるか。」
カナタは僅か十名の部下たちにそう告げると、
ひとりでテントを後にした。
部下たちは一瞬だけ目を見交わしたが、誰も止めようとはしなかった。
’この人なら大丈夫だ’という、奇妙な確信があったのである。
それは、これまでの行動を見てきた者にしか分からない、
説明のつかない信頼だった。




