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091⚫️寄生させ続けるのか それとも切り離すのか

「なるほど、陛下。わたしがそこに参るということですね。」

「そうだ、カナタ。あの海沿いの地は貧しい。適する耕作物も見つからず。波は荒く漁に出るにも適さない。物資の援助もあり何とか自給自足だが、反乱・一揆を起こさぬとも限らん。特にあそこの長は頑固だと聞く。新しい技術を拒み、鎖国の機運もくすぶり続けている。独立しようとするやもしれん。」

「なればこそ、カナタ殿に行って頂きたい。わたしたちも陛下の御心を伺い、そなたしかいないと申し上げたのだ。」

ダレオレは心底困っていたのである。

軍を出せば、明らかに長は武力で対抗することだろう。

援助物資は受け取るが、改革には同意を示さない。

ただ、王国が支配地とするならばさせてやる、

だが、自分たちがやることには口を挟むな、というのだ。

税も納めず、援助は受け取る、技術革新を学ばない。

いわば寄生させ続けていることになる。

とはいえ、独立を認めれば前例となり、国が分裂するかもしれない。


「承知いたしました。では、わたしが現地に赴き、話をしてまいりましょう。」

カナタはにっこりと笑うと、軽やかに退出した。


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