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090⚫️猫のみぞ知る
レグナスは思索に耽っている。
カナタの言うことを聞き入れた。うまくことが運んだ。
国内では予を讃える声が沸き起こっている。
確かに埋もれた才覚のある者共が公職に戻ってきた。
謀反を企てた一族・郎党の中には、相当有能な者たちがいた。
貴族や土豪の人材も得ることはできる。
・・・だが、これでは公国に攻め上ることなど、できん!
皆は予に心酔しているのではない!’あの人格’に対してなのだ!
なぜ予が、今はいないアヤツに振り回されなければならん!
・・・いや、わかっている。予であることを知られれば
公国の悪魔が再びあの呪を施すに違いない。
・・・だが、これでは何もできん。
カナタを籠絡し、人質にもするはずが、
カナタの能臣としての名がひろまりつつあるだけではないか。
客臣が、いまや宮廷での存在感を増しつつあるのだ。
うぅむ。何かヤツを罠にかけて、大きな失態をさせねばならん。
そうすれば、ヤツを拘束してあらためて公国に要求を突きつけられる。
うむ。これだ。これで考えよう。
レグナスは寝室で愛猫をなぜながら、謀略を巡らす。




