057⚫️泣かない
「ねえ、ココアさん・・・お時間いただいてもいいですか?」
「いいですよ、ミサヨさん。」
ミサヨはココアの部屋に入った。
綺麗に片付いている。同年代の女性らしく、愛らしくもあった。
「ココアさんはずっとジンさんと一緒なんでしょ。」
「そうね。このボディは新しいけれど、魂は長く一緒にいる・・・って感じかな?」
ミサヨはそれを聞いて、うらやましさを隠せない声で尋ねる。
「ジンさんって、ココアさんからみて、どんなふうなんですか。」
「う〜ん、そうねえ。ある時は穏やかな賢者、ある時は頼りになる後輩、でも、わたしの中ではずっと同じ・・・。」
「後輩?そういうイメージもあるのか・・・。」
ココアは躊躇いがちに言った。
「ミサヨさん・・・魂は縛られてはいけないの。あなたはあなたの人生を、あなたの気持ちを大切にして生きるのよ。・・・それがいつか、あなたの大切な人を救うかもしれない・・・。あれっ?ちょっとわかりにくいよね。」
不思議な感覚だった。
ココアは微笑んでいる。
それなのに、
何か迷っている?葛藤してる?そんな雰囲気をミサヨは感じた。
もしかして、泣いている?
しかし、メカロイドは泣かない。
ココアはそれを知っている。
ココアの後輩:例えば、第1部 015●ごめんなさ〜い https://ncode.syosetu.com/n7021lz/15/ 参照




