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042⚫️両親を返せ & 043⚫️にんげんをかえせ
042⚫️両親を返せ
裁判の結末は、当然のごとく「有罪」だった。
殺人を唆した者の罪は、時に実行犯よりも重く裁かれる。
判決が下った直後、遺族である彼女のもとにマスコミが怒涛のごとく押し寄せた。
被害者が成し遂げていた「歴史的発明」の重みが、報道を歪んだ熱狂へと変質させていく。
・・・果たして、報道とは常に正義なのだろうか。
美佐世は、押し寄せる報道陣を力強くかき分けるジンの背中に守られながら、
二度と戻れぬ幸せな過去の断片を思い出していた。
この世界は、あまりに割り切れず、理不尽なものである。
’人生は 得たもの無くす過程だと 知りてはいたが やはり悲しい’
043⚫️にんげんをかえせ
ちちをかえせ
ははをかえせ
わたしにつながる にんげんをかえせ
被害にあった人たちの
悲しみと怒りが、今も聞こえる。
峠三吉さんの思いは、私たちに繋がっている。




