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041⚫️父をかえせ
「父さんをかえせ!」
少女は震える声で叫んだ。
やはり来たか。だが、女の子がひとりで、か?
カナタは、困惑を隠さず聞き返す。
「連れてきた中に、あんたの親父さんがいるのか?」
「父さんだけじゃない! みんなを返せ! 返さないっていうんなら、力づくでもっ!」
「待て待て、落ち着けって。返すさ。だから、そんな危ないもんはしまってくれ。」
「嘘をつけ! 王国の人間はいつもそうやって、あたしたちを騙してきたんだ! 調子のいいことばっかり言って!」
「返せと言ったのは、あんたの方だろう? 三人とも返す。ほら、見てごらん。」
カナタが指し示したテントの中から、男たちが無傷のまま姿を現した。
「ローニャ! 父さんは無事だ! 剣を納めるんだ!」
「・・・父さん・・・。」
少女の手から剣が滑り落ち、鈍い音を立てた。




