↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転猫  作者: 相川秋実
第一章
69/137

69. くるみ割りジロー

「おい、ガキ。てめぇ親はどこにいやがる?慰謝料払わせてやる」

「親なんているかっ!大体そっちがぶつかってきたんだろう!ふざけるんじゃないっ!」

 ヘテロが負けじと声を張り上げる。

「んだとこのガキっ!痛い目にあいてぇか!」


 ヘテロとスキンヘッドがにらみ合う。

 一触即発の状態だ。


 スキンヘッドの仲間と思われる数人の男が、ニヤニヤと下卑た表情をしながらもヘテロ達をゆっくりと取り囲みつつある。

 タローはその気配を敏感に感じ取り、背中の剣の柄に手を這わしつつスキンヘッドを油断なくじっと睨んでいる。

 ジローは無言でスキンヘッドにすたすたと近づくと、その股間を思いっきり蹴り上げた。


 ・・・って、ちょっ。


「ぽごっ!!」

 スキンヘッドは謎の悲鳴をあげてその場にうずくまった。


 ジローは見た目はか弱き美少女だが、その中身は竜の血を引く魔物だ。

 今回の一撃がどの程度の重さなのかは分からないが、ジローは以前機嫌が悪かった時に路傍の岩を蹴り上げヒビを入れていた。


 ・・・おそらく、あの玉は無事では済むまい。


 まさに玉に(きず)と言うやつである・・・全然違うか。

 もしかしたら転性者の仲間が増えたかもしれない。


 スキンヘッドの仲間達が色めき立った。

 まさか絡んだ子供から反撃されるとは思っていなかったのだろう。


「このガキッ!」


 スキンヘッドの仲間の一人が、ジローに掴みかかろうとする。

 しかしその手がジローに届く前に、男は吹き飛んでいった。


「子供相手に、大人が寄ってたかって何をしている! 恥を知れっ!」


 颯爽と現れたのは、年の頃十代後半くらいの女の子だった。


 長い黒髪を後ろで結んだ、鋭い目をした美人である。

 腰に太刀を()いており、立ち振る舞いにも隙が少ない。


 どうやらそれなりに腕の立つ剣士のようだ山田「美少女剣士はテンプレだね」うるさい、いきなり出てきて謎の発言をするな山田。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。