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転猫  作者: 相川秋実
第一章
63/137

63. 夜更けの会議

5/3 キーワードとあらすじ見直しました。以下↓経緯です。


昨日5/2分投稿後にキーワードに"TS"、"性転換"を追加しました。


リョウがうっかり転性しちゃった回(29話,30話)以降の話が読まれないことが多かった(3人に2人くらいの方がこの辺で読むのをやめる感じ)ので、読む前から分かる様にするための措置でした。*というか公式キーワードしか付けてませんでした。分かり辛くなっててごめんなさい。m(_ _)m


新規の方の66%くらいは減ることになるだろう、と思ってたのですが、逆に普段の投稿時の5~6倍のPVとなりました。

ちょっと・・・だいぶ・・・かなり焦った(-ω-;)


せっかくなので他の要素もふまえキーワードを見直してみました。(ついでにあらすじも修正)


キーワードって重要ですね。

 真夜中。


 食堂で夕食を取った後、クラウス達は一つのログハウス内に集められた。

 そして朝になるまでログハウスから出ることを禁じられている。


 彼らは部屋の中央に集まって、小声で今後の方針について話し合っていた。


「クラウス正気か?奴らをシスイに案内して奴隷を解放することになれば、ゲオルグの奴が黙っちゃいないぜ?」

「・・・分かっている。だが今の状況では他に選択肢がねぇ。シスイに着くまでになんとか隙を見つけて逃げるしかないだろう」

「ルクスマダ辺りで力ずくで逃げればいいんじゃねぇか?6人全員で襲い掛かれば、奴らを蹴散らすことだってできるだろ?」

 ガイアが小声ながらも熱意をもって提案するが、クラウスは静かにゆっくりと首を振って見せた。


「無理だ。仮に奴らが油断して隙を見せていたとしても俺達では絶対に勝てない。他の奴はともかく、あの少女には傷一つ付けられねぇだろう。俺の見立てではアレは少なくとも剣達(ソードマスター)、最悪その上だってあり得る化け物だ」

「・・・おいおい、冗談きついぜクラウス。おとぎ話じゃあるまいし。一回負けたからって弱気になってるんじゃねぇのか?」

「・・・。」

 ガイアが挑発気味に言うも、クラウスは反応せず黙り込んだ。


 おいおい、まじかよ。


 クラウスの反応に、ガイアは自身の血の気が引くのが分かった。

 長い付き合いで、クラウスがこういう時に冗談を言わないことは重々理解しているつもりだった。

 しかし、クラウスが言っている内容は冗談以外のなにものでもない。


 剣達(ソードマスター)とは、属する流派の全ての奥義を修め、さらにその上で強さを示さねば得ることのできない称号だ。

 その数は少なく、同じ時代に片手で数えられるだけいれば多い方で、それ故に各流派の源流である四大流派の師範ですら剣豪止まりという事は長い歴史でもざらにあることだった。

 そして剣達より上位の存在となると、長い歴史の中でも数えるほどしかいない。

 四大流派の開祖や、伝説やおとぎ話に出てくる剣聖。そして魔王を倒した勇者で後に国を建てたという剣王。あるいは戦史において幾たびもその名を轟かせている剣鬼、などなど。

 そのどれもが俄かには信じがたい伝承をそれぞれ残している。


 剣達より上というのは、そういった類の化け物なのだ。

 いくらなんでも、こんな辺鄙(へんぴ)なところにそんなモノがいるわけがない。

 仮にあの少女がそうだとしたら、敵対したガイア達が生きているはずが無かった。

 

「お父さん。彼らに協力しちゃだめかな?奴隷達を解放してくれるって言ってたし」

 それまで黙ってクラウスとガイアのやり取りを聞いていたメンバーが口を出した。

 クラウスの娘のミシルである。

「・・・魔物の言うことを鵜呑みにするな。俺達にシスイまで案内させて、その後で奴らが国中の人間を殺戮しだす可能性だってある。それと、依頼をこなしている時は父と呼ぶな」

「・・・隊長、でも」

「でも、じゃない」


 その後も延々と続く親子のやり取り。

 夜も更けてきた。他のメンバーは、うつらうつらとしてくる。


 クラウス達は親子喧嘩を切り上げると、それぞれ部屋の各所で床に就くことにした。


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