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転猫  作者: 相川秋実
第一章
38/137

38. タロジロの成長


先のサンショウウオ戦でも分かったことだが、タロジロは本当に強くなった。


これはメインの通路に戻った際に、リザードマンと遭遇した時の話である。


「にゃ(リザードマンか。気をつけろ、今となっては雑魚だが・・・)」

俺の発言が終わる前に、既にタロジロは動いていた。

「くにゃっ!(塵になれっ!)」

「へにゃっ!(アイススピアーッ!)」

リザードマンを視界に納めるや否や、ジローが雷のブレスを吐いた。

雷球はリザードマンに直撃し激しく放電する。

タローもジローとほぼ同時に羽をはばたかせて飛び立ち、リザードマンの胸の高さあたりで空中停止(ホバリング)すると、雷球の直撃を受けて動きの固まったリザードマンに対して魔法を発動した。

タローの前に槍のような形の氷塊が発生し、リザードマンに向かって直進する。

氷槍は容易くリザードマンの胸板を貫いた。

血を吐いて崩れ落ちるリザードマン。

あっという間の出来事だった。

「にゃん・・・(やるじゃん・・・)」

俺は半ば呆然としして呟いた。


俺の出番、無かったな・・・


「くにゃ~(フフフ)」

「へにゃ~(フフフ)」

タロジロがドヤ顔でこちらを見ている。

俺がタロジロの頭をそれぞれ撫でてやると、ふたりともニコニコと満面の笑みを浮かべた。

・・・可愛いね。


サンショウウオ戦を経て成長したタロジロをアナライズしてみた。


名前:タロー

属性:水

種族:亜竜族 亜飛竜

称号:

ノーマルスキル:炎のブレス、かみつき(貫通)、しっぽ再生(中) 、鱗再生(小)、×双撃

カスタムスキル:ユニーク

スペシャルスキル:

魔法:×氷結弾、アイススピアー


名前:ジロー

属性:木

種族:亜竜族 亜地竜

称号:

ノーマルスキル:炎のブレス、かみつき(貫通中)、しっぽ再生(中)、鱗再生(小) 、サンダーブレス

カスタムスキル:ユニーク

スペシャルスキル:

魔法:


タローはアイススピアーと双撃を、ジローはサンダーブレスを覚えたようだ。

双撃とサンダーブレスはサンショウウオから得た物だろうが、アイススピアーはタローが水属性だから覚えたということだろうか。

また、タローはユニークスキルに氷結弾と双撃をセットしている。


ユニーク:

氷結弾を同時に2つ放つ。

・氷結弾

・双撃


これで氷結弾を同時に2つ撃てるようになるはずだ。


いずれにしても、進化こそしなかったものの先のサンショウウオ戦で得たものは大きかったようだ。


タロジロは、リザードマン程度の相手だったら、もう一対一でも勝てるかもしれない。

そのうち試してみたいところである。


洞窟では、進めば進むほどリザードマンや他のモンスターと出会う頻度が上がっていったが、タロジロの活躍もあり殆ど危機に至ることはなく進むことができた。


むしろ途中からは、俺達と出会うなりリザードマンの方から逃げ出すようになっていた。

俺としても無駄な争いはしたくないので逃げてくれたほうが良いのだが、ジローは何だか不満そうである。


そんな感じで快進撃を続けていたら、行く先に複数のリザードマンが現れた。

リザードマンは3体。

2体は今まで出会った個体と同じような見た目だったが、真ん中の1体は違っていた。

リザードマンは色が緑なのだが、そいつだけ色が黒い。

全身が光沢のある漆黒の鱗で覆われているようだ。

そして上半身を銀色のハーフプレートで守り、手には金属性と思しき槍を携えている。


明らかに今まで出会ったリザードマンとは別格の相手だ。


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