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【幕間】謎の石

子供たちが寝静まった後、ウォルターは執務室で頭を抱えていた。

シュティル家の子息であるカイが持っていた不思議な黒色の石について思案をめぐらせていた。


今回の事の発端は自身が魔法師団長アランの息子をリアナの家庭教師に選んでしまったことだと彼は反省している。

いくらしつこく息子を家庭教師にと言われても断れば良かったと強く後悔している。

ただあそこまで魔法、魔力第一主義で愚かな息子だとは思わなかったのだ。

反省しているから一度謝罪なんて受け入れなければ家族は危険に曝されなかった。

またあの時、リアナに言葉を紡がせ、自身が全てにおいて後手にまわってしまった。

大人しいリアナが怒りを込めていった言葉自体には賛同しかないが、言葉遣いは注意すべきかとも考えている。

しかしそこは今は重要ではない。カイが持っていたあの石である。

あの石は魔法師団の見解では魔石だと言う。

魔石はサイズでどれくらいの期間使用できるか、どれくらいな回数使用できるかが決まっている。

カイが持っていた魔石は少なくともかなりサイズが大きく、数回は使用できるかサイズであった。

魔法師団で再度召喚できるか試したところ、魔石は反応せず1回限りのものだったと報告を聞いた。

魔石で獣を召喚するなどと言った使い方は過去事例はなく、その魔石も使用できないならどのような経緯であの魔石が作られたかなどは全く不明であった。

また当のカイは拘束後問い詰めたが“あいつからもらった。他は何も知らない”と言う返答しかなかった。

あいつとは誰かも問い詰めたがどうもカイにあの魔石を渡した相手は用心深く名前も名乗っておらず、姿も黒い全身のローブを纏い、顔もフードで隠れていたという。

また石の使い方も魔石を使う要領で魔力を与えるだけだったようだ。

今の段階では正直、黒幕も不明で目的もわからなかった。

魔石の実験かそれとも誰かを狙った犯行か…。

いくら考えても正解が出ないが家族を守るため国を守るため思案を再び巡らせるのだった。

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