ヒロはどこに?
考えろ、考えろ、考えろ!!
何で、密入国してきた?
目的はヒロを拐かす事だったのか?
転移石は魔力をごっそり持ってかれる。
呪術でも、多量の魔力が必要だとは考えられる。
距離が離れれば、それだけ魔力が必要で、不安定になるのではないか?
そう考えると、なるべく近い場所で術を発動させるのではないか?
ヒロの居所が特定出来たならば、家の周囲にまだ潜伏している可能性が高いのではないか?
『おい!付いてこい!!』
部屋を出て、武装した副ギルマスであるコーリーの腕を掴み、実家へと転移した。
『マスター、何事ですか?』
説明も無しに転移したので、誰何される。
『緊急事態だ。
A級警戒警報の人物が周辺に潜伏している可能性がある。
うちのヒロを拐かし、人質にしてる可能性も高い。』
『マスター、その信憑性は?』
『かなりの確率で当たりだと思われる。』
家の外に出、神経を研ぎ澄ます。
魔力のゆらぎはないか?
ヒロの気配はないか?
『マスター、俺はあちらを回って来ます。』
コーリーは戸惑いながらも申し出てくれる。
『ああ、頼む、、、待て、感じた。
多分、あの空き家だ。』
魔力のゆらぎが感じられる。
『あそこか?
行くぞ。』
おやじも俺が来たのを感じたのか、出てきた。
ちゃんと武装してやがる。
頼もしいな。
俺とコーリーと、おやじ。
何とかやれるか?
件の空き家にそっと近付いて中を窺う。
ヒロ、無事か?
無事でいてくれ!!
果たしてそこには、可憐なヒロが床に寝かされていた。
ヒロ!!




