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ヒロが消えた

『ヒロちゃん!!!』


お母さんの叫び声が耳に響いた。


そして、私の意識が無くなった。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『マスター、ご実家から緊急通信です。』


実家から?!

ヒロに何かあったのか?


『マティアス、どうしょう、消えたの!

いなくなったの!!』


おふくろの金切声が届く。


『おふくろ、落ち着いてくれ。

何があったか説明してくれ!』


『どうしょう、ヒロちゃんが、ヒロちゃん、が、、、。』


ヒロがどうしたって?

何があった?


『マティアス、わしだ。

わしと母さんの目の前で突然光りに包まれて、気が付いたら消えていた。


わしが付いていながら、済まん。』


おやじが代わりに話し出し、謝られる。


光りに包まれて消えた?


『侵入者の形跡は?』


『無かった。

光りに包まれてから消えるまで、ほんの数秒だった。

何かの呪術によるものだろうが、手掛かりは皆無だ。』


ヒロが消えた。

呪術?

ヒロを子供の姿に変えていたのと同系統の呪術だろうか?


呪術師長は何と言っていた?

確か、この国の術では無いと?


この国では無いとすれば、どこの国だ?


キナ臭くなってきた北海の先にある国の内紛。

そして、密入国してきた輩。


これは、偶然か?

ヒロを連れ去った者と関係があるのか?


考えろ、俺。

今は何をすべきだ?

どう動くべきだ?


考えろ、考えろ、考えろ!!


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