お嫁さんになった朝
転移石を使ってギルドへ戻ると間もなく、B級警戒警報が、S級に引き上げられたとの連絡が入った。
どうやら、国境を超えて無断入国した輩が、内紛の地の国民であったらしかった。
目的も何も分からないので、手をこまねいているしか無いのだが、ヒロのいる家にしばらく帰れないだろう事が決定した。
ギルマスとして、ここに詰めていなければならないだろう。
両親にはキナ臭くなってきたからと、ヒロの事をくれぐれも頼むと伝えて来たので、向こうは大丈夫だとは思うが。
親父は引退したものの、腕の立つ冒険者だった。
魔物等と命のやり取りをしてきたので、何が起きても対処してくれるとは思う。
ヒロとの平穏な未来の為に、早く問題が片付けば良いのだが、そう、切に願った。
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『ヒロちゃん、ご飯食べましょう。』
マティアスさんのお母さんが呼んでます。
私はやっとの事で起き出して、着替えました。
マティアスさんと幸せなひとときを過ごし、ベッドで見送った後、又眠ってしまいましたね。
まだ眠たいような、ダルいような感じです。
マティアスさんはお仕事、大丈夫でしょうか?
ほとんど眠ってないと思うので、今ごろ眠気に襲われているのでは、と心配です。
『ヒロちゃん、体ツラい?』
ヨタヨタ歩いていたら、お母さんに心配されてしまいました。
私は元気ですよ?
マティアスさんと過ごせて、とっても幸せなんです。
ちょっと、眠たいですけどね。
『ご飯食べたら、お昼寝しなさいな。』
あれ?
今、何時ですかね?
あー、もう、お昼ご飯の時間でしたか。
私、こんなにも寝坊してしまったんですね。
『ヒロちゃんはもう、マティアスのお嫁さんなのよね。
嬉しいわ!
孫の顔は早く見たいわね。』
改めて言われると、何か恥ずかしいかもです。
昨夜マティアスさんのお嫁さんにして貰った事、バレてるみたいですね。
まあ、嫁と認めてくれて喜んでくれているのは嬉しいですけどね。
『母さん、ご飯食べたいんだが。』
『はい、はい。
すぐ、食べれますよ。』
ああ、幸せですね。
そう思った時、私の体が突然、謎の輝きに包まれた。
『ヒロちゃん!!!』
お母さんの叫び声が耳に響いた。




