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お嫁さんになった朝

転移石を使ってギルドへ戻ると間もなく、B級警戒警報が、S級に引き上げられたとの連絡が入った。


どうやら、国境を超えて無断入国した輩が、内紛の地の国民であったらしかった。


目的も何も分からないので、手をこまねいているしか無いのだが、ヒロのいる家にしばらく帰れないだろう事が決定した。


ギルマスとして、ここに詰めていなければならないだろう。


両親にはキナ臭くなってきたからと、ヒロの事をくれぐれも頼むと伝えて来たので、向こうは大丈夫だとは思うが。


親父は引退したものの、腕の立つ冒険者だった。

魔物等と命のやり取りをしてきたので、何が起きても対処してくれるとは思う。


ヒロとの平穏な未来の為に、早く問題が片付けば良いのだが、そう、切に願った。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『ヒロちゃん、ご飯食べましょう。』


マティアスさんのお母さんが呼んでます。

私はやっとの事で起き出して、着替えました。


マティアスさんと幸せなひとときを過ごし、ベッドで見送った後、又眠ってしまいましたね。

まだ眠たいような、ダルいような感じです。


マティアスさんはお仕事、大丈夫でしょうか?

ほとんど眠ってないと思うので、今ごろ眠気に襲われているのでは、と心配です。


『ヒロちゃん、体ツラい?』


ヨタヨタ歩いていたら、お母さんに心配されてしまいました。

私は元気ですよ?

マティアスさんと過ごせて、とっても幸せなんです。

ちょっと、眠たいですけどね。


『ご飯食べたら、お昼寝しなさいな。』


あれ?

今、何時ですかね?


あー、もう、お昼ご飯の時間でしたか。

私、こんなにも寝坊してしまったんですね。


『ヒロちゃんはもう、マティアスのお嫁さんなのよね。

嬉しいわ!

孫の顔は早く見たいわね。』


改めて言われると、何か恥ずかしいかもです。

昨夜マティアスさんのお嫁さんにして貰った事、バレてるみたいですね。


まあ、嫁と認めてくれて喜んでくれているのは嬉しいですけどね。


『母さん、ご飯食べたいんだが。』


『はい、はい。

すぐ、食べれますよ。』


ああ、幸せですね。


そう思った時、私の体が突然、謎の輝きに包まれた。




『ヒロちゃん!!!』


お母さんの叫び声が耳に響いた。

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