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マティアスさんのお見送り

『ジャーン!

ヒロちゃん、こんなんなりました!!』


マティアスさんのお母さんに着替えさせてもらい、居間に行く。

お母さんに促され足を踏み入れると、驚いた顔のマティアスさんとお父さんがいた。


『うふふ、とっても可愛いでしょう!

私がお父さんと知り合ってお出掛けした時のお洋服なのよ~。

あの頃の私はとっても純情で、お父さんもハンサムでモテモテだったのよ。

お友だちの紹介で知り合ったんだけど、ライバルがたっくさんいてね~。』


『ストップ!

その話長くなるよな?

俺、もう仕事に行かなきゃならん。

あ~と、ヒロの事、頼めるか?

こんなに育っちまったらギルドには連れていけないからな。』


えっ、私、マティアスさんともう、一緒にいられないの?

一緒にいる事ができないなら、又小さい子供になってしまいたい。

どうしよう、どうすれば小さくなれるの?

一緒にいたいのに、、、。


『私、一緒にいたら、ダメ、なの?』


私、マティアスさんに捨てられるの?


『ヒロ、君を独りにはしたくないんだ。

術が解けてからギルドに行った方が良いと思う。

だから少し様子を見させてくれ。


しばらくはこの家で暮らそう?

俺もこの家から仕事に通うから、俺のおやじやおふくろと一緒に待ってて欲しい。


わかったか?』


『うん、待ってる。』


そうだよね。

成長してしまった私はここにいた方が良いんだよね。

でも、寂しいなぁ。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





この家で待っててくれと言えば、


『うん、待ってる。』


と答えた健気なヒロ。


おふくろの昔の一張羅の服を着て、背は俺のアゴ程まで伸びている。

華奢な手足は相変わらずだが、昨日まで無かった胸の膨らみについ、目が釘付けになりそうだった。


これは何歳位なんだろうか?

瑞々しい若さに見つめると目が潰れそうに思えてくる程だ。


もう、抱っこは出来ないな、と残念に思っていると、ヒロが言った。





『マティアスさん、寂しくならないように、口にキスをして?』




おおい!!

おふくろが言わせたのか、これ?!


辺りを見回せば、いつの間にか両親が消えていた。


はぁ。


タメ息の後、唇を合わせた。


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