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第2話 『ステータスと短剣』

7月31日 改変


木々が腐り不気味に蠢く霧が溢れ、そして地面が槍のように捻れている、矛先には狼の下半身が残る。


狼は胴体を捻切られ、大きく裂けた地面に落ちたみたいだ。


思いっきりぶちかましたお陰で、自覚できた前とはかけ離れた別の感覚。水に神経が張っているような、肌の塊の様な言い表し用のない感覚。これが魔力なんだろうか。


だがそれがわかったとしても。俺は今、魔力不足により精神が削れ五感が麻痺し、逃げる際に体力を使い果たした。そのせいで木々や枝にぶつかって出来た傷だらけで仰向けに倒れることしか出来ない。もうこのまま倒れ続けるしかないのか?


「やっ..た、生き.てる。でも.どうし、よう、とりあえず…ステー..タス 」


せめて書いてあった種族スキルが使えればと、とりあえずステータスを見れるのか。と言いかけたその時、脳裏にステータスとスキルの解説が浮かぶ。


-------------

【未設定】年齢:【0】

レベル:【15/6】

種族:【悪魔族】

階位:【下級子悪魔『1』】

職業:【ダンジョンマスター】【夢使い】【錬金術師】【死霊術士】

種族スキル:【肉体再生】【契約】【魔力耐性】【闇属性】

ステータス

筋力:【38】↑20

耐久:【41】↑28

俊敏:【52】↑28

体力:【54】↑29

精神:【76】↑43

魔力:【79】↑36

器用:【65】↑28

スキル:【肉体再生】【契約】【魔力耐性】【闇属性】【空間操作】【補助魔法】【夢魔法】【夢渡り】【錬金術】【死霊魔法】【呪術】【精密操作】【解析】【呪物作成】【精神耐性】【ステータス観覧:低】【記憶保持】【言語理解:低】【迷宮核作成】【迷宮領域作成】

『【呪物作成】が【死霊魔法】と【錬金】のリンクにより発現しました』

『【夢渡り】が【空間操作】と【夢魔法】のリンクにより発現しました』

『【呪術】が【補助魔法】と【闇属性】のリンクにより発現しました』

称号:【転生者】

『【転生者】転生した際の記憶を持つ者

獲得スキル:【ステータス観覧:低】【記憶保持】【言語理解:低】』


『スキル解説

【肉体再生】魔力による肉体の再生

【契約】あらゆる契約行使を可能

【魔力耐性】魔力に対する耐性

【闇属性】腐敗や吸収などを司る闇の属性を持つ

【空間操作】感覚による空間の操作

【補助魔法】活性と強化などを操る魔法

【夢魔法】夢幻と仮想などを操る魔法

【夢渡り】夢に潜航可能

【錬金術】変成と分解と構築を操る

【死霊魔法】死霊や怨念などを操る魔法

【呪術】劣化と弱化と感染を操る

【精密操作】肉体や魔力を精密操作可能

【解析】解析行動に補正

【呪物作成】呪いの器を作成可能

【精神耐性】精神に対する攻撃耐性

【ステータス観覧:低】自己及び干渉下のステータスを視覚化するスキル

【記憶保持】あらゆる状況下でも記憶を保持し続けることができるスキル

【言語理解:低】一つの言語を理解し発音可能できるスキル

【迷宮核作成】周囲の要素を摘出し魔力と圧縮する事で迷宮核を作成可能

【迷宮領域作成】迷宮領域の作成                  』

-------------


「このスキルなら、でも..どうやって使えば。イメージで.良いのかな。なら多分こうすればっ」


 体から溢れる【闇属性】のオーラを【空間操作】と【精密操作】が腐敗した森の外に運び、多分…魔力と生命力を吸収させる。それにより【肉体再生】の効果と合わさり、とてつもない速さで傷が治り、体力が回復していく


「切り傷でもここまで速く治るのか、なんか。……いやいっか!」


やっぱりちょっと早まったかな、と肌がうごめきながら繋がっていくのを見る。よく整形なんかで身体をいじると精神に負荷がかかるとか言うけど、ここまで変われば特には感じないのか?


「もう大丈夫みたいだ。でも、こんな小さな体にここまでの力があるなんて」


仰向けから飛ぶように起き上がる、身体が凄く軽い。子供の、そうだな130から140cm位かそこから鍛えた成人並みの力が出せそうだ。


「人ほどに悪魔的な者はいないってか」


軽く準備運動をしながら身体を眺める、肌が少し不健康な白さ位で特には人と変わらないな。鏡を見なきゃわからないけどまあアルビノだろうな。


あの神のそう言う価値観の問題なのか、見た目は人でしかないから傷を負わなきゃ街にちゃんと馴染めそうだな。それに教会とか神殿とかには近づかない様にしよう。


これを意識すれば悪魔族だけど、…大丈夫だろう! まあそれよりこの森にいるとしても今のままじゃ危ないし早めに強くなっておかないと。 さて、どうしよ..う?


「半..透明?」


さっきの狼が後ろにいた。だけど大きく違いがある、下半身がまるで霧のようになっていて、さらに下顎がない、そして黒目が赤く光っているのではなく、目その物が紅い。まるでルビーみたいに、そして何故か襲ってこない。


「うーん、よく見ると結構ガリってる?」


とりあえず試しに【ステータス観覧】

-----------

【未設定】享年:【6】状態:【喪失】

レベル:【25/12】

種族:【アンデット】

階位:【ドリームスレイブゴースト『1』】

職業:【狩人】

ステータス

筋力:【-】

耐久:【-】

俊敏:【55】

体力:【-】

精神:【28】

魔力:【37】

器用:【30】

スキル【夢の肉】【魔皮】【透化】【実体化】【魔力吸収】

-----------


出来るな、それにしても自分じゃないからか、スキルの解説は無いみたいだ。はぁ、もしかしたら勝手にアンデットになったかもしれない、なんてあり得ないよなステータスが見れる時点で干渉下らしいし。死霊魔法のせいだろうな。


「ん…なんか変だな吸われてる?」


なんか魔力吸われると思ったら、狼が実体化し始めたみたいだ、ちゃんと脚までできてる。ゴーストって魔力で体作ってたんだな、あーふらふらしてこっちには特に興味がないみたいだ。うーん喪失って精神崩壊みたいな物かな。それにこんな感じになってるのってもしかしてこの霧のせいか? あんまり触んない様にしよ。


「あの様子なら特にはこっちにこないだろう。さて、回りをなんとかしないとな」


〈20分後〉


「よし、こんなもんでいいかな」


まず俺がやったことは【呪術】でまず捻れた地面を柔らかくし、【錬金術】で腐った木を分解して屑に変える。あとは【空間操作】で霧を集め、とりあえず【錬金術】で石と融合させた。


全体的に結構簡単だった、まあ最初の経験が生きたのかも知れないが。


狼はあんまり気にしてはいなかったからよくわからないが、多分霧を集めた時にどこかに行ったみたいだ。


「この錬金術で出来た、光る石。何だろう、うーん……とりあえず【解析】で良いのかな」


---------

【魔石《夢》】

レア度:【D】

内包魔力22

『魔石としての質は低いが

珍しい夢の魔力が宿った魔石』

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「っ…痛ったぁ。……ふぅやっぱり魔石か」


こうやって解析結果を文字化すると、頭と魔力がガリガリいくな。

それに、これは夢の魔力が宿った魔石、これがあれば夢渡りが使えるな。それにいつまでも丸腰じゃあ、危ないし、....そうだ


「ナイフでも造るか」


まず。材料は、石と木だな、石ならそこらじゅうに落ちてるし木だってここは森だ、錬金術で木を変えればいくらでもある。よし。


「材料は揃った、それじゃ先ずは」


石に【夢魔法】で出来た霧を【精密操作】でコントロール、しながら【錬金術】で混ぜる、それで出来た魔石を【補助魔法】で強度を上げ


「【錬金術】で形を整えるっと、うわっ粘土みたいになった、うーん、なら形は片刃で肉厚な感じでいいかな。それから」


【錬金術】で木から水分を抜いて整え、持ち手を造る。それにしても錬金術で形を弄ると木でも石でも粘土っぽくなるな、それであとは【補助魔法】で強度を上げるっと


「作った持ち手と、石の刃を【錬金術】で繋げる、それで、うーん、なんか足りない様な、.....そうだこれだ!」


【呪術】と【闇属性】をっと、うーん呪術を合わせるなら【呪物作成】もいるな。それでナイフに組み合わせて、切った相手の魔力を吸収して、相手を柔らかくする武器にっと....これでどうかな?


「よし、痛くない痛くないっと。……【解析】」


----------

【夢喰い】

カテゴリー:【魔剣】【呪武器】

レア度:【C】

内包魔力:【124】

耐久度:【92】

スキル:【魔力変換《夢》】【魔力吸収】【軟化《魔力》】【】【】

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「おっ!いい感じだ、でも名前が勝手についてるな。まあ良いか」


ちょっと厚くてファルシオンっぽくなっちゃったけど刃が厚いほうが長持ちするだろう。

夢喰いを何度か素振りする。…少し重いかな? でもちゃんとこの体でも使えるな、さてそろそろ水と食べ物を探さないと。


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