第11話 消えていく想い
だんだん晴人が女であることに周りは違和感を覚えなくなり始めた。そしてその影響は美琴にも?晴人は男に戻ることはできるのか。第11話スタート!
朝。目を覚ました晴人。鏡を見ると、肩まで伸びた髪と柔らかな顔立ち。胸の膨らみもさらに目立つようになっている。
晴人「……また進んでる」制服に着替えながら、小さくため息をつく。
学校。教室では異変がさらに進む。
男子A「晴人って女子だったよな」
男子B「何言ってんだ?昔からそうじゃん」
女子たちも自然に晴人を女子グループへ誘う。
女子「晴香、一緒にお昼食べよ!」晴人は苦笑いするしかない。
昼休み。屋上で美琴とお昼ご飯。美琴だけはまだ晴人を覚えている。
美琴「今日も無理して笑ってる」
晴人「……バレるか」美琴は隣に座る。少し風が吹く。晴人の髪が揺れ、美琴はそっと耳に掛ける。
晴人「またそれ……」
美琴「だって可愛いから」
晴人「可愛いって言うな」美琴は笑う。
美琴「照れた」
晴人「照れてねぇ」その表情を見て、美琴は少し胸が苦しくなる。
体育後。また少し貧血になる晴人。美琴が付き添う。
先生は席を外す。二人きり。美琴は冷たいタオルを晴人の額に乗せる。
晴人「ありがと」
美琴「今日は私が看病」
晴人「子ども扱いするな」
美琴「じゃあ……」美琴は晴人の頬を軽くつつく。
美琴「これは?」
晴人「なっ……!」
美琴「ふふっ♡」晴人は顔を真っ赤にする。美琴も見つめているうちに、頬が赤くなる。
美琴(近い……)思わず目を逸らす。二人の鼓動だけが静かな保健室に響いていた。
神社。神主が古い写真を見せる。そこには幼い晴人がワンピース姿で笑っていた。
晴人「こんなの……存在しない!」
神主「鏡は記憶だけではなく、過去まで書き換え始めている」美琴は写真を見る。
一瞬だけ、
「女の子の晴人と遊んだ記憶」が頭をよぎる。
美琴「……え?」
帰り道。坂道で晴人がふらつく。美琴が抱き止める。
距離はほんの数センチ。目と目が合う。
美琴「……大丈夫?」
晴人「あ、あぁ……」離れようとするが、美琴は少しだけ袖を掴んだまま。
美琴「もう少しだけ」
晴人「え?」
美琴「なんか……離したくない」晴人は鼓動が跳ね上がる。
晴人すると、
少女が現れる。
少女「その気持ちは、本物」
晴人「……」
少女「鏡は姿も記憶も変えられる」
「でも、誰かを好きになる心だけは書き換えられない」美琴は無意識に晴人の手を握る。晴人も自然と握り返す。少女は少し微笑む。
「だから鏡は、その想いを一番恐れている。」
そして最後に告げる一
「あと1日」
程よい百合展開って中々難しいですよね。さて、あと1日で晴人は男に戻れなくなる。そして晴人は美琴に対してある感情が芽生え始めた。それが何なのか考察しながら第12話お楽しみに!




