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頭がおかしくてお金が欲しいイカれた精霊魔術師エルディア  作者: 無印のカレー
クラス対抗戦

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25/73

24話 1回戦リザルト

この話が必要なのか、ちょっとわからん。

まー書いたので。

数値が跳ね上がり、巨大な魔導スクリーンへ結果が展開される。


金の装飾枠。

王立魔術学園の紋章。

貴族社会特有の、過剰なほど荘厳な演出。

そこに数値が跳ね、数字がはじき出される。


観客席の貴族達が、そして関係者たちは期待に目を輝かせた。


《A CLASS RESULT》


空中に、光文字が浮かび上がるその瞬間に、歓声。


誰もが疑わない。

今年の主役。

今年の勝者。


王道。

本命。

正統派。


学園最強のAクラス。


ゆっくりと、結果が表示されていく。

続いて、内訳が展開されていた。



■Aクラス

到達順位:400点(最速到達)

探索ポイント:40点

戦闘評価:200点(ガーディアン完全撃破)

情報発見:60点


合計:700点




■Bクラス

合計:590点


■Cクラス

合計:470点


■Dクラス

合計:380点





「し、死ぬかと思いましたわ……」


転がるように、二つの影が飛び込んできた。

ローブは裂け、呼吸は乱れ、息は切れている。


カトレアとアス。

Eクラスの中でも、辛うじて“上位”と呼ばれる二人。


「頑張ったねカトレア……」


「頑張った、で済む話ではありませんわよ、これ……エルディアめ……わたくしらに一番無茶なとこを任せて!!」


「まあまあ」


アスが肩で息をしながら、なんとか声をかける。

カトレアは膝に手をつき、笑う余裕すらない。


彼女達の登場に、現場の空気がわずかにざわついた。


──遅すぎる。


それが全員の共通認識だった。


Dクラス到達から、かなりの時間が経っている。

A、B、C、Dクラスの評価処理もほぼ終えている。


なのに、Eクラスのトップが“今”来る。

ありえない遅延だった。


Eクラス担任からの質問。

「おい……お前ら、まだ全部来てないのか?

……何かあったのか?」


「いえ。別に。何も。ねえアス。」


「うん。ちょっと大変で」


カトレアが答え、アスが苦笑混じりに肩をすくめていた。



歓声も一段落し、観客席には奇妙な待ち時間と、ざわめき。


監視係が端末を確認する。


《Eクラス:2名到達》


本来なら、もう全員到達している時間。

あるいは脱落者が表示される時間。

なのに、半分どころか“先行2名だけ”。

その数字は、異常とも言えないが、やはり違和感だった。



「とりあえず、報告しますわ。」


カトレアがコアポイントへ手を置く。

術式光が走る。


カトレアのログが表示される。

──通常ルートではない、崩落した深層通路。


アスも似たようなものだ。

なんならカトレアより酷い。

どうして生きてられるのか疑問なルートだ。


観客席の誰かが呟く。


「……なんで。

そんな遠回りを……」





闘技場入口とオープンフィールドは転移陣で繋がっているので、空間そのものが“開く”ように転移陣が開き、Eクラスの残りの生徒が到達する。


一人、また一人。


泥と魔力の残滓をまといながら、しかし確かに“コアの中心”へ踏み込んでくる。

ルールに基づいてゴールであるコアに触れていく。


そしてその瞬間、評価ログが跳ね上がっていく。


最後の到達は、静かだった。

転移でもなく、破壊でもなく、派手な突破でもない。


砂と泥にまみれた一人の少女が、フィールド外周からふらふら歩いてくる。


エルディア。


Eクラスの最後の一人。



エルディアがコアに触れると、コアポイントの魔導評価装置が、一拍遅れて反応し、“跳ね上がる”という表現すら生ぬるい、異常な増加が始まる。


「おい……これ、計算合ってるのか?」

「探索ポイントが……A〜D全部足したより上だぞ」


《Eクラス:総合評価更新》


一瞬、間があった。


それは沈黙。

理解が追いつかない沈黙。


誰かが、乾いた声を出す。


「……は?」





「……トップ、Eクラス?」


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