エナクが誘拐された 2
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「お兄ちゃん!」
俺が扉をぶち破った時エナクがそう叫んだ。よかった.無事だったようだな。エナクをこんな目に合わせたんだ。とりあえずあいつらをぶん殴る!
「お前らエナクに手出したんだ。覚悟しろよ」
俺は低く冷たい声でエナクを誘拐した犯人にそういう。俺が一歩踏み出そうとした時…
「うごくな!」
そう言って男はエナクの首にナイフを当てた。くそ、これじゃ動けねぇな。下手に動くとエナクが傷ついちまう。とりあえず隙を伺わねぇと…
「お前らはなんで俺を狙った?俺はお前達に会ったこともないんだが?」
俺は男にそう問う。すると男はこう答えた。
「あぁ、お前には会ったことはねぇな。でもお前があの奴隷商人を助けたせいで俺たちは一気に犯罪者さ。だからてめぇには死んだもらうぜ」
はぁ、なるほど…レーニンさんの護衛をしていたやつか。俺がレーニンさんを助けたせいで自分たちが依頼主を置いて逃げたことがばれて、犯罪者になり俺を恨んだと…
「完全な逆恨みじゃねぇか…自分たちがレーニンさんを置いて逃げたことが悪いんだろうが」
「うるさい!とりあえず俺達はお前を殺さないと気がすまないんだよ!とりあえず武器を捨ててもらおうか。おっと変な気は起こすなよ。少しでもおかしい動きをするとこいつの首は2度と体にくっつかなくなるぜ」
そう言われ、俺とリナは仕方なく持っていた武器を床に置いた。武器を置いたことで男達は安心し、余裕の笑みを浮かべ始めた。くそっ何か隙をつくらねぇとな〜。しかし、よく見るとエナクの首に刃を当てている男の手は少し震えていた。どうやら人を殺すのは初めてのようだ…よし、なら…
「なぁ知ってるか?」
「あ?なんだ!」
「お前はさっき首をぶった切るって言ったけど、それってかなり難しいんだぜ。首ってのは骨が密集してるとこだから、そんなナイフじゃ首をぶった切るのは難しいんだよ。」
「うるさい黙れ!これ以上変なことを言うと本当に切るぞ!」
そう言って男は叫ぶ。
よし、もう少し・・・
「お前人なんて自分の手で殺したことねぇだろ?手震えてるぜ?あと気づいてないみたいだど…刃が逆だよ」
「なに⁉︎」
そう言って男は俺から目を離し、ナイフを確認する。
今だ‼︎そして俺は瞬間移動を発動し、男を身体強化LV3ほどの威力に加減しながら全力で蹴り飛ばす。全力でやると殺しちゃうし…
どうやらもう1人の方はリナが片付けたみたいだ。
「大丈夫だっか?エナク」
俺はエナクの方を見て、頭を撫でながら問いかける。すると助かって安心したのかエナクの顔はくしゃくしゃになっていく…
「お兄ぢゃん、怖がっだ〜」
そうしてエナクは俺の胸に顔をうずめて泣き出す。俺は男達の回収をリナに任せてエナクをあやす。
「悪かったな、エナク…俺たちのことに巻き込んでしまって」
「うぅぅ、ぐすっ…大丈夫…」
俺はエナクをエナクを抱っこして立ち上がる。なるべく早くここを出た方がいいだろう。ちょうどリナもマジックバックに男達を入れてきたようで俺のとこに戻ってきた。俺たちはそのまま歩いて衛兵の詰所まで歩く。その途中でエナクは寝てしまったようだ。
「ふふ、レン様と2人で歩いてレン様の手には小さな子が…まるで夫婦のようです…」
「ん?なんか言ったかリナ?」
「いいえ、なんでもありません」
と言いながらリナはとても笑顔で俺の隣を歩いてくる。そして衛兵の詰所に到着して見張りをしていた衛兵に先ほど倒した3人の身柄を渡した。少し疑われたが、嘘を判別する魔道具で事実確認が取れたからすぐに解放された。
そしてそのままダダさんの家の前まで瞬間移動した。そして扉を開けると、ハルカが俺たちに気づいていたようで扉の前でダダさんが待っていた。
「ああ、エナク!よかった…本当に良かった…レンさんエナクを助けていただいて本当にありがとうございます」
そう言ってダダさんは俺たちに頭を下げた。
「やめてくださいダダさん…俺たちのせいでエナクが巻き込まれたんです。本当にすいませんでした」
そう言って俺達は頭を下げた。ダダさんも気にしていないと言ってくれたので、俺達はダダさんにエナクを返して宿に帰った。
宿に着くと女将さんがカウンターにいて、俺たちを待っていた。どうやら先ほどギルドの人が来て伝言を残して言ったらしい。
伝言の内容は明日朝の10時にギルドに来てくれと言うことだった。
俺達は女将さんに礼を言い、部屋に戻った。そして3人で一緒に風呂に入って一緒に寝た。
そして次の日の朝、約束の時間にギルドに行くとそこには豪華な馬車が止まっていた。馬車の近くにはガルムとTHE 執事と言う格好をした老人がいた。
「お、来たなレン。待ってたぜ」
そう言ってガルムが声をかけてくる。俺は適当に挨拶を返し、執事の男を見る。すると執事の男は一歩前に出て、綺麗なお辞儀をする。
「お待ちしておりました。旦那様から屋敷へ案内されるように言われたした、執事のダルメシアと申します。以後よろしくお願いします」
「どうも、冒険者のレンです。あの…屋敷へ行くのはいいのですが私の奴隷と従魔も一緒に同行しても?」
俺はそう聞く。
「はい、構いません。旦那様はそのようなことを機にする方ではありませんので」
「ガハハ、そうだな。あいつはそんなこと気にするやつじゃねぇな。この国の王と同じぐらい気のでかいやつさ」
ガルムもそう肯定する。
「では、旦那様がお待ちです。どうぞ馬車に」
そう言ってリナとハルカ、ガルムが馬車に乗り、ダルメシアさんが御者台に乗る。俺?俺はもちろんハティの上さ!
そしてしばらく進むと街の中心に入った。豪華な家が並んでいる。どうやら貴族街のようだな。そしてその真ん中の1番でかい屋敷に到着した。そこには…
「うほーこれがシルバー・フェンリルの子供かい?初めて見たよ!そして君があの死神を倒した子?うわ〜君達超かわいい!私の妾にどうだい?」
目をキラキラさせた40代ぐらいのうるさい奴がいた…




