時空の刃(やいば)結成
面白いと思ったらブックマーク登録お願いします
俺たちは武器屋で武器を購入した後、ハルカとリナの冒険者登録のために冒険者ギルドにきた。
「ここが冒険者ギルドね。ねぇレンくん!やっぱりテンプレ起きるのかな?冒険者の人たちに絡まれるのかな!」
「いや、昨日俺が暴れたから多分それはないと思うぞ」
「そんな〜」
俺とハルカ はそんな話をしつつ冒険者ギルドに入った。すると冒険者ギルドにいた人たちが皆俺たちに注目した。中には「あれがガルムさんに勝った新人だよ」とか「嘘だろ、そんな風に見えねぇよ」とかそんな声が聞こえくる。俺たちはそんな中、冒険者登録のために受付に向かおうとすると2人の男の冒険者がこちらにきた
「おい、ねぇちゃん。そんな坊主といるより俺たちとパーティ組もうぜ」
「そーそー、俺たち強いし絶対そっちの方がいいって!まぁその後いろいろ楽しませてもらうけどな」
「違えねぇ」
「「ぎゃっはっはー」」
俺はその2人の冒険者を見て呆れていた。多分昨日の出来事を見ていなかった人なんだろう。昨日のことを知っている人達は「あいつらやっちまったな」みたいな顔でこっちを見ている。
おい!ハルカそんなテンプレが起こって嬉しそうな顔をするんじゃない!
「はぁ、1度しか言わないぞ。彼女らは俺とパーティを組むんだ。さっさと消えな」
俺はいかにもめんどくさいという感じで2人に忠告してやった。
「あん?なんだてめぇ!俺らはそこの嬢ちゃん達に話しかけたんだよ!」
「先輩にそんな口聞きやがって!痛い目合わせてやるよ」
そう言って男達は剣を抜こうとして剣を握った。
はぁ、忠告してやったというのに…
俺は一瞬で2人の背後に周り天絶の刃の部分を首筋に当てる。2人の首からスーと血が流れる
「2度目はないぞ」
俺はそう言うと男達は顔を真っ青にして頷いた。俺は2人を解放してやると2人は我先にとギルドから逃げ出した。するとギルドから拍手喝采が鳴り響いた。俺は軽く頷いてから受付に並ぼうとする。するとガルムさんがこっちにやって来た。
「あ、レン来たのか!ちょうど今お前に買い戻しの人が来ている。こっちに来てくれ」
「はぁわかりました。じゃあ2人とも登録しといてくれ。後、俺たち3人でパーティも登録しておいてくれ」
そう言って俺はガルムさんと一緒に買い戻しの人がいる部屋に向かう
「あ、レン言い忘れていたんだが今回の買い戻しの客は貴族だ。変な言いがかりつけられないように気をつけろよ」
「はぁ…善処しますよ」
そう言って俺は部屋に入った。中にはどっぷりと太ったガマガエルのような男とその護衛であろう2人の男がいた。
「おい!お前遅いぞ!このルーカス子爵家嫡男であるゲス=ルーカス様を待たせるとはどうゆうつもりだ!」
いきなり目の前にいるガマガエルが言いがかりをつけて来た。てかゲスってw
「どうゆうつもりと言われましても、私は何も時間指定されてませんし…」
「うるさい!私に口答えするとは何事だ!」
「まぁまぁ、ゲス殿落ち着いてくだされ。時間指定されていなかったのです。いきなりギルドに来られて彼を出せと言われても困りますよ。私たちは彼を拘束する権利などないのですから」
「ふん、調子に乗りおって!まぁいい、おい!そこのお前!盗賊のアジトに黒目で黒髮の奴隷がいたはずだ。そいつは私のだ!早く返せ!」
ガマガエルはそう言って来た。こいつか盗賊の言ってた貴族ってのは
「あぁ、彼女ですね。彼女ならもう奴隷じゃありませんよ。私が解放しましたからね」
「な、お前!私の所有物に勝手に手をつけるとは何事だ!」
「いえ、彼女は私のですよ。まず第一に盗賊のアジトから彼女を回収した時点で彼女の所有権は私にあります。それをどうしようと私の勝手でしょう?」
「貴様!貴族である私に向かってなんて物言いだ!貴様は私の所有物に手をかけ、ましてや勝手に奴隷から解放した!なので貴様は死刑だ!おいお前らやれ!」
そう言ってガマガエルは2人の護衛に指示を出した。はぁ?まじかこいつ。ガルムさんもいるかの場でそんなことできると思ってんのか?
「あぁ、先に言っておくがこいつらは私の関係者だ。貴族の関係者に手をだしてみろ〜!お前の罪はさらに増えるだけだぞ」
はぁなるほどね。要するにあったからは手は出してくるけど、こっちから手を出すと罪にするってか…ほんとクズだな
「おい、さすがにそれは!」
俺は何か言おうとしたガルムさんを手で制し、立ち上がった。ガマガエルの野郎は、俺が何もできないと思ってニヤついている。大方、俺が殺されればいいし、もし俺がこいつらに手をかけたらその罪をきせてハルカを手に入れるつもりだろう。
俺はそんなガマガエルの考えを鼻で笑いながら2人の護衛の男を見る。おそらく実力はC〜Bランクの冒険者レベルだろう。
俺はその2人の護衛にだけ濃密な殺気を気絶させないギリギリの範囲でぶつける。すると2人の護衛の男は膝をついた顔を白くし、変な汗も、出していた。2人の男は気づいたのだ。この男はやばいやつだ!と…
ガマガエルは何が起こったのかわからず慌てている。
「おい!貴様何をした」
「いや、ただその2人に軽く殺気をぶつけてやっただけさ」
俺は貴族の方に近づいていく
ガマガエルの野郎も俺に怯えている
「わかったか?俺はお前のご自慢の護衛を手も使わずに殺気だけで無力化できるんだよ。それほど俺とは実力がかけ離れているってことさ。これ以上ハルカや俺の仲間にちょっかいをかけるつもりなら容赦しないから覚悟しとけよ。あ、ちなみに言っておくが、俺は気配を察知する能力に長けているし、人の嘘も見抜くスキルを持っている。俺を闇討ちしようとしても無駄だからな。よく覚えておくといい」
俺はそう言ってガマガエルから離れた。そのまま扉に向かい部屋を出る。するとガルムも付いて来た。
「いや〜レンお前やっちまったなw。貴族にケンカうるなんてバカじゃないのか⁉︎ガッハハー」
「おいガルム、俺はギルドで真正な審査を受けた奴に買い戻しをすると言ったよな。なに初めからその約束破ってんだよ!」
「いや〜すまんすまん。俺も今日いきなりギルドにきてお前を出せなんていうからびっくりしたもんだ。ていうか最後のあれ、ほんとなのか?気配を察知する能力に長けているやら嘘を見抜くスキルがあるやら」
「気配察知が長けているのは本当だが嘘を見抜くスキルは嘘だ。そうでも言わないとあのクソ貴族は絶対なんかしてくると思ったからな」
「ガッハハー、違いねぇな。この街にはまともな貴族が、多いんだがあいつはあの見た目であの性格だろ?だからマルセルの最ダメ貴族なんて言われてるんだ。ルーカス家の当主も手を焼いているらしい」
やっぱみんな思うことは同じなんだな。
「てかガルム、お前SSランク冒険者でギルマスなんだろ?あいつになんかいう権力ないのか?」
「ん?まぁ確かにSランク冒険者にもなると下級貴族とも同じ扱いを受けるがな。俺はそんなものにあんまり興味がないんだよ。権力的には子爵家レベルにはあるが、めんどくさいから俺はあぁいうのは下手に出るようにしてんだよ」
俺たちはそんな話をしているといつの間にか、ギルドの広間に到着したようだ。
2人がこちらに走ってきた
「レンくん冒険者登録終わったよー」
「レン様、パーティを作成する時パーティ名を記名しないといけないのですがいかがなさいましょうか?」
パーティ名かー…考えたことなかったな…
「なににしようか?2人とも何か案ある?」
「はいはい!前から考えててかっこいいと思ったのがあって『銀狼の牙』!」
「うーん…確かにかっこいいけど、俺たちには銀狼の要素がないだろ…、リナは何かあるか?」
「そーですね…ではご主人様の属性魔法からとって『時空の刃』というのはいかがでしょうか?」
リナがそう提案してくる
「いいじゃないか!『時空の刃』か、気に入った。それで行いこう」
「うん、良いと思う!リナちゃんナイス!」
「いえ…私は別に…」
リナはそう言って顔を真っ赤にして下を向いた。うん、可愛い…
「で、ではレン様!これで登録してきますね」
そう言ってリナは受付に伝えに言った
「そーいえばレンくん。どんな人が買い戻しにきたの?」
「ん?ハルカを買おうとしてたデブの貴族だよ。ハルカは私のだから返せ!とか言って襲ってきたけど、撃退してやった。多分もう2度とか変わらないように釘を打っといたけど、まだ油断はしないほうがいいな」
「そ、そーなんだ…わたしのために…ありがと…」
そう言ってハルカも顔を真っ赤にして下を向いた?ほんとに何なんだ?
「ガッハハー、レンお前も罪作りな奴だなぁ」
そう言ってガルムさんが声をかけてくる。ほんとに何なんだろうか…
「レン様、お待たせしました。パーティ登録終わりました」
「ありがとリナ。じゃあ行こうか2人とも。じゃあガルムさんこれで失礼します。今日中に、またくる予定なので買い戻しの件はその時に」
そう言って俺たちはギルドを出て、街の門まで向かった。そこでギルドカードを出して街を出る。どうやらギルドカードがあると街の入場料とかが無料になるらしい。確かにいちいち入場料払ってたら冒険者なんてやっていられないからな
そうして俺たちは適当な森に入ってテレポートで最初に俺が転移した場所まで飛ぶ。ここなら森の奥だし誰にも見られないだろう。
さぁ、スキルの確認の時間だ!
次回、3人のユニークスキルが合わさるとさらにチートが起こる(予定)です