【番外編】フィンランドと北欧サッカー雑記
ヘルシンキ郊外:
森と泉の国フィンランド。
イメージから大きく外れない、ヘルシンキ郊外にホルトーリ家はあります。
ベッドタウンの戸建ても日本より敷地が広め。街路樹や公園に加え、各戸の庭の樹木が目を楽しませてくれます。
イメージ通りのタイガの森、美しい湖、泉は、目と鼻の先。車を使うまでもないほどです。
郊外はやはり車社会で、ショッピングモールやロードサイドへの出店が多くなりますが、
鉄道路線があり、中心部への通勤通学利用者が多い地域もあります。
駅周辺の商業地区は日本と同じく個人経営の物が多くなり、可愛らしい店が散見されます。
ヘルシンキ中心地域:
フィンランドの首都かつバルト海の港町ヘルシンキ。
日本の港町(神戸、長崎等)は険しい地形が多い傾向ですが、ヘルシンキは比較的平坦なところです。
市内交通は他のヨーロッパ都市にも多く見られるトラム、バスが中心です。
一方、平坦ゆえ自転車に有利で、自転車利用者も多いです。
海岸部は、多くの入江、島々が見られます。素晴らしい景色です。(多島美、わかって貰えるかな?)
日本ほど重化学工業が発達しなかった為、いっそう引き立ちます。
港はバルト海の中・遠距離航路の大型船だけでなく、小さな島への船の出入りも多いです。
繁華街、オフィス・官庁街は、東京、大阪よりはかなり小振りです。(都市圏人口は仙台、広島ぐらい)
しかしそれなりの賑やかさ、機能性を持った上で、コンパクトにまとまっています。
中心部地域でも、日本の地方中枢都市、ヨーロッパ諸都市よりも緑が多めです。
(城壁都市でないため低密度、かつ行政の所有地が多く、緑の分配を強力に進めている)
野鳥やリスには日常的に出会えます。
ダンの通うHJKヘルシンキ、ノルッシ(ヘルシンキ大付属中)はそんな感じのところです。
フィンランドの気候:
日本人にとってのベストシーズンは夏及びクリスマスシーズンでしょう。
夏(7、8月)は水も緑も引き立ち、かつ気温も上がりません。(日中は日本の高原地域より涼しい)
湖、海どちらでも素晴らしい時間を過ごせます。
クリスマスシーズンはやはりヘルシンキの中心部が見どころ、賑やかながらも心が温まります。
また、オーロラへの憧れで、更に極北へ行ってみたい方も多いかと思います。
ただし、冬(12~3月)は極寒です。北海道内陸、道東と同じだと思って下さい。(これでも緯度の割には暖かい)
もちろん現地人は慣れた物で、ー15℃でも子どもが平気に遊んでいます笑。
ただ、現地人が最も嫌うシーズンは真冬ではなく、kaamos(カタカナだとカーモス?)と呼ばれる11月頃です。
雪は降らず、冷たい小雨が降るぐらいなのですが、この時期が最も日照が短く、夜明け(うっすら)が午前9時前、そこからあまり日が上がらないまま午後から暗くなって行きます。
午後3時には深夜のように真っ暗です。
日照不足によりビタミンD不足を引き起こす為、ビタミン剤が必須です。(学校だと給食で配布される)
陰鬱な雰囲気が漂います。(大金持ちやノマドワーカーは脱出しているかも?)
フィンランドの教育:
教育先進国と呼ばれるフィンランドですが、その割には色々と課題があるようです。
ただ、全体的にレベルが高い上で教育格差が小さく、公立学校で十分足りると言われています。
一応、ノルッシ等の国立、あるいは伝統私立学校もありますが、首都圏、京阪神の超難関校のようには突出していません。
(人口も少ないし、受験率も低い)
ダンは海外志向(将来は)なのでIB校にしようかと思ったのですが、調べるとやはり新興学校なので課題をかなり多く出している(自称進学校ぽい)ようで、サッカーとの両立を考えノルッシにしました。(パパに甘える感じになりましたが)
日本も教育無償化が劇的に進みましたが、給食まで含めて費用負担がないフィンランドにはまだまだ追いついていません。
デジタル化も同じく、フィンランドが先行しているようです。
一般受験は基本無く、内申点を整えて受験申込するスタイルです。(良いかどうかはわかりませんが)
その為、学習塾、予備校へ通う習慣はありません。
HJKを中心に北欧サッカー、育成年代の概況:
HJKトップチームは、フィンランドでは断トツの巨人。常にリーグ優勝、CL予選出場を期待されています。
(負けるシーズンもELに出て、各国クラブと争う)
多数のフィンランド代表を輩出して来ましたが、一番のレジェンドを挙げるとすれば、ヤリ・リトマネンでしょう。
まだ5大リーグのビッグクラブに資本集中する以前の90年代半ば、アヤックス(オランダ)をCL優勝に導いた選手です。(バロンドールも後一歩だった)
かつてのラインナップはフィンランド中心に北欧・バルト諸国の選手が多かったのですが、最近はアフリカ系、南米系がかなり増えています。
ただ、現在でもテーム・プッキ(フィンランド代表、プレミアリーグ等でも活躍した)がいるはず。
日本人ではハーフナー・マイクと田中亜土夢が在籍していました。
戦術に関わるところでは、トラッキングデータ化がJクラブとは比較にならないほど進んでいます。
ポジショニング、対人能力(どの位置でアクションして、味方や敵がどう反応しているか)が、見える化されて来ています。
ただ、HJKに限らずサッカー全体に言えますが、アメスポ(特にMLB)にはまだ敵わないかもです。
データ、デジタル化、各国クラブとの繋がり、選手流動性で見ると、Jクラブでは太刀打ちできませんが、
結局ごく小さな国の為、総合的に戦力を見ると、J1の強豪~中堅くらいに思われます。
育成年代に関して。
まずヨーロッパ全土、各クラブの下部組織でアカデミー年代(低年齢層)から行われています。
部活スタイルは日米の話です。
ビッグクラブ以外はどこも育成→売却をやっていますが、HJKも同じく。
特徴は施設がスタジアム隣接で、トップのプレー、練習を見る事ができる事、各年代に目が行き届き昇格しやすい所でしょうか。
また、冬は極寒なので室内練習場を充実させています。
昇格はしやすいのですがアンダーからトップへの昇格の場合、HJKはフィンランドの巨人の為、リーグ戦は試合の大勢が決した状態か、優勝または順位ほぼ確定の消化試合でデビューさせる傾向があります。(Bチームからの昇格で、アンダー年齢でなければ思い切りいくかも)
他の北欧の強豪にも共通するところです。(マルメ、ローゼンボリ、コペンハーゲン等)
最近は買収された北欧の中小クラブで、アフリカ系の養殖場のようになっている所もあります。
そういうクラブはリーグ順位を気にせずに、アンダーをどんどん投入して経験、実績を積ませ、早期売却に繋げているようです。
加筆:
U-19は近年UEFAユースリーグに参加できるようになりました。(レギュレーション拡大による)
昨年は勝ち上がってビッグクラブのU-19と対戦しています。(マンチェスターシティを破りベスト16。PSGに敗れる。)
ただ、勝ち上がると冬季の試合になり、コンディション不十分の為、それほど良い経験でも無いかも知れません。
(フィンランドのシーズンはトップもアンダーも4月~10月、PSG戦は2月でした。)




