表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【AI小説】祈りで未来に飛ばされた巫女ですが、アラフォー美人領主に拾われたので後を継ぎます。  作者: ぽんぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/7

魔窟と魔物

人間が自力で書いてる本編「アラフォー領主ですが、隠居したいので伝説の姫巫女を教育します。」をよろしくお願いします。


石の床は、冷たかった。

 森ではない。

 土でも、草でもない。

 

硬く、無機質な地面の上に立っている。

 それだけで、この場所が“異なる”とわかるには十分だった。

(ここは……どこ……?)

 胸の奥がざわつく。

 空気が違う。

 神気が、薄い。


 その代わりに、何か別の――重く、淀んだ気配が満ちている。

 思わず、袖を握りしめる。



 そのとき。

 ――地が、揺れた。

「きゃっ……!」

 足元が崩れる。

 石が割れ、奈落のような暗がりが口を開く。

 落ちる――そう思った瞬間。



 何かが、這い上がってきた。

 巨大な影。

 低く、うなり声を上げる。

 獣……いや、違う。

 こんなもの、見たことがない。

(なに……あれ……)

 足がすくむ。


 逃げなければならないのに、身体が動かない。

 そのときだった。


「鬱陶しいな!」

 鋭い声が、響いた。

 反射的にそちらを見る。

 そこにいたのは、一人の女性。

 凛とした立ち姿。


 見たことのない衣をまとい、迷いなくその“化け物”を見据えている。

 次の瞬間。

 空気が、凍った。

(え……?)

 光が走る。

 否、光ではない。

 透明な何か――氷。

 それが一直線に伸び、化け物の頭を――

 貫いた。

 音もなく。

 あまりにもあっけなく。

 巨体が崩れ落ちる。


「……っ」

 声が出ない。

 今、何が起きたのか。

 理解が追いつかない。

 ただひとつだけ、確かなこと。

(あの人……“力”を使った……?)

 それは、禁じられているはずのもの。

 身分ある者だけが扱うべきとされる力。

 それを――あんなにも容易く。


「こっっわ」

 別の声がする。

 振り向けば、もう一人。

 こちらもまた、奇妙な装い。

 手には、見たこともない形の武具。

 黒く、冷たい光を放つそれは、弓でも槍でもない。


「うるせー!」

 先ほどの女性が叫ぶ。

「こっちは、お腹減ってんの! ラーメン食べたいんや! そのあと帰ってハイボール飲みながらアニメ観て寝たい!」

 ――何を言っているのだろう、この人は。


 状況と、言葉が噛み合わない。

 だが。

(今のうちに……)

 恐る恐る、一歩踏み出す。

 このままでは、本当に何もわからないままだ。


「あの……」

 声が震える。

 それでも、必死に言葉を紡ぐ。

「もし、よろしければ教えていただけないでしょうか……」


 二人の視線が、こちらに向く。

 鋭い。

 試すような目。

 まるで、値踏みされているようだった。

 息を呑む。

 だが、逃げるわけにはいかない。


「ここは、兜山の魔窟と思われるが……合っているだろうか?」

 自分でも確信はない。

 だが、そうとしか言いようがなかった。


 二人の間に、わずかな沈黙が落ちる。

 やがて、先ほどの女性が口を開いた。


「私は、後神櫻子」

 はっきりとした声。

「後神侯爵家の当主であり、このダンジョンの管理を帝から預かっている者だ」

 ――後神?

 その名に、心臓が跳ねる。

「え……」

 思わず、声が漏れる。

「わしは、後神……かよ……?」

 混乱のまま、名乗る。

「後神侯爵家嫡子にして、姫巫女として神事を行っている……」

 言いながら、自分でも理解が追いつかない。


 なぜ同じ名が。

 なぜ同じ家が。

 目の前に、存在しているのか。

 沈黙。

 そして――

「隠し子?」

 横の人物が、軽く言った。

「そんなわけあるかあぁぁぁ!!」

 女性の怒声が、響き渡る。


 思わず肩が跳ねた。

 けれど。

(この人たちは……)

 恐ろしい。

 強い。

 理解できない。

 それでも。

 ――敵では、ない気がした。

 なぜかはわからない。

 ただ、そう思った。

 胸の奥で、何かが静かに結ばれるような感覚とともに。


さすが、相棒!

私は、こっちが本編になりそうで怖いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ