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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
K.レギザス王国編

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331/333

316、この地を更地にする

  ●【No.316】●



 廃墟のレギザス王国。

 奥にある王宮跡地。

 その奥にある "玉座の間" にて。


 玉座の間らしき部屋の中にいるヴァグドーたち一行。 その一行の一人である悪魔神(オリンデルス)が賊徒共のボス "賊徒王" を見事に撃破。 あの巨体の "賊徒王" が一瞬にして消滅した。 戦闘終了して、再びヴァグドーたちの所へ戻る悪魔神(オリンデルス)


[悪魔神オリンデルスが賊徒王に勝利した。 これにより部下の賊徒共約150名も、その姿を()した。なお 戦利品はこの地である]


「………」

「………」

「………」

「………」


 長い沈黙の後に、まずワシから話しかけてみた。


「今の奴、どうした?」

「消滅したよ」

「「「えっ!?」」」

「―――消滅?」

「……消滅って、消えたってこと?」

「ああ、そうだよ」

「ほぉーー、それはなかなか凄いのう。」

「……消えた……」

「……消滅……」

「……」


()()がお前さんのいう新型必殺技なのか?」

「ああ、そうだよ。

 もっとも完成には程遠い未完成の失敗作だけどね。」

「「「ッ!!?」」」

「「「えっ!!?」」」

「「「失敗作ッ!!?」」」

「……」

()()は…もともとヴァグドーの特典能力からヒントを得て、そこからさらに研究・開発・発展させた()()なんだよ。 まだまだだけどね」

「ワシの能力……?」

「ああ、そうだよ。

 キミの短時間による自分の存在をこの世から()し去る能力を応用して、敵の存在そのものをこの世から()し去る技にしてある。 勿論、時間無制限の永久的にね」

「「「「……」」」」


「ほーう、なかなか面白い技じゃな。 じゃが、お前さんの力なら簡単に敵など()せるじゃろ? なんで失敗作なんじゃ?」

「た…確かに…」

「今回は…たまたま標的がバカデカかったから当たっただけにすぎない。 ()()のエネルギーを収束・凝縮させるのに、やたらと時間がかかるし、発射させてから敵に着弾するまでの時間もかかる。 これではすぐに避けられるだろうね」

「えっ、アレで?」

「ふむ、確かにのう」

「ちょっと待って下さい!

 今の技…十分速かったし、威力も凄かったですよ? アレでまだ未完成なんですか?」

「ああ、そうだよ。

 だって、()()は対ヴァグドー用の必殺技だからね」

「「「ッ!!?」」」

「「「えっ!!?」」」

「ほーう、なるほど…」

「「「……」」」」

「アレでは…とてもじゃないけど…ヴァグドーには通用しない。 だから…もっと精度・速度・威力を上げなければ…ダメなんだよ。」

「アレでまだ……」


「あの《ダークネス・デスボール》とやらで、このワシを倒すのかい?」

「いや、違う。 一応《ノーブル・バリアー・アウト》と《ダークネス・デスボール》はセットなんだよ。 あの《ノーブル・バリアー・アウト》がなければ、その後の《ダークネス・デスボール》は作れない。」

「ほーう、随分と手間のかかる技じゃな」

「まぁね…でも完成した暁には…必ずキミを倒せる()()になっているはずさ。」

「それほどのモノが……」

「「「……」」」

「へぇ~、そんなモノがねぇ~」


「それで…それはいつ完成するんじゃ?」

「さぁね、もしかしたら永久に完成しないかもしれないね?」

何故(なぜ)じゃ?」

「それはキミが強くなりすぎたからだよ。 ここからさらに修正・設定を繰り返し、キミの強さ・素早さ・耐久力・強靭度・気力などのデータを取得して、技に反映させないといけないからね。 気の遠くなる作業だよ」

「大変じゃな?」

「まぁね、まぁ…気楽にやるさ。 時間はたっぷりあるからね。 キミもボクも…ね」

「「「……」」」

「まぁ…せいぜい頑張れや」

「ありがとう」


 自分を倒す為に開発されてる技なのに、倒す相手に励まされてるこの状態…。


何故(なぜ)、ヴァグドーさん専用の技なんか作ってるんですか?」

「だって、ヴァグドーに()()通用すれば、他の奴には必ず通用するからさ。 ボクの中では、もうヴァグドーはひとつの基準なのさ」

「「「……」」」

「ほっほっほっ、ワシが基準か?」


 何故(なぜ)か、倒せる物差しの基準に選ばれたことに喜ぶワシ。 ほっほっほっ、もう()()()()来たか? 面白いのう。 これだから止められんのじゃ……戦いは……。 それにしても、このワシを倒す為の研究・開発とは、相変わらず余念がない男じゃな。 あの悪魔神という奴も―――そうそう、なんという技を作っておるんじゃ?


○《ノーブル・バリアー・アウト》→→透明の球体でオリンデルスが入れるくらいの大きさはある。 通常のバリアーよりも頑丈にできていて、通常の攻撃では簡単に破壊できない。 内部で高出力のエネルギーを収束・凝縮させるので、外部に漏れでないようになっている。 内部で高出力のエネルギーが充満する為、内部に入れるのは…オリンデルスだけだ。

●《ダークネス・デスボール》→→漆黒の球体でオリンデルスが入れるくらいの大きさである。 バリアー内部で収束・凝縮された高出力のエネルギーがどんどん黒く変色して膨張する。 やがてエネルギーが完全に膨張しきって、漆黒のエネルギー球体となったら、オリンデルスだけを残し標的めがけて発射する。 標的に着弾したら一瞬で消滅する。

◎《ノーブル・バリアー・アウト》と《ダークネス・デスボール》はセットであり、ひとつの必殺技である。


 まさに攻防一体の必殺技であり、もし仮に完全な形で完成したら、あのヴァグドーにも通用すると豪語するが、果たしてどれほどのモノなのか……?


 まぁ…ええわい。


  『そんなことよりも』


「ここからが本題じゃ。」

「「「「……」」」」


 ワシの言葉に皆、耳を傾ける。


「これから建物を破壊して瓦礫を片付けて、この地を更地にする。 ワシらが廃墟の建物を破壊して大きい瓦礫を持っていくから、お前さんたちは小さい瓦礫を所定の場所まで持っていってくれ。」

「「「「はい」」」」

「ああ」

「は~~い♪」

「イトリンは料理担当じゃから料理にだけ集中してくれ。 アルベルスとアルラトスの二人もイトリンを手伝ってやれ。」

「おお」

「「はい」」

「よし、宜しく頼むぞ」

「「「「はい」」」」

「ああ」「おお」

「は~~い♪」


 ワシらは玉座の間を出ていき、王宮・宮殿からも出ていき、再び廃墟の街へと戻ってきた。


 そこで作業する担当者を改めて確認する。


※建物の破壊・大きい瓦礫の運搬・撤去→→ヴァグドー、アドーレ、オリンデルス、シャニル、テミラルス。

※小さい瓦礫の運搬・撤去→→カグツチ、ロンギルス、エクリバ、ニーグルン姫、ルドルス将軍、モモネ。

※料理担当→→イトリン、アルベルス、アルラトス。

※要らない瓦礫は王国の外でヴァグドーが大きい円を書いた場所に置く。


 この地を更地にする。


 その為に、まずはワシらが廃墟の建物を破壊して大きい瓦礫を持っていき、カグツチたちも小さい瓦礫を持っていって、王国の外のワシが書いた大きい円の中に積んで置く。 当然、一日・二日で終わる作業ではないので、しばらくの間はこの地に滞在することになる。


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