表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dad Told Me  作者: 司馬少少
PR
25/26

第二十五話「おしっこの役目と冬のテレビ」

坂口の婆さんの部屋でテレビを見ているくせに、小便がしたくなると俺を呼ぶ。婆さんに頼めばいいものを、そこはなぜか嫌がる。

だが、明日からは出勤だ。いちいち呼ばれていては話にならない。


尿瓶しびんでも買っておくか」

そう言ったところで、勝太郎が顔をしかめた。

「それは嫌だよ……普通にやってよ」

「俺は明日から仕事だ」

勝太郎は言葉を探しているようだが、出てこない。


結局、小さく不満そうに言った。

「だって、そういうのはお父さんの役目でしょ」

婆さんが怖いので、俺は小さな声で、

「馬鹿野郎。仕事休んだら、親子二人餓死するんだろうが!」と囁いた。


生活資金が払底してしまってからでは遅いということを徹底的に教えてやりたかったが、

やはり婆さんが怖いのでやめた。

勝太郎は納得していない顔のまま、テレビに視線を戻した。


オムツでも作って、無理やり履かせてやろうか。

本当に。

……どうせ、泣くんだろうが。

こいつが大人になって自立して、もしも懐郷の情に咽び泣くことがあったら、この時の話をしてやろうと心に決めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ