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Dad Told Me  作者: 司馬少少
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第二話「理解不能な足の裏」

大家の坂口の婆さんから『写ルンです』を借りた勝太郎は、なぜか俺ばかりを撮る。


最初の二、三枚はポーズを取っていたが、子供の遊びに付き合っている暇は無いので、

「タマ(猫)でも撮ってろ」

と言っているのに、図に乗って、

「足の裏を撮らせて」

と言い出す。


それから毎月二回、勝太郎は決まって俺の足の裏の写真を撮るようになった。

忘れたことは一度もない。

福永法源先生のようになりたいのだろうか。


親の俺でも倅の考えていることは理解できないのだから、学校の先生の苦労は並大抵のものではないのだろう。

俺にそっくりなら何の遠慮もしないのだが、

「男の子のような女の子に似ていますね」

と、賛辞か侮辱か分からんことを他人様から言われるくらい、倅は女房に顔がよく似ている。


ファインダー越しにこちらを見る勝太郎の瞳が、ふとした瞬間に女房のそれと重なり、俺は突き上げられるような居心地の悪さを感じる。


だから、なかなか叱りたくても叱れん。

確かに教育というものは、一筋縄ではいかん。

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