宿にて
日が暮れたころ、私たちは宿に着いた。
「一部屋ですね?狭くなりますが、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ~」
オウギさん、即答。私のお金のことを考えてくれたのか、ただ単にナオコちゃんと密着したいのか。
案内された部屋のベッドは1つしかいない。
「わっわたし床で寝ますよ!」
「それでは私も床で寝ます。」
「いやいや、3人でベッドで寝てください!」
「いえいえ、私が一番背が高いのでベッドで寝るには邪魔になりますから。」
「いや私が!」
「いえ私が」
「いやいやいや」
「いえいえいえいえ」
「だって私、借金!皆に!してるんですよ!?」
「そのことは大丈夫だって。誰も気にしちゃいないよ。」
「そうよ。なんなら全員でベッドで寝てもいいんじゃないかしら?」
「確かに、それアリだな!」
結局、ナオコさんとオウギさんの案に決まった。
今日の夜ごはんは宿のパンとスープ。少し硬めで美味しい。
「戦った後のご飯って・・・こんなにおいしいんですね。」
「おいしいよな!てか敬語はいいって。ナオコって呼びなよ。」
「いいんですか?じゃあよろしくお願いします!ナオコちゃん!」
「敬語!」
「はわわっ」
「私の事もオウギで良いわよ。たっぷり可愛がってあげるからね♡」
「オウギ・・・ちゃん!よっよろしくね!」
「おいおい、あんま怖がらせんなよー。」
「だってホナミちゃん可愛いんだもの!」
「確かに、可愛いよな。」
「可愛いです」
「へっへぇ!?ありがとうございます!?」
こうして褒められるのは慣れていない。
「もちろん、ナオコちゃんも可愛いわよ♡ミナミちゃんも可愛い♡」
「おいおい、照れるって・・・」
「ふふ、ナオコちゃんの照れ屋さん。」
「アタシで遊ぶなぁ!」
「キュートアグレッションってやつかしら?」
「だからキュートやめろぉ!アタシはカッコいいんだぞー!」
かわいい。
「そう言えば言うほど、何だか小動物の威嚇みたいで愛おしいですよ。ナオコさん。」
「ミナミまでー!」
「ところでホナミさん、学園はどうするのですか?」
「しばらく半壊状態で授業はできないって連絡が来ていたので、大丈夫だよ!」
「では私たちと一緒に、魔物が地上に出た原因を突き止めませんか?」
「え、私役立たずだけど・・・いいの?」
「これからだぞこれから!」
「そうよう。もし役に立たなくても、私の抱き枕っていう大事な役割があるんだから。」
「では・・・皆、よろしくね!」
「よろしくな!」
「よろしくね!」
「よろしくお願いします。」
残り、600ゴールド。頑張って魔物、倒すぞー!




