↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/7

初めての戦い

「あの、悪いので宿代返します!私、ホナミって言います。よろしくお願いします!」

私は言った。

「いやいや、平気だって。」

ナオコちゃんは優しいなあ。

「そういえば貴方、冒険者養成学校の制服を着ていますね。よろしければ私たちと地上に出た魔物を討伐しませんか?」

地上には普段魔物は出現しないんだけど、昨日の魔物の襲撃の影響で魔物が地上に残っているらしい。確か、地上にでた魔物は討伐したらお金が落ちることもあるって聞いたような・・・。

「あら、いいわねそれ!楽しくなるわね~。」

「う」

私は実は運動音痴で、戦闘が苦手なんだよね・・・。でも借金返済のためなら!

「頑張ります!」

でも、申し訳ないから引き受けるしかなかった。

「じゃ、外出るぞ!」

「「「「おー!」」」」

外に出ると、小さいゼリー状の魔物がうようよしていた。確か、名前はゼリーだったはず。ゼリーってお菓子の名前でもあるからこれは覚えられた。たしか、弱い魔物だったはず。ナオコさんもオウギさんもミナミさんも次々とゼリーを討伐している。私は実戦が初めてだから緊張して、足が震える。

「もしかしてホナミさん、実戦経験はまだないんですか?」

ミナミさんが私の横でささやく。

「実は・・・そうなんです。」

「もしやそのリボン、戦闘に使えるのでは?」

「へ、このリボンが?」

ミナミさんが私の髪に結んであるリボンを指さす。

「はい。外してみてはどうでしょう。」

「はい・・・。」

これはお母さんの形見のリボン。黄色くてちょっと長くてお気に入り。

「そのリボン、どうやら性質を変えられるようですね。」

「そうなんですか!?」

「そうですよ。試しに伸ばしてみませんか?」

「伸びるんですか!?これ」

「伸びろ伸びろと、念じてみてください。」

「はい・・・!」

伸びて、伸びて・・・。

そう念じたらぎゅいんっと・・・いや、ちょっと伸びた気がする。

「ふふ。もう少し具体的に念じた方が良いかもしれませんね。」

「はい!」

伸びて、伸びて・・・。50mぐらいに?

「わぁっ!」

一気にリボンが50mくらいに伸びた。

「上出来です。今度は固くできますか?」

「はいっ!」

固くなれ、長さはそのままで・・・

「わあ、鉄みたい!」

「これで戦えますね。よければ、一緒に戦ってみませんか?」

「はい!」

目の前にぴょこんと飛び出してきたゼリーをやっつけ・・・られなかった。

「ずべぁ!」

重すぎて私がリボンに負けちゃった・・・。もうちょっと短くして・・・。そうそう。いい感じ。

「もう一回!」

足が震える。初めての討伐、緊張するけどミナミさんと一緒なら・・・行ける気がする!

「えいっ!」

びょんっ。ゼリーが砕ける音がした。そして、中からお金が少し出てきた。

「やったぁ!やりましたよ!」

「ふふ。上手でしたよ。」

「えへへー。」

10ゴールド。それを大事にポケットに入れた。このまま叩き続けていれば、きっと借金を返せる!がんばるぞー!そういえば、一回倒しただけでもなんだか足の震えが止まった気がする。きっと、慣れてきたのかな?

「えいえいっ!」

ゼリーを倒していく。気づけば日が暮れていた。

「ふぅ、疲れた~。」

今日獲得したのは200ゴールド。残り借金600ゴールド。

「今日も宿で泊まりましょう。お金がもったいないですし、1部屋にしましょうか。」

「賛成!」

「いいわね!」

過半数の賛成。私も賛成せざるを得なくなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。