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ゲーム装備引き継いでSF世界でTS無双……できるのかな?  作者: 蒼井茜


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雑談

「あー、こういう交渉嫌いなんだよ! もうやらねえぞ! 任せた伊皿木女史!」


「はいはい、概ねさっきのいい分でいいのね」


「あぁ、ついでに日本に滞在している理由は早い者勝ちってことにしておいてくれ。日本に対しての攻撃は私に対する攻撃と受け取ると付け加えてくれ」


「そこまで言っていいの?」


「構わねえよ。故郷だからとかそういう理由じゃない。本当にこればっかりは早い者勝ちだったからな? アメリカとかイギリスが先だったらそっちに便宜計ってた。まぁ地雷原の先陣切るように言われた日本への誠意だな。それ以外の国へのざまぁも含んでると思ってくれていい」


「さすが、よくわかってるわね」


 立場上、世界的に有名な敗戦国となってしまった日本だからな。

 まぁ核ぶっぱされて、アジア人ヘイトとかがSNS通じて広がってた時期もある。

 流行病の時はそりゃもう酷かったが、その関連で矢面に立たされることが多い国としても名が上がるようになった。

 その事に対して思う所はある。

 あるけど、それを堂々と言いふらすつもりもない。

 だから体のいい隠れ蓑があるなら喜んで利用させてもらうさ。

 ついでに言えば早い者勝ちも本心だ。

 自ら先陣をというならそりゃ敬意を払うよ、俺は。


「せっかくだからセーフハウスの準備まで色々聞いていいかしら」


「なんでもいいぞ」


「じゃあぶっちゃけた話、今私達の要求ってどこまで聞いてもらえる?」


「そうだなぁ……曖昧過ぎて答えにくいというのを除いて技術供与なら手持ちの1割くらい開示できるか?」


 尋ねる形になったがメリナが頷く。

 ノイマンが収取したデータでそのくらいは開示しても問題ないレベルになっている。

 半分くらいアニメだけど。


「それ以外ってなると少し外交官とかと相談したいな。宇宙観光がお望みなら地球圏内程度なら構わないぞ。俺の船でのみという注釈がつくけど」


「あら素敵。確かにそれもいいわね。月にあるNASAの旗を見たいわ」


「アポロ11号だっけ?」


「月の裏側とかも興味あるのよね。隕石受け止めてボコボコって聞いたけど、男の背中の傷ってかっこいいじゃない?」


「月が男か女かはさておき、俺としては背中の傷より正面から受けた傷の方が好きだな」


「あら、護るための傷よ? 誇りじゃない?」


「俺はいつも立ち向かってたから。守る時も背中に隠して突撃が基本だった」


「……スペース蛮族」


「否定はしない。今まで力でごり押ししてたことも多かったから」


 じっさいなぁ……宇宙海賊や軍に向けて反物質砲ぶっ放したり、護衛ミッションで衛生ごとふっ飛ばしたりと色々あったもんだ。

 それが紆余曲折経て地球に帰還となったんだ、感慨深いなぁ。


「あ、じゃあそれ以外にお願いしたい事が一つ」


「聞くだけならタダだな」


「あなたの船を見せてほしいわ」


「そんな事でいいのか?」


「宇宙技術の一端を見られるなら十分よ。それに今着ている服以外にも色々あるんじゃないの? そういうのも見てみたいわ」


 あぁ、衣類か。

 確かに現代人からしたら未来人とか宇宙人の服装って気になるだろうな。

 ただ残念なお知らせだ。


「言っておくが化学繊維の超進化みたいなもんだぞ。繊維としての縫い目がない、3Dプリンターで射出した柔らかい衣類ってだけだ。アクセサリーも天然物のジュエルは確かに高価だが一般人が身に着けるのは人工的に作られた奴だな。というか99%がそういう生成された品物だ」


「そうなの?」


「そうなの。例えばメリナがつけてるピアス、あれはルビーを人工的に生成したものだ。それもその時々でサファイアに変えたり、形状を変えたり、あとは台座から外してダイヤに変えたりってのができる程度でそこまで面白い技術でもないぞ」


 流石に別の物質を作り出すのは面倒だからな。

 出来ないとは言わないけど、ルビーをダイヤに変えるには炭にしてからという手順が入るし戻す事ができない。

 なので台座から外してというのが基本だ。

 ちなみに炭さえあればダイヤは用意できるので一般的に人気が高いし、安い。

 産出という話になるとまた別だが、生成だと一番手頃に作れるんだよな……。

 次が真珠かな。

 だから冠婚葬祭で身に着けるアクセサリーとかは現代地球とあまり変わらない。

 そこまでおかしな風習も無かったはずだ。

 ……あぁ、いや、宗教観がグノーシス拗らせてるくらいか?

 それさえなければ本当に地球の延長でしかないんだよな。


「じゃあ、セーフハウスが用意出来たらお礼に俺の船を案内しよう。船内にある物で俺の独断で許可できる範囲なら土産もやるよ」


「あら、太っ腹。っと、女性に対する褒め言葉じゃないわね」


「元男だっての。それに俺の船に乗ってる資材なんざ大した量じゃないからな」


「……正直に聞くけど、一番大きいのってどのくらいなの?」


「月と同じサイズ」


「……聞かない方が良かったわ」


 だろうな。

 それ落とすだけで地球滅亡だもん。

 なんなら俺以外の連中だったらその手段でデータ抜き取った後早々に決着つけて帰ってたかもな。

 今更だが、アトランティクスの時から俺が目をつけられててよかったよ……糞依頼だと思ったけど、遠回りながらに故郷を救ったんだからな。

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― 新着の感想 ―
 いやー、これあっちの宇宙的には失敗じゃないか? 結果論だけど。  ここからちょっと目を離したら、化け物達がパレードして回るへなSF技術なんて逆征服できる究極のオカルトワールドに進化してました〜ってな…
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