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ゲーム装備引き継いでSF世界でTS無双……できるのかな?  作者: 蒼井茜


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ネゴシエーション

「身を隠した理由はわかりました。で、なんでその状態で連絡を?」


「いや、純粋にセーフハウスを用意してもらうか宇宙に逃げ戻るのも考えててな」


「残念ながら遅かったですね。イギリスから外務省通して連絡が来てます。もちろん秘密裏にですが」


 外国からの連絡かぁ……嫌な予感しかしないな。


「美味しい料理とアフタヌーンティーを用意して待っています。是非あなた方をご招待したい。原文ママよ」


「どこからツッコミ入れた物か……」


 イギリスに美味い飯があるのか、とか待ってますとか……。


「今からそっち行っても大丈夫か」


「先日案内したルートで来てください。生体認証で通れるようにしておきます。で、何を言うつもりですか」


「んー、まぁ警告と忠告と、それと多少なりの威嚇」


「つまり喧嘩を売るわけですね……」


 あきれた様子の伊皿木女史をよそに移動を開始した。

 警戒は常に怠らず、メリナの身体に仕込まれたセンサーや宇宙でのんびりしているノイマンとマリアに頼った長距離望遠による周囲の確認をしながらの移動は少し精神的に疲れたが……どうにかこうにか目的の場所に辿り着くことができた。


「すまん、水くれ……流石に緊張で喉が渇いた」


「ヤシの実サイダーでいいですか?」


「いいけど……なんでそんなけったいな物が?」


「アニメコラボの多い街ですから、自販機に結構あるんですよ。それで私はこれが好きでね」


「まぁ貰うけど……」


 一口飲んでみると炭酸入りスポーツドリンクみたいな味がした。

 なんだっけこれ……エナジードリンクにも似たような味はあったけど、不味くはないんだよな。

 むしろ好きな人はとことん好きなんじゃねえかな。


「それで目的は返事でいいのかしら」


「あぁ、それも一般人は無理でも国家クラスなら傍聴できる程度のセキュリティで頼みたい」


「あぁ、警告と忠告……全世界に向けて?」


「それもあるけど、移動中不審者が多すぎてな」


 国籍問わない連中が俺達の近くをうろうろしていた。

 メリナのセンサーにも異常な動きをする奴がいたし、俺も気配で回り道してもついてくる奴を感じていた。

 何より望遠カメラから送られてきた映像では外国人が何人も、俺達の後を付け回していた。

 仕方ないので超小型のドローンでバチッとやって気絶してもらったよ。

 蚊みたいなサイズながらに人を気絶させられるだけの電力を発する、軍用の武器だ。

 ちなみに取扱注意で下手に使うと逮捕されるどころか、その場で射殺されるような物でもある。


 万が一に備えて持ってきてた護身用だったんだが……こんな使い方する事になるとはな。


「そっちは救急車を使って護送しているわ。昼間から派手にやってくれたわね」


「昼間からストーキングついでに誘拐企む連中に言ってくれ……」


 正直、うっかり反撃して殺さないようにするための道具でもあった。

 正面からの殴り合いにならなくてよかったよ。

 昼間の街中でスプラッタ映像垂れ流すところだった。


「通話、繋がったわ」


「やぁ、ミスアナスタシア。お返事くれたようでありがたい」


「あー、イギリスの外務省だっけか。いつからとかどうやってとか聞くつもりも無いし、あんたの名前にも興味ない。その上でこちらの言葉を伝えさせてもらおう」


「なにかな?」


「招待する? 頭のネジとんでるのかお前。こっちは惑星ごと破壊してもいいって許可得たうえで行動してるんだ。頭を地面にこすりつけてお願いします、プリーズだろうが。寝ぼけたこと言ってるとお前の国から消していくぞ」


 その言葉に通話の向こう側で引きつる声が聞こえた。

 感覚的に恐怖半分、怒り半分ってところか。

 どっかでデモンストレーションでもしてみせたらわかるかもしれねえけど……ちょうどよくぶっ壊せて、なおかつ一般人に知られないようにする方法がねえんだよな。


「ついでに傍聴させているから他の国の連中もわかっているだろうけどな、今日何人か捕まえたが同じこと繰り返すようなら本格的に報復行為に移るぞ。骨も残さず消し炭にされたい奴から来い。そんで……これはプレゼントだ」


 手元の端末でノイマンに合図を送ると同時に通話越しに悲鳴が聞こえた。

 各国で傍聴している連中と、通話中のイギリスの誰かさんに国の隠蔽しているデータを送り付けた。

 そりゃね、ハッキングに関して言うならノイマンに勝てる奴とか未来永劫出てこねえから。

 そんな彼女は今世界各国のセキュリティホールを火の輪潜りみたいにアクロバティックに通り抜ける遊びにご執心だ。

 ついでにデータを拾ってくるのだが……俺からしたら世代が古い。

 携行連射可能レールガンとか言われてもな……こっちはハンドガンサイズのビーム兵器とか、重金属粒子射出するライフルとか普通にあるから。

 うん、技術的にはうま味がないんだよな。


 一方でマリアは各国のドラマや映画、アニメにご執心だ。

 自機改造のための情報集めているみたいだが……大丈夫だよね、空間転移とかし始めないよねあいつ。


「とりあえず、挨拶には十分だろう。今後も正規ルートで打診してくれることを望む。土産物に関しちゃファーストペンギンしてくれた日本を贔屓にすることになるが、そのうちそっちにも同じものくれてやるから安心しろ」


 ここは本音、母国だからという理由だけで贔屓するにはものが規格外すぎてな……。

 まぁ交渉はこの程度だろう。


「補佐官のメリナです。最後に付け加えるのですが、アナさんはやる時はやります。そうですね……衛星が吹っ飛ぶのと、大陸が消し飛ぶの、どちらがいいか今のうちに協議しておいてもいいかもしれません。必要なら見せしめもしなければいけないので」


 ……お前が一番怖いよ、メリナ。

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― 新着の感想 ―
 そしてこれが、近い未来で変態技術者集団が変なVRゲーム作って、変な事になって、未来技術とかどーでも良い魔境になるなんて……。
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