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第50話:暗殺者の襲撃

3日目の夜。


森の中で野営していると――


「――!」


突然、矢が飛んできた。


「敵襲!」


騎士たちが、一斉に剣を抜く。


森の中から――


黒装束の男たちが、次々と現れた。


「10人……いや、15人以上……!」


「暗殺者か!」


レイナさんが叫んだ。


「予想通りだな」


オズワルドさんが、苦々しく言った。


「第一皇子派の刺客です」


暗殺者たちが、一斉に襲いかかってくる。


「行くぞ!」


騎士たちが迎え撃つ。


剣と剣がぶつかり合う音。


魔法が飛び交う。


「リナ、ユウ、下がって!」


「でも!」


「いいから!」


俺は二人を守りながら――


レイナさんと騎士たちの戦いを見守る。


「はあっ!」


レイナさんの剣が、暗殺者を斬る。


さすがBランク冒険者。


動きが速い。


でも――


暗殺者の数が多い。


「くっ……」


騎士の一人が、傷を負った。


「危ない!」


その時――


「《氷結領域》!」


リナが魔法を発動。


暗殺者たちの足元が、一瞬で凍りついた。


「動けない……!」


「今だ!」


騎士たちが、一斉に攻撃。


暗殺者たちを、次々と倒していく。


「やった……」


でも――


「まだだ!」


森の奥から、さらに暗殺者が現れた。


「くそ、まだいるのか……」


その時――


「《炎の壁》!」


レオンさんが、魔法を放った。


「レオンさん、魔法が使えるんですか!?」


「元宮廷料理人だが、護身術と魔法は一通り学んでいる」


「すごい……」


炎の壁が、暗殺者たちを阻む。


「今のうちに、態勢を立て直せ!」


騎士たちが、陣形を整える。


そして――


最後の攻防。


激しい戦いの末――


ようやく、暗殺者たちを全て倒した。


「ふう……」


「皆さん、大丈夫ですか?」


オズワルドさんが確認する。


「何人か負傷していますが、命に別状はありません」


「よかった……」


「ケント殿」


オズワルドさんが、真剣な顔で言った。


「申し訳ありません」


「いえ、予想していましたから」


「これからも、襲撃があるでしょう」


「覚悟はできていますか?」


俺は頷いた。


「ええ。必ず、皇帝を救います」


「……ありがとうございます」


オズワルドさんは、深々と頭を下げた。


5日目。


また、暗殺者が現れた。


でも、今度は準備ができていた。


リナの氷魔法。


レイナさんの剣技。


レオンさんの炎魔法。


騎士たちの連携。


そして――


俺も、戦いに参加した。


「ケント、危ない!」


暗殺者の剣が、俺に向かってくる――


その瞬間。


俺の手にあった包丁が、光った。


「――!」


無意識に、包丁で剣を受け止めていた。


「え……?」


包丁が――


剣を弾き返した。


「なんだ、今の……」


「ケント殿……」


オズワルドさんが驚いている。


「あなた、戦闘訓練を?」


「いえ、したことありません……」


「では、なぜ……」


後で分かったことだが――


『調理の祝福』は、料理だけでなく――


料理に使う道具にも、効果を与えるらしい。


俺が普段使っている包丁は――


『調理の祝福』によって、強化されていたのだ。


「面白い……」


レオンさんが笑った。


「料理人の包丁が、武器になるとはな」


7日目。


もう、暗殺者は現れなかった。


「諦めたのでしょうか?」


ユウが聞く。


「いや――」


レイナさんが言った。


「おそらく、次は帝国内で仕掛けてくる」


「もっと大規模に」


「厄介ですね……」


「ああ。だが、それまでに準備を整える」


オズワルドさんが言った。


「帝国には、私の味方もいます」


「彼らと協力すれば、守れるはずです」


「分かりました」


10日目。


ついに――


帝国の国境が、見えてきた。


「あれが……」


巨大な城壁。


高さは30メートル以上。


「すごい……」


「これが、帝国の国境防衛線です」


城門をくぐると――


そこには、別世界が広がっていた。


広大な平原。


整備された街道。


立派な建物が立ち並ぶ町。


「王国とは、スケールが違う……」


「ええ。ここから首都まで、あと3日です」


「もうすぐだな……」


ーー第51話に続く

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