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第46話:新たな始まり

世界を救ってから3ヶ月。

カフェ・ミルフォードは、さらに発展していた。

「ケント、予約が1ヶ月先まで埋まったよ」

リナが予約帳を見せた。

「すごいな……」

「世界中から、お客さんが来るようになったね」

「でも、大丈夫かな……」

「何が?」

「俺たちのキャパシティを超えてないか」

「大丈夫」

レオンさんが言った。

「私たちがいる。分担すれば、問題ない」

「そうですね」


ある日の午後。

店に、見慣れない少年が入ってきた。

12歳くらいだろうか。

「いらっしゃいませ」

「あの……」

少年は緊張した様子で言った。

「僕、料理人になりたいんです」

「料理人……?」

「はい。ケントさんのような、素晴らしい料理人に」

「……」

「だから、弟子にしてください!」

少年は深々と頭を下げた。

「弟子か……」

俺は少し考えた。

「君の名前は?」

「ソラです」

「ソラか。なんで、料理人になりたいの?」

「それは……」

ソラは真剣な目で言った。

「僕、ケントさんの料理を食べて、感動したんです」

「こんなに幸せな気持ちになれる料理を、僕も作りたい」

「そっか……」

「だから、お願いします!」

俺は、ソラの目を見た。

まっすぐで、純粋な目。

「分かった。弟子として、受け入れよう」

「本当ですか!?」

「ああ。でも、厳しいぞ」

「大丈夫です!頑張ります!」

こうして、新たな弟子ができた。


その夜。

みんなで、ソラの歓迎会を開いた。

「ソラ、よろしくね」

「はい、リナさん!」

「僕も最初は何もできなかったから、大丈夫だよ」

ユウが励ます。

「ありがとうございます、ユウさん」

「料理の基礎から、しっかり教えるよ」

レオンさんも優しい。

「セシリアさんも、一緒に頑張りましょう」

「ええ」

温かい雰囲気。

俺は、みんなの顔を見回した。

リナ、ユウ、レオン、セシリア、そしてソラ。

「いい仲間が増えたな」

「これからも、みんなで頑張ろう」

「おお!」


翌日から、ソラの修行が始まった。

「まずは、野菜の切り方から」

「はい!」

ソラは真面目に、一生懸命練習する。

「いい調子だ」

「ありがとうございます!」

昼間は、店の仕事を手伝い――

夜は、料理の練習。

ソラの成長は、早かった。

「才能があるな」

レオンさんが言った。

「ええ。将来が楽しみです」


1ヶ月後。

ソラが、初めて料理を作った。

「オムレツです」

シンプルだけど、丁寧に作られている。

「いただきます」

一口食べると――

「美味しい」

まだ荒削りだけど、心がこもっている。

「ソラ、合格だ」

「やった!」

ソラは嬉しそうに笑った。

「これからも、頑張ります!」

「ああ、期待してるぞ」


ある日。

アルベルトさんが店を訪れた。

「久しぶりだな、ケント」

「アルベルトさん!」

「世界を救ってから、調子はどうだ?」

「おかげさまで、元気です」

「そうか」

アルベルトさんは微笑んだ。

「実は、報告がある」

「報告?」

「世界の魔力バランス、完全に回復した」

「本当ですか!?」

「ああ。お前のおかげだ」

「よかった……」

「それに――」

アルベルトさんは続けた。

「お前の『調理の祝福』、さらに進化したようだ」

「進化……?」

「試しに、何か作ってみろ」

俺は、簡単なサンドイッチを作った。

すると――

『調理の祝福』が発動し――

【調理の祝福】が真・神級発動しました!

料理に『世界の平和』『永遠の幸福』『希望の光』『絆の力』が付与されました。

「すごい……」

「これが、進化した『調理の祝福』だ」

「お前の料理は、もはや神の領域に達している」

アルベルトさんは真剣な目で言った。

「ケント、お前はこれから――」

「料理で、世界を変えていくだろう」

「……」

「その力を、正しく使ってくれ」

「はい、約束します」


その夜。

俺は一人、厨房にいた。

「料理で、世界を変える……か」

大きな使命だ。

でも――

「俺にできることは、一つだけ」

目の前の人を、幸せにする料理を作ること。

それを積み重ねていけば――

いつか、世界が変わるかもしれない。

「さあ、明日も頑張ろう」

前を向く。

この小さなカフェから――

世界を変える料理を作り続ける。

それが、俺の生きる道。


ーー第47話に続く

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