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第43話:天空の塔

天空の塔。

雲を突き抜けるほど高い、巨大な塔。

「これを登るのか……」

「ああ。頂上まで、高さ5000メートル」

「5000メートル……!」

「階段で登るしかない」

「分かりました……」

登り始めた。

1000メートル――

2000メートル――

3000メートル――

「疲れた……」

ユウが息を切らしている。

「もう少しだ、頑張れ」

4000メートル――

空気が薄くなってきた。

「呼吸が……苦しい……」

「この薬を飲め」

アルベルトさんが、青い薬を配った。

「『呼吸薬』だ。これで楽になる」

薬を飲むと、呼吸が楽になった。

「ありがとうございます」

そして――

5000メートル、頂上に到着。

「着いた……!」

頂上には――

一面の麦畑が広がっていた。

「すごい……」

金色に輝く麦。

風に揺れて、美しい。

「あれが、『風の穀物』だ」

「綺麗……」

俺が麦を刈り取ろうとすると――

突然、強風が吹いた。

「――!」

「何だ!?」

風の中から、人影が現れた。

「風の精霊だ!」

透明な体、翼を持つ女性の姿。

「この麦を守っているのか」

精霊が、こちらを見た。

敵意はない。

でも――

警戒している。

「どうする?」

「……話してみる」

俺は、精霊に近づいた。

「あの、俺は敵じゃありません」

「……」

「この麦を、少し分けてもらえませんか?」

「世界を救うために、必要なんです」

「……」

精霊は、じっとこちらを見ている。

「信じてください」

俺は、真っ直ぐに見つめた。

しばらくすると――

精霊が、微笑んだ。

そして――

手を伸ばして、麦を一束刈り取った。

俺に差し出す。

「……ありがとうございます」

精霊は頷いて、風の中に消えていった。

「よかった……」

「これで、七つ全て集まった!」

ユウが喜んだ。

「ああ、長い旅だったな……」

レイナさんも感慨深げだ。

「さあ、村に戻ろう」

アルベルトさんが言った。

「そして、究極の料理を作る」

「はい!」


ーー第44話に続く

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