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第38話:砂漠の灼熱

北の氷山から、東の砂漠へ。

移動に1週間かかった。

「暑い……」

今度は、灼熱の太陽が照りつける。

「氷山とは正反対だな……」

ユウが汗を拭いている。

「砂漠は、水分補給が大事だ」

レイナさんが水筒を配る。

「ありがとうございます」

「『太陽の香辛料』は、砂漠の中心にあるオアシスに生えている」

アルベルトさんが説明した。

「ただし――」

「ただし?」

「そのオアシスは、砂の魔物に守られている」

「また魔物か……」

「ああ。砂竜、砂蠍、砂蛇――」

「様々な魔物が棲息している」

「厄介だな……」


砂漠を3日歩き――

ようやく、オアシスが見えてきた。

「あれだ!」

緑豊かなオアシス。

その中心に――

赤く輝く植物が生えている。

「あれが、『太陽の香辛料』か」

近づこうとすると――

砂が動いた。

「――!」

砂の中から、巨大な蠍が現れた。

「砂蠍だ!」

全長10メートル。

巨大なハサミと、毒針を持っている。

「気をつけろ!毒があるぞ!」

レイナさんが警告した。

砂蠍が襲いかかる――

「はあっ!」

レイナさんが剣でハサミを受け止める。

「硬い……!」

「《炎の槍》!」

ドラグが炎の魔法を放つ。

砂蠍に命中――

でも、ダメージが少ない。

「砂蠍は火に強いのか……」

「なら、これだ!」

リナが氷魔法を発動。

「《氷の矢》!」

氷の矢が、砂蠍を貫いた。

「やった!」

でも――

「まだだ!」

砂蠍の毒針が、こちらに飛んでくる。

「危ない!」

ドラグが盾となって、毒針を受け止めた。

「ドラグさん!」

「平気だ……竜の鱗は硬い」

「でも……」

「今だ、ケント!香辛料を取れ!」

「はい!」

俺はオアシスに駆け込んだ。

『太陽の香辛料』を採取。

赤く輝く、美しい香辛料。

「取った!」

「よし!撤退だ!」

全員で、砂漠を脱出。

砂蠍は追ってこなかった。


砂漠の外れのキャンプ。

「ふう……なんとかなったな」

「これで、二つ目だ」

俺は『太陽の香辛料』を見た。

触ると、温かい。

匂いを嗅ぐと――

「うわ、すごい香り……」

スパイシーで、でも甘い。

「この香辛料、料理に使ったら絶対美味しい」

「楽しみだな」

レオンさんが微笑んだ。

「次は、南の深海だ」

アルベルトさんが言った。

「『深淵の魚』を捕まえる」

「深海……どうやって?」

「船で行く。港町まで、あと5日だ」

「分かりました」


ーー第39話に続く

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