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激突

昼休み俺はスノアが毎日作ってくれる弁当を食べていると突然誰かが近づいてくる気配がする。


「おいお前、俺について来い」


顔を上げると気だるげなグラトがいた。


(エフィド以外が第2章に介入しようとするとアルテか俺を伝うしかない。だが彼がアルテと関係構築しようとすると相性の関係でかなり無理矢理になりしかも運ゲー。彼が世界の修正力を知った今、彼の本命は俺との関係構築。だが俺にしろアルテにしろ交渉するにあたってお土産《悪事の証拠》を持ってないだろ)


「何の用だグラト、人に物を頼む時は名前を呼ぶのは礼儀と子供でも知ってるぞ」


『お前は子供以下の教養しか身に付いてないのか』と言う皮肉を乗せていった言葉を彼は無視して言葉を続ける。


「さっさと立て」


「何でだ、理由がないだろ」


(半分は潰したのに証拠が見つからなかった、運悪すぎだろ!しかも今日ボクがいく予定だった〈ネクロス〉が昨日エフィドによって潰さてしまった……エフィドが証拠を回収した見てほぼ間違いないだろう。クソが〜〜〜ぁ!!! 、そのせいで俺が第2章に介入する事が出来なくなった!! 世界の修正力め!!またも邪魔をするか!! )


(ふっふっふ、実際は俺が回収してたから見つかる訳ないのだが…俺の存在を知らなかったのが敗因だよ)


(無理だと思うけど…ワンちゃんに賭けて怒らせてみよう)


「そんな事知らん、いいから立て。お前とこの当主も大変だな、こんな聞き分けの悪い子供の世話をしなければならないなんて……いやカエルの子はカエルと言うし親子似た者同士という事か? 」


息を吐くように人を侮辱し身体(クルトの肉体)が突如として熱くなり怒りの感情が現れる。


(おや? まさかクルト本人の感情もあるのか…これは便利だ、演技によりリアリティがでる)


その感情に身を委ね言葉に怒気を込め奴を睨む。


「あ゛っ? 」


(よしよし怒ったぞ、このままボクに決闘の提案をしてくれればいいんだが……でも無理だよな、クルトは怒りの感情だけに身を任せる奴じゃないし)


(考えてる事丸わかりだよ、決闘を申し込んでほしいんだろ。でも俺がいるしそもそもクルトは怒りの感情だけに身を任せるような愚か者ではない事知ってるだろ)


そして俺は彼も予想している言葉を口にする。


「わざと俺を怒らせて決闘を申し込まさせる魂胆だろ、見え見えなんだよ」


(だよな……)


奴の顔に悲壮が浮かぶ。


(なら最後の手段、ボクの武力を見せて恐怖の本能を刺激してみる)


「……さっさと立て」


彼が漆黒の汚泥のような不気味な大魔力を解放するが


「まるで子供の癇癪だな、そんなに言うなら立たせてみるといい」


俺もそれに呼応して純白の光り輝く聖水のような大魔力を解放する。

2人の膨大な魔力が激突し教室がガタガタと揺れ俺の机や椅子にはヒビが入り始める。


「ひっ!!」


「……」


(怖い、怖い、怖い………!!) 


クラスメイトが怯え教室の端へと這々の体《ほうほうのてい》で移動しだしたその時 


「もうやめなよ、皆んな怯えてるよ」


エフィドが顔を少し顰めながらも俺達の間に割って入ってきた。


「…チッ」


彼も教室の端っこで震えて縮こまってるクラスメイトを見て魔力の解放をやめる。


(やっぱりダメか……)


グラトが手をグッと握り踵を返す。


(残念だったな、これで彼は完全に第2章から弾き出された)


「エフィド止めてくれてありがとう。子供の相手は疲れるな」


そしてまだ怯えているクラスメイトを見渡し穏やかな口調で


「騒がしくして済まなかった」


クラスメイトに謝りを入れ、そしていつも通り弁当を食べ始める。


(エフィドも俺達の争いに割って入れる程には強くなったな、嬉しいよ。さあ、もうそろそろラストスパートになる。気を抜かずにシナリオを進めるとしよう)


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