終祭
コンコン
「入るといい」
「只今帰還いたしましたわボス」
ゴスロリ服の丁寧な物言いの女が入室してくる。彼女は傀夜朧衆幹部〈終祭〉のツートップの1人フランチェ。身長155cmで16歳、黒色のロングヘアに真紅の瞳で片方の目に眼帯をしている。太腿に俺が描いた『聖滅の呪紋』があり元貴族で拷問官もしており組織内でも割とイカれ気味。
「久しぶりだな、フランチェ」
「どの様なご要件でお呼びに?」
「ここのオークションを潰したい、だから手伝ってくれ」
俺が資料を机に並べてそう言うとそれを見たフランチェの目に危険な光が宿る。
「あら……これはこれは、楽しいお時間になりますわね」
――
そして夜の街に繰り出して裏路地に入りこじんまりとした一軒家につく。すると黒服のガタイの良い大男が近寄ってくる。
(外観は一軒家だが地下には大きなオークション会場がある、見かけによらないな)
「カードをご提示ください」
鷹を形どったベネチアンマスクを付けた俺とフランチェがカードを提示してそれを見た大男が『44の番号札』を渡してきて道を開ける。
「ではどうぞお楽しみください」
薄暗い階段を降りていきながらフランチェの様子を見る。
(元々フランチェも奴隷としてオークションに出されてたから心配していたが……)
すると視線に気付いたフランチェが俺の目を見て
「心配してくれてありがとうございますわ、ですが大丈夫ですわ」
「のようだな」
進んでいくと重厚な扉と両脇に黒服の大男が立っている。
「 「どうぞ中へ」 」
大男達が扉をギィと押し開くとその先にはオークション会場が、空いてる席に座り2人で話しあう。
すると証明が暗転し黒服でシルクハットを被りマイクを持った男がステージに立った。
「紳士淑女の皆様、ようこそおいでくださいました! ここに並ぶ品々は《《ここだけ》》でしか見れない一級品ばかり! 皆様の目に適う御品が見つかるでしょう」
会場の熱気がグンと高まり出品される品々に期待が寄せられる。
「では参りましょう! 最初の品は――こちらです!」
展示台の前に立った彼が勢いよく漆黒の布を取るとそこには、『巨大な紅色に光る魔鉱石』があった。
(ほう、これは中々……)
これは『オリハルコン』と言う伝説級の魔鉱石で、柔らかいが硬く電気・熱伝導性は銀を優に超えしかも欠けても空気中の魔力を吸ってある程度なら完全に元に戻るという自己再生付き。
これを使えば俺の作りたい武器が作れるだろう。
(このオークション潰した後、持ち主が居なかったら国王に貰おう)
そして様々な品を見ていき遂に最後の品になった。
「これが今宵の祭りの大目玉にして有終の美を飾る最後の一品! ではご登場願いましょう!」
司会が勢いよく右手を振ると舞台袖から3台の大きな台車が運ばれてきた。
そしてその上にはそれぞれボロ衣を纏った8から15歳くらいの女性達が折の中に入っていた。
「こちらの美女達はただの女ではありません!これがあの有名な『聖滅の呪紋』ですッ!」
司会は興奮気味に声を上げ、彼女達の胸元を指す。
「これが噂に聞く『聖滅の呪紋』か! 初めて見たな!」
「呪われた英雄の末裔!!」
「しかも素晴らしい女子達だ! これは買いだな!」
客の目にはドス黒い濁った欲望が映る
「我々が秘密裏に回収した彼女達は全員穢れを知らない生娘! その体を楽しむのもよし! 奴隷として奉仕させるのもよし! 戦闘用に使うのもよし! 皆様のお好きなようにお使いいただけます! では、まずこの娘から『5億ラピス』から始めましょう!」
そう司会が宣言した途端あちらこちらで手が上がるは上がる。
(これは怖いぞ〜)
ちらりと横を見ると凍てつくような殺気を放ち目が殺意で更に赤く染め「うふふふ、お姉さんを怒らせると怖いのよ」と言ってる。
(あ~あ、こうなると彼女は殺戮マシンになる。これは地獄になるな)
ーーー
1ラピス=1円で1円や5円が無く、1の位が必ず0になります。




