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現代忍者は異世界でも暗殺を遂行する  作者: 旅人
第1章 プラト王立学院 剣魔祭編
14/16

決勝

合図と同時エフィドが地面を蹴って砲弾のように飛び出すが


(動きが直線的だ)


そこに俺は投げナイフを合わせる。


「ガッ」


それが彼の肩を貫く。痛みに鈍ったその瞬間を狙い俺は音もなく加速して彼の懐に潜り込む。


「なっ!」


(速い!いや技だ)


(潜り込んだ、ここからは接近戦だ)


俺が無音できっさきを突き出すが彼は顔面ドーナツになる前に顔をギリギリで逸らす。


(刃が拡大したように見えた…)


(手加減してるとはいえ流石主人公だな)


そのまま金切り音が鳴り激しく火花が散る斬り合いへと雪崩れ込む。


(捌くので精一杯だ…)


彼の顔が渋面になら一方、俺は無表情で裁断マシンのようにただただ斬りつける。この一方的な展開を見て観客は盛り上がるどころか引いていた。


「なんだよあの速度、意味わかんねえ」


「私エフィドくんと戦って手数で押し切られ負けたんだけど、それを上回る手数って何?」


「えっ、まじ?騎士の家系で序列5位のお前が手数で負けたのか?」


「そうよ」


「嘘〜〜ぉ」


だが徐々に戦局が変わり始める。


(やはり主人公、俺の攻撃パターンを把握し始め対処にも余裕が出てきた。なら次は魔法戦といこう)


俺は強烈にバックステップし一気に彼と距離を取る。彼はこのまま斬り合うと思っていたので反応が少し遅れる。その隙を俺は見逃さない。


(押して引く、恋愛と戦闘のコツだ)


そのまま俺は一気に三つの視認しにくい小さな光の槍を生成し飛ばす。


光槍ライトランス


光の速さで飛来する槍を躱せるはずもなく無慈悲に彼の手足をぶち抜く。


「ぐぅーーー!!」


それを見た観客がまた騒ぎ出す。


「あれおかしいよ、何で固有魔法であんな構築速度だせんだよ」


「しかも精度も完璧だし…」


「あいつヤバすぎだろ」


(全く反応できなかった、勘で体ずらしてなかったら終わってた)


(今見た感じ原作でも勘で外してたぽっいな、流石主人公世界の寵愛を受けている)


「なら僕も」


即座に治癒魔法で貫かれた手足を少しずつ治しながら彼が属性魔法を使おうとするが、俺は治癒魔法でできた隙に懐に入っている。

俺は閃光の突きを飛ばすがそれを彼は皮一枚で躱し反撃しようとするが、


「同じ事するわけないだろ」


逆の手から投げナイフを彼の首に突き刺しにかかる。必死に彼が体を逸らし肩にナイフが刺さる


「うぐっ!」


更に俺の横薙ぎが繋がりそれが彼の腹を斬った。最早ただのエフィドの殺戮ショーと化し皆んなビビり散らかしているがエフィドだけは顔に愉悦と闘志を漲らせる。


(こんなに僕が一方的にやられるなんて今まで無かった…でもだからこそ心が踊っている。今僕は途轍もなく高揚している!!)


すると彼の魔力がまた輝き始める。


(もう時期覚醒するな)


俺は出の早い光線レイを放つが掠りながらも彼は避け前に出る。


(最初の魔法で速度を掴み俺が発動する直前に避けることで回避するか…)


そして距離を詰められ接近戦になるが先程とは全く違い反応、手数、技術が全て倍になっている。


(俺の技術を吸収したか)


(これなら通じる…でもこのままじゃジリ貧だ)


元は俺の技術、弱点や対応の仕方などは1+1を解くよりも簡単に分かる為即座に対応する。


(やっぱりだ、凄いなぁ〜クルトくんは。

だからこそ勝つ!)


その気持ちに呼応するように彼から白い神聖な魔力が溢れ出し彼の身体能力が急激に上昇、回転が早くなりパワーや反応も更に上がり彼の周りは暴風域と化している。


(これは凄まじいフーラくらいなら今頃バラバラだ、でもこれだけじゃないんだろ)


だがクルトもまた化け物この嵐を受け流す。

化け物が化け物のようすを見て更に勢いを増す。


(ここだここしかない、この機会チャンスを逃せば僕もガス欠になるしクルトくんにはもう通じなくなってしまう。絶対にここを押し通す!!!)


そして彼の気持ちが最高潮に達した時魔力が爆発した。


(遂に来たか)


彼の固有が更に進化し天使エンジェルになる、覚醒補正も相まって更に圧倒的な速度とパワーに跳ね上がる。


(1発貰えばペシャンコで済むかな…)


そんな恐ろしい圧力を目の前にしながら俺は淡々とそれをいなし、躱していくが先程までの余裕は全くない。


(余裕が無くなってきてる、となるとそろそろ決勝をつけに来るはず!)


その時俺は後ろに跳び何かの魔法を発動させる為に魔力操作をし始める。


(…)


(今まで魔法を発動するのに魔力は感知出来なかったけど今回は感知出来たのを踏まえるとやっぱりここで決めにくるんだ、でもそれは読んでる…ん?)


「貰ったよーー」


前までの彼なら反応できずその一瞬を突かれ魔法を喰らっていただろう、だがこの戦いでかなり成長した彼はそれを読み爆発的な踏み込みで俺に追いつきそのまま剣を振り下ろす。

でもそれを待っていたかのように俺の口角が上がる。


粒子パーティカル


俺の身体を光の粒子に変え彼の後ろに移動しようとしたが異変が起きる。


(やっぱり君を信用してよかった、僕の思考も読んで何かしてくるんじゃないかって思ってたんだ!!)


何と魔法が一時的に機能を停止、その結果俺は粒子になれなかった。

俺は目を大きく開けて驚いた顔を作る、そして彼の一撃が俺を捉えた。


ーーー


治癒魔法は消毒や縫合、抉れたり火傷の場合は魔力を神経や筋繊維、皮膚に変換してから一切ズレずに魔力で接着しなければならず難易度がアホほど高いです。

これをオートでやろうとすると莫大な魔力かエフィドのような聖善性(個人差あり)がいり、聖善性は善人の魔力に宿り悪人はこの聖善性が少なく治癒しづらくなります。

例)多い人 エフィド、クルト、フーラ

少ない人 グラト、パウロ

聖善性は個人差があります


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