表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢はお茶漬けが食べたい【長編版】  作者: 藍銅 紅@『お姉様はずるい』コミカライズ連載中


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
32/57

第32話 ラインシュ領に帰りますよ

誤字報告感謝!

そんなこんなで、婚約破棄、それから悪役令嬢(?)によるざまぁ劇モドキは、以上をもって終了でっす! 

まっとうに勉強しやがれ程度だから、ざまぁではないか。まあ、いいよね? 

断罪っ! 追放っ! なーんて面倒なのよ。

三年の間、陛下も殿下も桃色頭もそれなりにみんながんばって!


その間、こちらラインシュ領は独立準備するし、わたしもお茶漬け研究するし。

これがまさに、ウィンウィンですよね⁉ 

あ、違う? 

まあいいのよ。いつまでたってもアントン王太子になんて関わっていると疲れるし。

無駄な努力をするくらいなら、とっととお茶漬け研究するわ。


さー、卒パも婚約破棄も終わったから、ラインシュ領に帰りましょー……と思ったのに。


お父様とお兄様たちは、王都でもう少々暗躍をするらしいです……。

元気だなー。


ナイジェル様も、元仲間の魔法使いたちにこっそり声をかけて、ヘッドハンティングするって……。

やる気に満ちているなー。


王妃様係とか、馬鹿な仕事させられない、給与は低くなってもやりたい研究できるよーっていうのが魅力的らしいわね。

あっさりと、十人以上の魔法使いが辞表を書いて退職……。

中には攻撃魔法とか防御魔法とか、そういうのが得意な魔法使いたちもたくさんいて……、騎士さんとか兵士さんとかも、なんか増えているみたいだし。攻撃力持ち&防御力持ちの魔法使いさんで、ラインシュ領の兵力が……恐ろしく急上昇……。

戦争なんか起こさなくても、兵力差で脅しをかければ……それだけでウチ、勝つのでは……?

なんにせよ、戦争反対。

穏やかに独立交渉できるのなら何でもいいわー……。


ガブリエラ王姉殿下も、ラインシュ領に半年の仮滞在ではなく、本腰入れて居を移すとのこと。

……実の弟である国王陛下と、実の娘であるロズヴィータお義姉様を天秤にかけて、ロズヴィータお義姉様を選んだってところね。

まあ、孫であるラフェドもいるし。

いつまでも優柔不断にして手間のかかる弟国王に付き合っていられない。


それに、ラインシュ領に来れば、コーン茶とかいろいろ、美容にもよさげな研究をわたしだけではなく、ロズヴィータお義姉様もしているし。


そうそう、お赤飯。小豆は食物繊維、タンパク質、ビタミンB群、ミネラル、ポリフェノールなどを豊富に含み、健康や美容、ダイエットに役立つ食品ですーって言ったら、お二人の目の色が変わっていた。


あ、でも、お赤飯に使っている麦、食べ過ぎはよくないからねー。

めっちゃ大量に食べれば、食物繊維の摂取量に、腸内環境が追い付かなくて逆に不調を起こすかもよーとは言っておいた。

元々食べ慣れている人ならともかく、そうじゃないだろうからね。


何事にも程々が重要……。


お父様たちが暗躍中、わたしは王都の書籍店などを巡って、地図だの植生だの農業関連だのの本を買って読みまくっておりました!

とりあえず、お米様は東南の他国に行かないと駄目っぽいな……。

ううーん……。それとも里芋的な野菜を探してみるか……。

一説によると、稲作のルーツは焼き畑農業ではなくて、里芋とかの、水辺の根菜栽培に起源を持つ……株分け栽培……だったかな? それから生まれたとかなんとか。

わたし、日本では別に農業には詳しくなかったからなあ。

だってスーパーに行けば、お茶漬けの材料なんていくらでも買えたし。


テレビ番組で報道なんとか特集とか、アイドル農業系開発番組とか? そういうのを見てただけの農業知識。しかもうろ覚え……!


ええと、確か……里芋だかタロイモだか分からないけど、浅い池とか沼に接した湿地で元々自生していたと。それを見つけた人類が取って食べた……と。食べ尽くさないように、来年も生えるように、ある程度残して。

それを繰り返しているうちに元々あった沼地だけじゃなく、人工的に耕作地を増やしてっていうか、灌漑? とか? していったと。

で、その灌漑されたタロイモ畑に野生のイネや雑草イネが侵入? 混入? して、順化していったとか何とか……。

タロイモとイネだったら、イネのほうが保存性が高い。

だから、元々タロイモを作っていた湿地的な畑……つまり水田が、イネの栽培オンリーになっていったって。


こんな感じでおぼえているんだけど。

まとめると、タロイモが自生していた水田に近い感じの沼地があった。そこに野生のイネもあった。で、増やした。更に品種改良とかもして……だんだん今のお米様になったってことだよね。


だったら、野生の里芋とかタロイモが生えている地域に行けば、その近くに野生のイネが群生しているかもしれない……。

野生のイネを、日本のお米様の水準にまで引き上げるのはかなりの時間と根気を要するけど。


ほら……、この世界、魔法があるし。

成長促進魔法とか品種改良とか使える魔法使いをスカウトしてきて……とかとか。


などと、色々調べたり考えたり妄想したりしている間に、お父様たちの暗躍はある程度完了したみたい!


さ、みんなでペガサスのひく馬車に乗ってラインシュ領に帰りましょう!


……王都に来たときよりも、馬車の数が十倍になったのは、なにもガブリエラ王姉殿下のお荷物が多かったからではない。

あ、引っ越し荷物、急ぎはペガサス車に乗せたけど、それ以外はフツーの馬車でえっちらおっちら後から来るのよ。


何が増えたのかって……、ラインシュ領への移住希望者ね。

元々魔法使いさんたちは一緒にラインシュ領に帰る予定だったけど、他にも商人さんとかね。


王都……というか、国王陛下を見限って……と言っても、すぐにサヨナラするわけではないんだけど。


皆様、三年の間に、情勢がどうなるか鑑みて、メイン事業をラインシュ領に移そうとか考えているらしいです。


つまり、王都に元々あった店は支店扱いにして、ラインシュ領に新しく本店を作る感じ。

いざというとき、支店を切り捨てられるようにって。


わー、シビア。


国王陛下、悪い人じゃないけど、優柔不断だし、いざというときに、一緒に泥船に乗って沈むわけにはいかないしってところかな。


ま、陛下にも頑張っていただきたいところです。

さすがにあの王太子殿下と桃色頭が次代の王と王妃とか言われると……不安だしねえ。

王妃様もあてにならないし。寧ろ足引っ張ってるし。


ま、でも、わたしはもう無関係なので!

王都がどうなってもいい……というほどではないけれど、そっちはわたしの責任下にないからね!

だってもう、わたし、王太子の婚約者じゃないし!

ラインシュ家の娘でしかないもんね!


趣味と実益を兼ねて、領民……三年後には国民になるかもだけど……の、健康と食生活の充実のため、がんばらせていただきます!


まずは、温室の確認!

卒業パーティ&婚約破棄をしている間にすくすくと育っておりますよー!


それから……待ちに待った魚!

ナイジェル様にお願いしてペガサスをお借りできれば、川に行って魚が取れる!

ご不浄も多分大丈夫! いざとなったらペガサスに乗ってどこかのおトイレに……。氷室の氷をたくさん持って行けば、魚を釣ってラインシュ領の屋敷に帰ることだって可能だろう。


フツーに、朝、魚釣りに行って、昼過ぎまで釣って……というか、釣果が上がったら、即帰るくらいの勢いで、日帰り魚釣りツアーができるのだ!


わーい!


まずは鮭かマス的な魚をゲットしたい。鯛でもいいけど。

川に行けば何かしらは釣れるかしらね?

というか、川よりは海……?

でも、ラインシュ領は海側じゃないの、山側なの。

とりあえず、そのうちには海にも遠征するとして……、まずは川から。

秋鮭ではなくとも……サクラマスなら、日本での旬は三月から五月だったはず。

でも……ラインシュ領の川に鮭的な魚が遡上してくるのかしら?


ま、現地に行って、見て、調べて、それでもわからなかったらそのうち海に行けばいい。

ナイジェル様のペガサスが居れば、無敵!

どこまでも行けるっ!


で……、魚関係をいろいろやっている間に、きっと初夏になる。


初夏になれば……そうっ! 待ちに待った梅干しっ! 

あ、アンズーだけど。

漬けてみるのよ!


ラモン氏に繋ぎを取ってもらってデヴォーン王国に行けるのは秋かしらね……。ちょうど穀物が実る時期。


東南の他国に行けるのはさらに先の未来かなあ……。


まあ、でも。希望に満ちてきた。


今年は忙しくなるぞー! 




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ