笑顔の仮面の通説
食べられそうなものだけを無心で選別し、少しでも食材として認識したいローブルが自前の調味料で味付けしだす奇行に走り終わった後
「何回も蘇ってきたやつの始末どうした?姿は?殺し方は共通?」
これが攻略のカギになる。気になる大事な糸口だと確信し、尋ねる。
「地上であった奴は…………顔と体の大本は人間に似て多分鳥の翼生えてたなぁ。羽で覆われてて知能も高く能力は多分硬化だと思う。
不意打ちだと刃が通ったんだがなぁ……。膠着状態で困っていたら敵の頭上にアモルが降ってきて纏っていた風の天賊に引き裂かれてミンチになってよ、心臓止まるかと思ったなぁ!ハッハッハッハ!」豪快に笑いその先を言い渋っている頭上に風のこぶしが落ちる。
「そのあと何回か致命傷与えたが再生してきて飽きてきたんだろうな……その…こいつがさ…………とっ捕まえて拷問……し始めてよ」
「んーーーんん!むぐぅ、んぐ……体が壊れないなら心殺したら無力化できるかなって!いやぁ!ずっと生命あふれる目をしてたからね!何回か生き返ったんだけど~目にハイライトなくなったなって思ったら消えたんだよね!だから消滅の条件は生きたいって思えなくなったときかなって!」
何でもないように、世界の権力者がこぞって欲しがるような透き通るルビーの瞳の奥に燃え盛る光が一切入らない黒炎が上がっているのを一人を除き本人さえもきずくことはなかった。
ただ保護者ローブルは知っている。敵を拷問するとき「君が悪い。弱いのが悪い。生まれてきたのが悪い。」と、消えていく時には「生まれた意味なかったね。」とささやき、空に向かい「俺は悪くない」とつぶやいたことを。
瞳の中を黒炎が埋め尽くしていたことも。
「とりあえず降りましょ」雑談をしている間にも足場のレールは崩壊を続けておりこれ以上とどまるのは危険すぎるため前後に下から登ってきた組を配置し降り始める。
『カツン……カン……カン』まだ丈夫そうな足場を選び降りているが上から見ているより距離があり、崩れ図つづけるため
長時間の集中と瞬時の判断が命を左右する。
靴底が鳴らす硬い音が空中に散っているはずなのにひどく耳に響き、人海戦術で襲ってくる雑魚どもに集中を削られ緊張感だけが高まっていく。
『カン、カン、カン、カン、カン…』「おわっ!」「グゥッ!」中腹に差し掛かった時、前方のアモルの足元から地面が、後方のローブルを狙うように横からレールが勢いよく伸びてくる。
雑魚どもの姿、気配も急になくなり誰かの手が加わっていることは明らかだった。
「はぁ…………乗って!」
疲れてきて機嫌の悪いスキーレが異空間から人のことを馬鹿にする顔のついた乗り物を出してくる。
僕たちを促す声・顔は暖かく、瞳がひどく冷たく何も聞かず急いで乗り込むと「行くわよ!」
僕たちを乗せた乗り物が薄暗い赤い空へ飛び出していく。
「どうするのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおぉぉぉ……」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」




