食の常識
カス過ぎる。堂々と自然体で振舞っているところが余計にカスさを強調している。
突然のプリンスからの悪魔への変身に呆気にとられ、三人共視線で次の第一声を押し付けあう。
「レリー大丈夫?普通にそこら辺にいる雑魚はすぐ消えるんだけど特定の化け物だけが何度も復活して面倒なんだよね。傷治せる?」
ローブルに荷物のように抱えられている僕を盾を置いて上に座らせて忠犬のように濁りのないきれいな瞳で見下ろしてくる。
「いやカス過ぎるだろ!嫌でもけなげで献身的な行動、でも味方だと思わせて踏みにじる外道で不誠実、いや自分とは言っていない……ならセーフか?いや意図的に勘違いさせた?…………カスだろ!いやでも……………………」「うるさい!」一人で混乱し、百面相ているとローブルがスキーレから頭に水を落とされている。くだらないがなぜか居心地がよかった。
[レリーの名において傷を修復せよ]
赤黒い肉がミチミチと盛り上がり、ドクドクと脈を打ち、皮膚が引きつる。特に蠢くような痒さが不快に感じる。だが受け入れて、許容してしまうほど共に居たいと思っていた。
とりあえず直して立ち上がり、「もう大丈夫だ。情報共有と作戦を練るぞ。」
座っている盾を爪で軽くたたき皆が座るように促す。
「まずローブルは今後一緒に行動する認識でいいか?」
まだ混乱しているのか焦点の定まらない目のまま頷く。
「次は情報を教えてくれ」混乱している男に目を向けると
「あぁ!とりあえず下で行動して分かったのは特に突出した知能、戦闘力がないよせ合わせを縫い付けたような奴らは一回きりで邪教徒に近い奴ほど知能、戦闘力が高く強大な特殊能力持ち。しかも何回も蘇ってくるんだ。だよな、ローブル!」
「あ……あぁ……そうだな…………」おそらくローブルの分析を忠犬が横から咥えて持ってきたようだな。
当の被害者は中心にある焚火に風で火力調整をしながらいい匂いのする謎の肉を焼く二人に釘付けなっていた。
「何の肉だ?!何処から持ってきた?!食べれるのか?!」顔色を真っ青にしながら質問すると
「ん?そこらへんに転がってた雑魚から剝いできたんだ!なんとなく雑魚は既存をつぎはぎして作ったんじゃないかなって!」
「細かいわね!多分牛よ牛」
笑顔で頬張ている謎肉は美味しそうな匂いをしているが、炙られるのを待っているこの中には青に緑、鮮やかなピンクに黄色とてつもないが食べれそうにないものが大半を占めていた。




