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読まれるエンタメ物語のテンプレ集 ~テンプレは悪じゃない!読者の期待を外さない物語の組み立て方~  作者: 夕月 悠里
第1章:基本のテンプレ

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19/24

第1章まとめ ~結局、どの構成を使えばいいのか?~

やあ(´・ω・`)


ようこそ、第1章の終着点へ。


これまで俺たちは、物語の骨格となる様々な基本の構成を見てきた。三幕構成、序破急、四部構成、起承転結、五幕構成、三幕八場、ストーリーサークル、10点構成、英雄の旅、ヴァージンズ・プロミス、13フェイズ、BS2、キャンベルの17段階、そしてプロップの31の機能。


これだけ大量の武器を渡されて、真面目な君は今ごろ頭を抱えているんじゃないか?


「結局、どれを使えばいいんだよ!」と。


これだけいろいろとあると、どれを使っていいか悩むのも当たり前だ。


俺の結論から言おう。


構成は『法律』ではなく『原則』だ。君が「何を書きたいか」によって、最適な武器を持ち替えろ。


テンプレは「こう書かなきゃ逮捕される」というルールではない。「こう書けば、読者の脳にダイレクトに快楽を届けられる」という先人たちの血の結晶だ。


プロットが詰まった時の自己診断ツールとして使えばいい。「なんか面白くないな」と思った時にこれらの型を当てはめれば、「あ、ミッドポイントの反転が抜けてるわ」と一発でバグがわかる。うまくいかない時に頼るための救急箱だと思えばいい。


じゃあ、具体的に「何を書きたいか」でどう型を選ぶのか?


それを明確にするために、物語を5つのパラメータに分解し、そこから導き出される10の型について語ろう。


君が目指す物語のパラメータの強弱がわかれば、必然的に「どの構成テンプレが最も向いているか」が論理的に決まる仕組みだ。


◆ ◇ ◇ ◇


1.物語を構成する5つのパラメータと10の型


この連載の最初の方で、物語はケーキのようなものだと説明した。スポンジ、クリーム、イチゴのバランスだ。具体的には、以下の5つの要素パラメータでできている。


・ストーリー(構成):次が気になってページをめくる“疑問/目的/障害”が常にあるか。変化の量と密度。

・キャラクター:会話・反応・選択が“そのキャラにしかできない”ものか。個性と魅力。

・アイデア(設定、舞台、能力等):世界観や世界のルールやキャラクターの特殊能力が展開や面白さに寄与しているか。

・テーマ:繰り返し出る価値観の衝突があるか(説教ではなく摩擦)。作者が読者の魂に突きつけたいもの。

・表現(文体、イラスト、コマワリ、シーン、リズム、描写、テンポ等):媒体の強み(文章/画面/間)で読ませる工夫があるか。作者の癖の強さ。


※当然、売るためには「タイトル」「キャッチコピー」「ログライン」といった宣伝パラメータも必須だが、ここでは中身に絞るため省略する。


これらのパラメータの強弱(5段階評価)の組み合わせによって、物語は大きく10個の型に分類できる。

君が書きたいのはどれだ? それぞれの型と、それに向いてる構成を見ていこう。


1. 王道成長型

ストーリー :■■■■■

キャラクター:■■■■■

アイデア  :■■■■■

テーマ   :■■■■■

表現    :■■■■


主人公の成長と世界の変革を重ね合わせて描く物語。圧倒的なカタルシスとスケール感を提供する、物語の王道中の王道だ。『ハリー・ポッター』『無職転生』『本好きの下剋上』など、超大作がこれに該当する。


すべてのパラメータが高い次元で要求される。表現は純文学のように凝りすぎず、わかりやすさが命だ。難解な表現を繰り返すと逆にストーリーが阻害される。


必然的に主人公には具体的な大きな目標と、強力なライバルが必要になる。


最強の型にして一番売れる物語でもあるが、この型は作るのが非常に難しい。構成をガチガチに固めないと、途中で空中分解して大惨事になる。


向いてる型:英雄の旅(12ステップ)+トゥルービーの22段階


全体を「英雄の旅」で包み込め。そして、主人公の大きな目標と課題を設定し、各章ごとに小さな目標を設定した「三幕構成」を適用する。さらに「22段階」を併用して魅力的なライバルを配置すれば完璧だ。書き始める前に、必ず「結末(宝を持っての帰還)」を決めておけ。



2. 読切完結型(映画・単巻小説)

ストーリー :■■■■■

キャラクター:■■■

アイデア  :■■■■

テーマ   :■■■■■

表現    :■■■


映画1本(約2時間)、あるいは小説1冊という厳しい制限の中で、美しく収束させる物語。文芸や映画など商業路線向け。


制限時間内で観客の感情をジェットコースターのように振り回すため、濃厚なストーリー展開とテーマの深堀りが必須だ。時間が限られているため、サブキャラの深堀りなどはどうしても犠牲になりやすい。


この型は人気が出るとシリーズ化し、巻を重ねてキャラクターが深堀りされることで「王道成長型」に進化することがある。ただ、たいていの場合は1巻目できれいに終わりすぎて、劣化した2巻目になるか、主人公の子供など別の主人公がメインになったりする。


時間内に過不足なく、完璧なストーリーを展開する高度な構成力が要求される。


向いてる型:『BS2(15ビート)』または『10点構成』


時間や文字数が限られているので、無駄な日常シーンを入れる余裕はない。役割がはっきりと決まっているBS2や10点構成が最強だ。無駄を削ぎ落とし、テンポ良く読者の感情を揺さぶれ。




3. 無限連載型(連載漫画・Web小説)

ストーリー :■■■

キャラクター:■■■■■

アイデア  :■■■■■

テーマ   :■■

表現    :■■■


「ここで続くのか!」という強い引き(クリフハンガー)を連続させ、読者の熱狂と推進力を途切れさせないライブ型。なろう系などのWeb小説に最も多い。


初期目標は「世界最強になる」「スローライフを送る」などフワッとしていていい。キャラクターの掛け合いと、チート設定アイデアを使った無双が主目的だ。


勢い重視なので、後から設定の矛盾が出やすいし、テーマもぶれやすい。だが、それがライブ感というやつだ。最初は冒険ものだったのに、人気のためにバトルトーナメント編が始まったり、ラブコメに変わったりする。最初からガチガチに型にはめず、章ごとに読者が喜ぶものを提供する。


なお、ストーリーとテーマ、両方のパラメータに一貫性があると「王道成長型」に進化する。ただ、たいていの場合、設定がインフレしすぎるか、やることがなくなって「俺たちの冒険はこれからだエンド(あるいはエタる)」になりがちだ。


向いてる型:序盤は『10点構成』、中盤以降は『プロップの31の機能』、『ストーリーサークル』、『起承転結』


テンポが最重要だ。つまらない第1幕はなるべく駆け抜けろ。「10点構成」を使ってプロットポイント1(後戻り不能点)までを超速で突破する。その後は「プロップの31の機能」からイベントをガチャのように引き抜き、試練・無双・ざまぁ・報酬のループをひたすら繰り返せ。スローライフに近い場合は『ストーリーサークル』、『起承転結』も使えるぞ。



4.連作短編型 (シチュエーション・コメディ)

ストーリー :■■■

キャラクター:■■■■

アイデア  :■■■■■

テーマ   :■■■

表現    :■■■


無限連載の亜種だ。お馴染みの舞台や探偵役という「フォーマット(実家のような安心感)」の中で、毎回の事件やギャグ、ラブコメを処理する物語。


主人公は基本的に変化せず、周囲の環境やゲストキャラが変わっていくタイプだ。探偵ものや、毎回違う悪役を成敗するような「水戸黄門」的な作品もこれに当たる。


アイデアの引き出し(ネタ帳)の多さが命綱だ。目標は「一人前になる」など抽象的でよく、いつ終わってもいい。いかに「同じようで違うバリエーション」を用意するかが延命のコツになる。同じテンプレを使いまわして読者の期待に応えよう。


向いてる型:序盤は『10点構成』、中盤は『ストーリーサークル』または『起承転結』


全体のストーリーは弱くていいが、1話のストーリーはしっかりしていないといけない。ダン・ハーモンの「ストーリーサークル」を使って、1話完結の円をぐるぐる回せ。「行って(事件)、帰ってくる(日常)」の繰り返しだ。



5. 日常ループ型(サザエさん時空)

ストーリー :■

キャラクター:■■■■■

アイデア  :■■■

テーマ   :■■■

表現    :■■■


連作短編型の極北。劇的な変化を拒み、永遠に続くような心地よい関係性や空気感そのものを楽しむ。


ストーリーは「あってないようなもの」だ。キャラクターの魅力と関係性が全てなので、文章だけで読ませるのは至難の業だ。イラストや声優の力が強力な武器になるため、たいていの場合は漫画やアニメで成立する。小説でこれをやるなら、よほどセリフ回しや作者の癖がにじみ出た描写が上手くないと厳しい。


向いてる型:『起承転結』または『ストーリーサークル』


構成はあまり気にするな。強いて言うなら「起承転結」だ。少しだけ日常に波風を立てて、最後の「結」で必ず元の平和な日常に収束させろ。絶対にキャラクターに深い傷を負わせてはいけない。




6. メッセージ型(童話・風刺)

ストーリー :■■■■

キャラクター:■■

アイデア  :■■■

テーマ   :■■■■■

表現    :■■■■


現代社会への風刺や哲学的な問いなど、裏にある「真のテーマ(寓意)」を読者に考察させるために設計された構造。童話などに多い。


テーマを伝えるためのストーリーが最優先され、キャラは「強欲なお爺さん」のように記号的な役割になりがちだ。伝えるために比喩や暗喩などの表現が工夫される。


向いてる型:『三幕構成』または『五幕構成(悲劇)』、『プロップの31の機能』


テーマを伝えることがすべてだ。掟を破った主人公や悪役を徹底的にひどい目に遭わせる(バッドエンドやビターエンド)ことで、読者の心に教訓を叩き込め。おとぎ話に近いのでプロップの31の機能も役に立つだろう。



7.ショートショート型 (ショートムービー・ショートショート)

ストーリー :■■■■

キャラクター:■

アイデア  :■■■

テーマ   :■■

表現    :■■■■


読み切り完結の制限がさらに厳しい版だ。キャラや世界観の説明を極限まで削ぎ落とし、最後の鮮やかな「どんでん返し(ツイスト)」や、一つの鋭いアイデアのみで勝負する。星新一の世界だな。


物語の構成とその表現がすべてであり、作者のセンス(どこを削っていくか)が問われる。


向いてる型:『起承転』

文字数が少ないので、BS2のような要素が多い構成は使えない。「起承転結」の「起・承・転」まで書いて、最後のオチ(結)は読者の想像にぶん投げるスタイルが美しい。不要なことは一切書くな。読者に行間を読ませる工夫がいる。



8. 群像劇型

ストーリー :■■■■■

キャラクター:■■■■

アイデア  :■■■■

テーマ   :■■■■

表現    :■■■■


複数のキャラクターの視点や時間軸が交錯し、最後に一つの美しいモザイクストーリーが完成する。伏線回収のパズル的な快感を伴う構造だ。


いろんな視点が交差して一つの物語を作る必要があるので、圧倒的な構成力が必要になる。少しでもミスると、ただとっ散らかって読者が置いてけぼりになる。


向いてる型:『トゥルービーの22段階』の多重掛け


キャラクターごとに、行動原理である「欲求」と「ライバル」を22段階で設定し、それらが複雑に交差するように三幕構成の中に配置する。難易度はナイトメアだ。よほど腕に自信がない限り、素人は手を出さないのが正解だ。




9. 箱庭探索型

ストーリー :■■

キャラクター:■■■

アイデア  :■■■■■

テーマ   :■■

表現    :■■■


物語の推進力ストーリーよりも、圧倒的に作り込まれた世界観の歴史や設定にダイブし、読者自身が歩き回るように知的好奇心を満たす構造。


人間が滅亡した後の世界の探索や、独特な異世界紀行などだ。設定厨の書き手が陥りやすいが、コアなファンは確実につく。ストーリーやキャラクターはおまけになりがち。


向いてる型:『起承転結』


大きな変化や成長は必要ない。世界観がより映えるような展開を考え、起承転結の緩やかなリズムで探索を進めさせろ。



10. アート型(純文学)

ストーリー :■

キャラクター:■■

アイデア  :■■■

テーマ   :■■■■

表現    :■■■■■


わかりやすいエンタメ性を意図的に外し、文体、演出、あるいは人間の生々しい醜い感情など、表現の限界や新しさを探求する構造。


エンタメになりにくく、天才以外がやるとただの意味不明で読みにくい文章になる。ストーリーはあってないようなもので、よほど表現で差別化できないと誰にも読まれない。


向いてる型:なし


テンプレは忘れろ。既存の構成を破壊し、どうやったら自分の異常な表現をうまく伝えられるかだけを考えて好きに書け。


◆ ◆ ◇ ◇


2. 構成に関する注意


よくありそうな質問に対する回答を置いておこう。


Q. 構成は絶対に守らないといけないの?

A. 構成は法律ではなく原則だ。絶対に守らなければいけないものではないが、守ったほうが読者は「面白い」と感じやすいように人間の脳はできている。破るなら「意図的に」破れ。


Q. 順番通りに書かないといけないの?

A. 順番や機能の数は変えてもいい。そこが個性の見せ所だ。冒頭でいきなりクライマックスを見せる(順番の入れ替え)のもありだし、複数のストーリーを入れ子にしてもいい。Web小説ではSide XXや掲示板など他者視点が入ることもよくある。ここにも物語性を持たせるとアクセントになって面白くなる。


Q. 複数のテンプレを組み合わせてもいいの?

A. もちろんだ。全体は「英雄の旅」で包み、毎回の戦闘は「10点構成」、心理描写は「22段階」のライバル関係を使うなど、自分が使いやすいように悪魔合体させて昇華していくのがプロだ。


Q. 構成をうまく使いこなすには?

A. 自分の戦うジャンルで一番売れている作品を分析しろ。「あ、この作品、第3話でプロップの『情報の入手』をやってるな」と、透視メガネのように構造が見えるようになる。それが一番早い成長だ。


◆ ◆ ◆ ◇


3. 学んだ構成をアレンジするコツ


テンプレの使い方がわかったところで、最後に媒体の違いによるアレンジのコツを教えよう。


映画と小説、そしてWeb小説と書籍(商業出版)では、読者の脳の働き方や時間の感じ方が全く違う。


【Web小説の戦い方:序盤特化型】

Web小説において、君がすでに固定ファンを抱える超有名作家でない限り、序盤がすべてだ。第1幕が退屈なら、誰も第2幕へは進んでくれない。


だから、テンプレをいじってでもフック(掴み)を最前線に持ってくる必要がある。


よくあるのが、物語の中盤(クライマックスや追放される瞬間)を冒頭に持ってくる「イン・メディア・レス(事態の中途から)」という手法だ。最初にお約束(ざまぁ等)のシーンを見せて読者を吊り上げ、そこから過去回想セットアップに入る。大体はプロットポイント1(日常が壊れるシーン)もしくはお楽しみ(2幕の前半)が多い。


どちらもインパクトや何を楽しめばいいかがはっきりしていて、読者が続きに期待しやすい効果がある。


もし表層をなぞるだけのテンプレ作家になりたくないなら、「この描写ビートは、読者の感情をどう動かす機能を持っているのか?」を常に考えろ。機能さえ理解していれば、順番を入れ替えたり、過去回想で処理したりと、自由自在に応用できる。


極端な話、無名な状態で、なろうやカクヨムで読まれたい(ランキングに乗りたい)なら、ランキングに入る(固定客がつく)までは、一切テンプレ(流行りの型)から逸脱するな。


最低でも10〜20話くらいまでは、読者が期待する「お約束」を全力で提供しろ。冒頭が人気作品の傾向と異なっていたら、どんな名作でも意地でも読まれない。


「好きなものを書いて読まれる」のではない。「読まれてから、好きなものを書く」のだ。ランキングに乗ってファンがついたら、そこから徐々に君の個性を出していけばいい。



【書籍化・完結の戦い方:ラストからの逆算】

だが、もし君が書籍化や映画化されるような、後世に残る名作を作りたいなら、別のスキルが必要になる。Web小説は序盤と中盤が最強だが、名作と呼ばれる作品は終盤(カタルシスとテーマの着地)も最強なんだ。


マンガ連載やWeb小説のように、人気があれば半永久的に続くものは、結末のない「俺たちの冒険はこれからだ!」で構わない。


しかし、1冊の本や映画には制限がある。制限があるからこそ、ラストを最初に決めて、そこから全体の構成テンプレを逆算して組み立てる必要がある。そうしなければ、メリハリのないダラダラとした物語になってしまう。


Web小説では大人気だったのに、書籍化したら全く売れない。そんなのは当たり前だ。媒体が違えば読者層も戦い方も違う。黎明期ならいざ知らず、今のWeb小説と紙の書籍の傾向は全く違う。


君は「無限連載で日銭(PV)を稼ぎたい」のか? それとも「1冊の完璧な本として出版したい」のか? 出版社は何を求めているのか?


目的によって、テンプレの組み方は変わるんだ。


◆ ◆ ◆ ◆


まとめ


ハリウッドの映画プロデューサーたちがよく言う言葉がある。


「同じものをくれ……でも、違った感じでな」


一見矛盾しているように聞こえるが、これがエンタメの真髄だ。


クルマを想像してくれ。一般の車は、ボディの下にタイヤが4つ付いている。これが「構造」だ。


「新しい独創的な車を作ってくれ!」と頼まれたメーカーが、「俺のオリジナリティを見てくれ!」と言って、タイヤを三角形にしたり、ハンドルをトランクに付けたり、タイヤを15個に増やしたりしたらどうなる?


そんな車、誰も運転できないし、誰も買わない。買うとしたらよほどの奇人だけだ。


なぜ車のあの形が一般化してきたかを考えれば、そんなところで独創性を発揮する必要がないことは一目瞭然だろう。構造は変えるな。変えるべきは、ボディの流線型なデザイン、内装のレザーの質感、エンジンの馬力、そしてカラーリングだ。根本的な構造を変えようとするな。


物語も全く同じだ。


俺たちが学んできた基本の構成テンプレは、人間というハードウェア(脳)が最も情報を理解しやすく、感情を揺さぶられやすいように最適化された「物語の基本構造」なんだ。


その強固な構造の上に、君だけの「個性(アイデア、キャラ、テーマ、表現)」という付加価値を載せるのが、君の役割だ。


この構造は、人間の脳の仕組みが変わらない限り、永遠に有効だ。


だからこそ、何千年も前から数え切れないほどの創作者が、このフォーマットにすがり、磨き上げ、生き残ってきた。奇をてらって作った自称天才たちの多くは歴史の闇に消えていった。


別に売れなくてもいい、自己満足でいいというなら、こんなテンプレは忘れてくれ。君が書きたいように書けばいい。


だが、もし君が「売れたい」「何万人に読まれたい」「心を動かしたい」と願うなら、この「人類のDNAに刻まれた型」から逃げるな。


もし、君が心底「面白い」と思っている物語があるならば、その構造を抜き出して、これまで紹介してきた構成に当てはめてみろ。そして、面白いと思ったシーンが「どういった機能ビート」を果たしているのかを理解しろ。そして自分でも書いてみるんだ。


それが一番早い成長に繋がる。


さて、これで基本の構成テンプレは終わりだ。


次章からは、さらに実戦的なジャンル特化のテンプレといった、より具体的なテンプレを見ていく。楽しみにな。


今回は以上だ。解散!

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