第九話:鏡の鬼
かつて呪術研究が行われていたという旧研究施設。その最深部、すべての壁が鏡で覆われた実験室に……………少女はいた。
御影 舞。
鏡の中の“自分”に向かい、同じ言葉を繰り返す。
「私なんて、私じゃない方がよかった……」
鏡が一瞬、揺れた。その中から舞に酷似した“何か”が、微笑んだ。
「じゃあ、私が代わりに生きてあげる」
森の中の奥深くにある旧研究施設………
「ここは……かなり、ねじれてるな。」
施設に足を踏み入れた満流は、辺りを警戒しながら言う。壁に映る自分の姿が、わずかに遅れて動いていた。
「鏡に囚われた少女の“心”が、悪鬼の歪みと結びついたのね。」
輝夜は静かに歩みを進める。
─────突如、
鏡の一面に満流の過去が映し出された!!
「……これは……輝夜が泣いてた、あの時……?」
別の鏡では、輝夜自身が幼い頃の自分に責められていた。
「本当に私でよかったの? 姫として、戦う意味なんて、どこにあるの?」
揺らぎかける信念。輝夜は過去の自分と戦うことになる。
舞は鏡の中心に立ち尽くしていた。
無数の“自分”が彼女を囲む。
「あなたなんか、いなくなればいい」 「どうせ誰にも必要とされない」 「偽物のままでしょ」
無情にも辛辣な言葉を浴びさせる…。
「やめて……お願い、やめて!」
舞の叫びが鏡に響く。
「それでも……私は、私でいたい!」
その叫びに応えるように、自身の中の戦いから舞い戻った輝夜が鏡を突き破って現れた!!
「だったら!その覚悟、私が受け止める!」
静かに悪鬼が姿を現す。
舞に酷似した女の形をしていた。
「お前に希望はない。お前自身が、それを一番知っているだろう」
その言葉に本当の自分の気持ちに気付いた舞は答える!
「知ってる。でも、それでも私は“わたし”でいたい!」
舞の決意に、今度は輝夜の刃が応える。
影を刺し貫いた一閃が、鏡面の世界を一気に砕いた。
ピシ─────ッ!!!!
パリパリパリ………………!!!!
破片が光と共に舞い散る中、舞は小さな手鏡を手に取る。
「この“わたし”で、生きていく……ありがとう、輝夜さん。」
輝夜は柔らかく微笑んだ。
「その手鏡が、いつか君を映す“未来”になりますように………。」
ご覧下さりありがとうございました。AIノベルです。いつもの作品と読み比べて頂くと面白いかもしれません。




